へぇ・・・
2021年8月12日 16時30分
杉本昌隆八段の棋道愛楽
約1カ月ぶりのコラムです。対局は通常通りとはいえ、締め切りのない日々は私にとって少し早いお盆休みでした。ゆっくり休んだのでこちらも通常に切り替えます。
この原稿を書いている今、17日間にわたるオリンピックが終了しました。開幕・閉幕式が行われた国立競技場は東京の将棋会館からほど近く、慣れ親しんだ地に世界中のアスリートが集まっていると思うと不思議な気分でした。
夜10時過ぎにテレビで陸上短距離を観戦しました。延長のある野球やサッカーではちょくちょく見られる時間帯ですが、この競技ではかなり珍しい気がします。
海外でのオリンピックなら「録画か時差のせいかな?」と見過ごすところですが、今回は正真正銘の生中継。同じ空の下、選手たちも頑張っているなと共感したものです。
夜の時間に調子をピークに持っていく選手の体調管理はさぞ大変でしょう。勝負前の日中はどう過ごすのだろう?テレビ中継では見えない部分も気になりました。
そういえば私たち棋士も、夜…
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情報源:棋士の「夜対局」 ピーク作る難しさ、五輪選手と同じ?:朝日新聞デジタル
2021年9月4日 16時30分
この原稿を書いている今、17日間にわたるオリンピックが終了しました。開幕・閉幕式が行われた国立競技場は東京の将棋会館からほど近く、慣れ親しんだ地に世界中のアスリートが集まっていると思うと不思議な気分でした。
夜10時過ぎにテレビで陸上短距離を観戦しました。延長のある野球やサッカーではちょくちょく見られる時間帯ですが、この競技ではかなり珍しい気がします。
海外でのオリンピックなら「録画か時差のせいかな?」と見過ごすところですが、今回は正真正銘の生中継。選手たちも頑張っているなと共感したものです。
夜の時間に調子をピークに持っていく選手の体調管理はさぞ大変でしょう。
そういえば私たち棋士も、夜に対局を始めることがあります。
一日に2局指すことがある叡王戦のトーナメントがそう。午後7時の開始はモチベーションの維持も勝負の一つです。
夜の対局前は調整が意外と難しいものです。研究のしすぎは脳が疲れるので逆効果ですし、テレビや本を見てリラックスする気にもなれません。ひたすら精神を落ち着けて過ごすしかないのです。
焦らず慌てず無の状態。そんなとき、仕事の電話などがあるとちょっと困ります。
「杉本さん、今、打ち合わせ大丈夫ですか?」
「すみません、5時間後に仕事(対局)なので明日でも良いですか?」
「えっ?」
対局前の棋士はマイペースで時にわがまま。よほど将棋に詳しい相手でない限り誤解されるので、丁寧な説明が必要です。
叡王戦のタイトル戦五番勝負、豊島将之叡王対藤井聡太二冠戦の第3局が8月9日に名古屋市内で行われました。
愛知県出身の両対局者。地元での対局には様々な思いがあることでしょう。実はこの叡王戦は8月22日の第4局も名古屋が対局地。地元ファンのうれしい悲鳴が聞こえてくるようです。
トッププロが頭脳スポーツで高度な技を見せ、ファンがそれに酔う。そんな勝負になること間違いありません。将棋界の熱い夏はまだまだ続きます。
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すぎもと・まさたか 1968年、名古屋市生まれ。90年に四段に昇段し、2019年2月に八段。第20回朝日オープン将棋選手権準優勝。藤井聡太二冠の師匠でもある。
※この回は8月に書かれました。叡王戦五番勝負は第4局を終えて両者2勝2敗。最終第5局が13日に東京で指されます。
情報源:(杉本昌隆八段の棋道愛楽)夜の対局 難しい調整、五輪選手に共感:朝日新聞デジタル
村)杉本昌隆八段のコラムです。あまり聞いたことがありませんでしたが、なるほどという話でした→「これは私の場合ですが、夜の対局前は調整が意外と難しいものです」
棋士の「夜対局」 ピーク作る難しさ、五輪選手と同じ?:朝日新聞デジタル https://t.co/qlCtvBuE41— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) August 12, 2021
ほぉ・・・
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