棋聖戦第2局までが終了時点で藤井聡太棋聖が2連勝
2021.6.19
【勝負師たちの系譜】
6月から9月にかけて夏のシーズンの将棋界は、藤井聡太二冠の話題一色に染まるに違いない。
「ヒューリック杯棋聖戦」で渡辺明名人との五番勝負。「お~いお茶杯王位戦」で豊島将之竜王を迎えての七番勝負と、並行して防衛戦が進行して行くからである。
初防衛戦の相手が、名人-竜王と続くというのは、藤井の人気をさらに押し上げる何かの力が働いているとしか思えない。
昨年の春頃までの藤井は、勝率が抜群に高い若手棋士で、いつタイトルを取れるのか。そしてタイトル保持者クラスに藤井将棋が通用するのかと言われていたから、この一年で状況は一変した。
藤井の強さを一番評価しているのは、現在最強と言われる渡辺かも知れない。
昨年、藤井に棋聖を奪われた時は「こんな負かされ方をしたのは初めて」と驚いていたが、今回の勝負を前にしたインタビューに「藤井二冠に勝つイメージは今のところない」「この年から藤井二冠のような終盤力を持つのは無理」という意味の発言をしたとの報道があった。
従来の第一人者なら考えられない発言で、常に回りや相手を威圧した言葉を放っていたと思う。
それを考えれば、渡辺は正直過ぎる気もするが、それを言ってもなお、自信はあるということであろう。
ヒューリック杯棋聖戦第1局はホテル側の強い要請で、千葉県木更津市『竜宮城スパホテル三日月』で行われた。
先手番となった渡辺は、相掛かり戦に誘導し、序盤から桂得となる乱戦となった。渡辺は以前の藤井戦の同局面から手を変え、飛車を取って攻め合いに出たが、終盤で藤井に予想外の桂で桂にぶつける妙手を指され、形勢は藤井に傾いた。
それにしても終盤は、渡辺が完全に諦めていた雰囲気があった。名人戦では斎藤慎太郎八段相手に、終盤で二転三転の将棋を勝ち切った渡辺にして、藤井相手では終盤で悪くしたらもう逆転はない、という雰囲気が見て取れた。
それでも渡辺はこのまま敗れ去る訳にはいかないだろう。第一人者として、初の四冠を目指すのは当然のこと。
一方藤井にすれば、タイトル戦初防衛を目指すと共に、勝てばタイトル3つで歴代最年少の九段昇段となる。
どちらにしても大きな話題となること、間違いなしである。
■青野照市(あおの・てるいち) 1953年1月31日、静岡県焼津市生まれ。68年に4級で故廣津久雄九段門下に入る。74年に四段に昇段し、プロ棋士となる。94年に九段。A級通算11期。これまでに勝率第一位賞や連勝賞、升田幸三賞を獲得。将棋の国際普及にも努め、2011年に外務大臣表彰を受けた。13年から17年2月まで、日本将棋連盟専務理事を務めた。
情報源:将棋界の夏シーズン、藤井聡太二冠の話題一色か 渡辺明名人との五番勝負に豊島将之竜王との七番勝負(夕刊フジ) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:【勝負師たちの系譜】将棋界の夏シーズン、藤井聡太二冠の話題一色か 渡辺明名人との五番勝負に豊島将之竜王との七番勝負 (1/2ページ) – zakzak:夕刊フジ公式サイト
【勝負師たちの系譜】将棋界の夏シーズン、藤井聡太二冠の話題一色か 渡辺明名人との五番勝負に豊島将之竜王との七番勝負 https://t.co/ZEom20H7sy
— zakzak (@zakdesk) June 19, 2021
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