飯島栄治八段
2021/07/04 07:30
藤井聡太棋聖(18)=王位=が渡辺明三冠(37)に100手で勝利。最年少タイトル初防衛&九段昇段記録を更新した。棋界の第一人者、飯島栄治八段(41)は、第3局の対局について、「最初から最後まで、戦いのルールを決めていたのは藤井棋聖だった」と分析した。
今シリーズで一番の熱戦だった。18歳の藤井棋聖が〝決めた〟土俵の中で、渡辺三冠が戦わされた一局でもあった。
渡辺三冠は、序盤から得意の持久戦に持ち込もうと矢倉戦を選択。だが藤井棋聖はこれを拒否して、逆に奇襲を仕掛けた。戦況は早々に激しい攻め合いとなった。
象徴的だったのは渡辺三冠が、自玉を固めようとしたのに対し、藤井棋聖は玉の周りを広く開けたこと。現代将棋の最新型で、攻めやすそうなのに近づけない。渡辺三冠はジレンマを抱えて戦った。時代の変遷を感じた中盤だった。
藤井棋聖の攻めで主役となったのは飛車。序盤に指した22手目の△7二飛が働き始めたのが、中盤の終わり。66手目の△7五飛で一気に相手玉へ圧力をかけると、最後は96手目、△7一飛。この飛車をおとりに使い、渡辺三冠の守りの要だった馬を動かし、とどめを刺した。
この手に乗らざるを得ないほど、渡辺三冠は追い込まれていた。最終盤。一時は優勢な状況を作りながら、藤井棋聖の手を読みきることができなかった。普通の棋士は残り3分なら崖っぷち。だが、藤井棋聖は自身の読みに自信があるだけに揺らがない。この終盤力に勝てる棋士はいないことを証明したような勝ち方だった。
18歳での九段昇段は、私が生きているうちには破られることはない不滅の記録に思える。藤井棋聖には九段ですら足りない。そう思わせる快挙だ。(談)
情報源:【飯島栄治八段解説】藤井聡太棋聖“無敵”の終盤力を証明 「18歳で九段」は不滅(サンケイスポーツ) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:【飯島栄治八段解説】藤井聡太棋聖“無敵”の終盤力を証明 「18歳で九段」は不滅 – サンスポ
【飯島栄治八段解説】藤井聡太棋聖“無敵”の終盤力を証明 「18歳で九段」は不滅 – サンスポ https://t.co/hG6wvc2PZ0 @SANSPOCOMより
— サンスポ (@SANSPOCOM) July 4, 2021
#凄八 https://t.co/ZVwOwOvoCE 最近の飯島八段は、「凄いですよが口癖の八段」という本来の意味が薄れて「自分でも凄い八段」然としているが、本記事では元意味でひしひしと伝わる。常設段位及び適応者の増加は組織運営・論功行賞上で妥当な筈だが、『藤井棋聖には九段ですら足りない』が心に染みる。
— 窪田 義行🌗初代峰王(52歳6か月、西山朋佳クィーン女流王座誕生!動画での受け答えにも感嘆です。) (@YoshiyukiKubota) July 4, 2021
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五番勝負の結果
投了までの10分
https://www.youtube.com/watch?v=IHrMb9mjkXM&t=16s&hd=1
終局直後のインタビュー&感想戦
初手からの解説
https://www.youtube.com/watch?v=BqU_YT57aHo&t=18s&hd=1
記者会見
一夜明け会見
村)渡辺明名人がブログを更新しています。有望な局面があったものの、ものにできなかったようです。序盤の研究のぶつかり合いから中終盤の競り合いまで、見応えのある将棋でした。https://t.co/UiKXjxHURI
— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) July 3, 2021
対局についてはブログに書きました。https://t.co/Mz6DdoprrF
第2局、第3局は内容は悪くなかったと思いますが、終盤で競り負けました。
対局間隔もあいていて準備としては万全だったと思います。(続く)
— チーム渡辺 (@abT_watanabe) July 3, 2021
敗因を分析して、というのは昨年と同じことを言っていますが、次は競ったスコアに出来るように考えていきたいと思います。
総括するには早いんですが、今年のタイトル戦出場はこれで終わりです。ご声援を頂いた皆さま、ありがとうございました。(渡辺)
— チーム渡辺 (@abT_watanabe) July 3, 2021
▲渡辺明名人-△藤井聡太棋聖(棋譜中継)
96手 「△7一飛」
100手 3六桂打まで、△藤井聡棋聖 の勝ち
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凄八は九段に届くか?
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