2020年に行われた第3回AbemaTVトーナメント
2021年9月5日 5時00分
2020年8月22日夜、インターネットテレビ「AbemaTV(現ABEMA)」で、非公式戦「第3回AbemaTVトーナメント」の決勝戦がライブ中継された。持ち時間が各5分で1手指すごとに5秒加算される「フィッシャールール」の超早指し戦。個人戦で行われた18、19年と連覇した藤井聡太(19)には、3連覇がかかっていた。
今回は3人1組の団体戦で、12チームが出場した。藤井は永瀬拓矢(29)が率いる「チーム永瀬」に増田康宏(23)と所属。予選リーグを勝ち抜き、本戦トーナメントで佐藤天彦(33)の「チーム天彦」、佐藤康光(51)の「チーム康光」を破って決勝に進出した。決勝戦の相手は渡辺明(37)率いる「チーム渡辺」。それぞれ3人が交代で対局し、先に5勝したチームが勝ちになる。藤井と永瀬が2勝ずつ、増田が1勝し、チーム永瀬は負けなしで優勝を決めた。
終了後に藤井は「チームの方の将棋を見て応援するというのも、非常にいい経験になったかなと思います」と話した。
番組では、誰が対局するかを決める過程や戦法などを検討する「作戦会議」、対局中に控室で応援する様子も放映された。ABEMAの塚本泰隆・将棋チャンネルプロデューサーは「あれが私たちの工夫の一つ。団体戦にすることで、ふだん見られない棋士の姿や人間性を引き出せたのではないか」と話す。チーム編成は、トップ棋士がリーダーとなり、他の2人を指名する「ドラフト会議」で決めた。藤井は永瀬が1巡目で指名したが、競合したため、抽選で獲得した。塚本は「それぞれの棋士がどんな基準、どんな考えでメンバーを選ぶか、視聴者も楽しんでくれた」と振り返る。
今年の大会は藤井がリーダーのチームがベスト4に勝ち進んでいる。=敬称略(村上耕司)
◆今回から「試練編」です。毎週日曜に掲載します。
情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)試練編:1 団体戦、作戦会議や応援する姿も放映:朝日新聞デジタル
村)去年のABEMAトーナメントを取り上げた記事です→ 「チームの方の将棋を見て応援するというのも、非常にいい経験になったかなと思います」
(大志 藤井聡太のいる時代)試練編:1 団体戦、作戦会議や応援する姿も放映:朝日新聞デジタル https://t.co/8hb83lJEDq— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) September 5, 2021
2021年の第4回から「ABEMAトーナメント」に名称変更。
残念ながらチーム永瀬(永瀬王座、屋敷九段、増田康六段)は、チーム木村(木村九段、佐々木勇七段、池永五段)に準決勝で負けました。
|
|
|
|
|
|
★