五番勝負の開幕局は7月25日
2021.06.26 18:22
将棋の藤井聡太王位・棋聖(18)が6月26日、叡王戦本戦トーナメントの決勝にあたる挑戦者決定戦で斎藤慎太郎八段(28)を下し、豊島将之叡王(竜王、31)との五番勝負進出を決めた。棋聖、王位の防衛戦に加え、叡王では挑戦と、3つのタイトル戦を同時並行して行う「トリプルタイトル戦」になったが、記者会見では「今月から来月にかけてスケジュール的には狭い間隔で対局が続くことになりますが、6月ここまではいいペースで来られているので、7月もこの状態で臨めればと思います」と語った。叡王戦五番勝負は7月25日に開幕する。会見の主な内容は以下のとおり。
――斎藤八段との一局について振り返りを。
細かく工夫をされて、こちらが隙を見せてしまったところがあって、タイミングよく攻め込まれてしまって、苦しい時間が長かった将棋でした。こちらが勝負していって、最後は戦機を掴むことができた気がします。仕掛けの後も常に、うまく自玉との距離をはかられながら指されて苦しいのかなと常に思っていたんですが、相手玉にプレッシャーをかけて指していく姿勢がよかったのかなと思います。
――形勢が苦しい中、持ち時間ではリードする珍しい展開になりました。
チェスクロックなので、形勢が苦しいまま1分将棋に入るとかなり厳しくなるのかなと思っていたので、あやを残しておいた方がいいのかなという気持ちはありました。
――結果が出せていなかった叡王戦で挑戦権獲得となりました。
これまであまり結果を出せていなくて、今回上位に進んだのが初めて。挑戦という結果を出すことができたのはうれしいです。
――対戦相手は豊島将之叡王になります。王位戦でも対戦しますが。
叡王戦、王位戦の方と並行して戦うことになるんですが、持ち時間はかなり異なるので、まく合わせて戦っていきたいと思います。
――棋聖戦五番勝負では2連勝しており、次が第3局になります。
防衛がかかる一局になりますが、なんとか気負わずに、今までどおり臨めればと思います。
――今期から叡王戦では不二家が主催となりました。
将棋界はこれまで新聞社に主催していただく棋戦が多かったんですが、叡王戦は今期から不二家さんに主催していただくことになって、自分もCMに出演させていただいたこともあって非常にうれしいですし、今まで違う形で将棋に興味を持ってくれる方が増えるきっかけになればと思います。
――対局中にお菓子を食べましたか。
対局中にはいただく機会はなかったかもしれないですが、家で「カントリーマアム チョコまみれ」をいただいて、とてもおいしかったです。
――棋聖、王位、叡王と「トリプルタイトル戦」にもなりました。
今月から来月にかけてスケジュール的には狭い間隔で対局が続くことになりますが、6月ここまではいいペースで来られていると思うので、7月もこの状態で臨めればと思います。
――学校もなくなり新たな生活になっています。
対局以外の時は家で将棋に取り組む時間が多くなったので、大きな変化かなと思いますし、いまのところいいペースで取り組めている感触はあります。別に対局がない日は何時に起きてもいいのはありがたいんですが、一日の時間は限られているので、朝の8時ぐらいには起きるようにとは思っています。
――最近痩せたように見えますが。
家にいる時間が多くなったので、何か意識して運動の機会を作らねばと思っていますが、最近は対局が多いので、対局が一番の運動になっている気がします。
――食事について気をつけていることは。
あまり自分では意識しないですが、家にいる時間がなくなった分、減ったかもしれません。タイトル戦だと、地元のおいしいものをたくさんいただけるので、非常に楽しみではあるんですが、対局が多くなると体重管理には気をつけないといけないのかなと思います。
――コンディションづくりで気をつけている点はありますか。
それほど何か意識していることはないんですが、忙しい時でも睡眠時間は一定に保つのは意識しています。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:藤井聡太王位・棋聖、防衛2つ、挑戦1つを同時並行「トリプルタイトル戦」にも手応え「この状態で臨めれば」(ABEMA TIMES) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:藤井聡太王位・棋聖、防衛2つ、挑戦1つを同時並行「トリプルタイトル戦」にも手応え「この状態で臨めれば」 【ABEMA TIMES】
2021年6月26日 18時49分
将棋の藤井聡太二冠(18)=王位、棋聖=が26日、東京都渋谷区のスタジオ「シャトーアメーバ」で行われた第6期叡王戦挑戦者決定戦で斎藤慎太郎八段(28)に後手の114手で勝利し、五番勝負での豊島将之叡王(31)=竜王=への挑戦権を獲得した。
藤井二冠は進行中の棋聖戦五番勝負で渡辺明名人(37)=棋王、王将=の挑戦を受けており、現在2連勝と初防衛に王手を掛けている。さらに、豊島叡王の挑戦を受ける王位戦七番勝負が29日に開幕する。そしてさらに7月25日に開幕する叡王戦五番勝負に臨む。
局後に会見が行われた。
―本局を振り返って。
「苦しい時間の長い将棋でしたが、最後は戦機を掴むことができたと思います」
―叡王戦では初挑戦。
「叡王戦ではこれまであまり結果を出せていなくて、上位に進んだのも初めてでしたので、挑戦という結果を出すことができたことをうれしく思います」
―豊島叡王とは王位戦も合わせて十二番勝負になる。
「叡王戦は王位戦と並行しますけど、持ち時間は異なるので、うまく合わせていけたら」
―すぐ棋聖戦第3局もある。
「防衛が懸かる一局になりますけど、気負わずに今まで通りの気持ちで臨めたらと思います」
―叡王戦は今期から不二家が主催している。
「不二家さんのCMに出演させていただいたこともあるのでうれしいです。対局中には(用意されているお菓子を)いただく機会はなかったと思いますけど、家で『カントリーマアム』のチョコまみれを食べて美味しかったです」
―過密日程になる。
「スケジュール的には狭い間隔での対局が続きますが、6月は良いペースで来れています」
―高校に通わなくなり、今年は生活も変わった。
「何時に起きてもいいのはありがたいですけど、1日の時間は限られているので8時には目覚ましを使って起きるようにしています。対局以外は家で将棋に取り組む時間が多くなったので、大きな変化かなと思います。運動は…家にいる時間長くなったので意識して機会をつくらないといけませんけど、対局がいちばんの運動になっている気がします」
―少し痩せた気がします。タイトル戦は豪華な食事が出ますが…。
「地元の美味しいものをたくさんいただけるので楽しみではあるのですが、体重管理を気を付けないといけないなと…」
―大谷翔平選手の活躍をどう見ているか。
「野球は全く経験がなく…。野球自体が詳しくないのですが、名前をお見かけすることが多いので刺激になっています」
―これから叡王戦五番勝負の対局場が発表される。
「自分もまだ対局場を知らないので、みなさんと一緒に発表を楽しみたいです。五番勝負を盛り上げられたらと思います」
情報源:藤井聡太二冠「カントリーマアムのチョコまみれは美味しい」 不二家主催の叡王戦挑戦権を獲得(スポーツ報知) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:藤井聡太二冠「カントリーマアムのチョコまみれは美味しい」 不二家主催の叡王戦挑戦権を獲得 : スポーツ報知
記者会見
感想戦終了後、別室で記者会見が行われました。
――角換わり腰掛け銀の大熱戦となりましたが、改めて一局を振り返って。
藤井 序盤から斎藤八段に細かく工夫をされて、こちらが隙を見せたところがあって、タイミングよく動かれてしまった、苦しい時間の長い将棋だったかなと思っています。そのあとこちらが勝負していって戦機をつかむことができた気がします。――苦しい状況の中、逆転できた要因は。
藤井 仕掛けのあともうまく自玉との距離感を測りながら指されて、苦しいのかなと常に思っていたんですが、相手玉に少しでもプレッシャーをかけてという姿勢で指せたのが結果的にはよかったのかなと。――終盤、形勢が苦しい状況で時間をリードするのは珍しい展開かなと思ったのですが。
藤井 叡王戦はチェスクロックなので、形勢が苦しいまま一分将棋に入ってしまうとかなり厳しくなると思っていた。少しでも勝負できるところを残しておいたほうがいいのかなという気持ちはありました。――叡王戦ではここまで好結果を出せていませんが、今回、挑戦権を獲得されました。
藤井 叡王戦は上位に進めたのは今回が初めてだったので、その中で初挑戦という結果が出せたのはとてもうれしく思っています。――夏は王位戦、叡王戦のダブルタイトル戦になります。豊島さんとの2連戦について。
藤井 並行して戦うことになると思うんですけど、持ち時間はかなり異なるので、うまくそれに合わせて戦っていきたいと思います。――棋聖戦は2連勝ですが、第3局について。
藤井 防衛が懸かる一局になりますが、なんとか気負わずにいままで通りの気持ちで臨めればと思います。――今期から叡王戦は不二家が主催になりましたが、お菓子メーカーが主催ということについて。
藤井 将棋界はこれまで新聞社に棋戦を主催していただく形が多かった。不二家さんに主催していただいて、自分自身、CMに出たことがありますし、いままでと違う形で将棋に興味を持っていただくきっかけになるかなと思います。――いろいろなお菓子がありましたが、対局中に食べることはありましたか。
藤井 対局中にいただく機会はなかっかもしれないですが、家で「カントリーマアム」のチョコまみれをいただいてとてもおいしかったので、また機会があれば食べてみたいと思います。――タイトル戦の進行度合いによってはトリプルタイトル戦になる可能性もある。
藤井 今月から来月にかけてスケジュール的には詰まってくる。狭い間隔で対局が続く。ここまではいいペースでこれているので、7月もこの状態で臨めればと思います。――今年4月から高校に行くことがなくなって、生活はどのように変わったか。
藤井 対局以外のときは家で将棋に取り組む時間が多くなったので、大きな変化かなと思う。いまのところはいいペースで取り組めているという感触はある。――学校に行っているときは早起きをしていたと思うが、いまはどうか。
藤井 対局がない日は何時に起きてもいいのはありがたいと思うんですが、一日の時間は限られているので、朝の8時くらいには起きられればと思っています。――以前は学校への通学が唯一の運動だとおっしゃっていた。いまは運動などはどのようにされているか。
藤井 家にいる時間が多くなったので、意識して運動の機会を作らなければと思っている。最近は対局が多いので、対局が一番の運動になっている感じがします。
――食事に関してはどうでしょうか。
藤井 あまり自分では意識しないですけど、少し減った気がします。タイトル戦だと地元のおいしいものをたくさんいただけるので楽しみではありますが、タイトル戦の対局が多くなると体重管理に気をつけなければいけないと思います。――コロナ禍で日本人の希望として、メジャーリーグベースボールで活躍している大谷翔平や藤井二冠の名前が挙がることがある。藤井二冠は大谷選手の活躍をニュースで見ているか。
藤井 活躍されているのはニュースで見ていますが、野球にあまり詳しくないので……。野球はまったく経験がないですが、刺激にはなっています。――棋戦が重なって体力やコンディションの調整が大変だと思うが、それを保つために普段やっていることはあるか。
藤井 忙しいときでも睡眠時間を一定に保つ、同じ時間に寝て同じ時間に起きるほうがいいということは意識しています。――このあと対局場も発表されますが、全国の皆さまも楽しみにしていると思います。
藤井 実は自分もまだ対局場を知らないので、皆さんと一緒に発表を楽しみにしたいと思います。豊島竜王との番勝負をなんとか盛り上げられるように精いっぱい頑張りたいと思いますので、ご観戦よろしくお願いいたします。
情報源:叡王戦中継ブログ : 記者会見
五番勝負日程
第1局 7月25日(日)
東京都千代田区「江戸総鎮守 神田明神」第2局 8月3日(火)
山梨県甲府市「常磐ホテル」第3局 8月9日(月・祝)
愛知県名古屋市「か茂免」第4局 8月22日(日)
愛知県名古屋市「名古屋東急ホテル」第5局 9月13日(月)
東京都渋谷区「将棋会館」
第6期叡王戦挑戦者決定戦、藤井聡太王位・棋聖VS斎藤慎太郎八段の対局が6月26日(土)に行われ、藤井聡太王位・棋聖が114手で斎藤慎太郎八段に勝ち、挑戦権を獲得しました。
藤井聡太王位・棋聖は初の叡王挑戦となります。
豊島将之叡王との五番勝負第1局は7月25日(日)に東京都千代田区「神田明神」で行われます。
情報源:藤井聡太王位・棋聖VS斎藤慎太郎八段 第6期叡王戦挑戦者決定戦 藤井聡太王位・棋聖が勝利し豊島将之叡王へ挑戦|棋戦トピックス|日本将棋連盟
本選トーナメント
情報源:第6期叡王戦本戦
藤井聡太王位・棋聖、防衛2つ、挑戦1つを同時並行「トリプルタイトル戦」にも手応え「この状態で臨めれば」 【ABEMA TIMES】https://t.co/jLob9oev4I
— kewpiehoney (@kewpie_honey) June 26, 2021
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— kewpiehoney (@kewpie_honey) June 26, 2021
7月25日 朝9時から対局開始
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- 第6期 叡王戦 | 株式会社不二家
- 【不二家×日本将棋連盟 共同主催】不二家が将棋タイトル戦「叡王戦」を主催!(PDF)
- 将棋タイトル戦「叡王戦」への特別協賛について | ニュースリリース | レオス・キャピタルワークス株式会社
- 将棋タイトル戦「叡王戦(えいおうせん)」への特別協賛について(レオス・キャピタルワークス)- PR情報|SBIホールディングス
開幕は7月25日
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