竜王戦も来期は1組、あとは順位戦だけだ。
2021年6月21日 14:45
将棋の八代弥七段(27)が第71期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)の2次予選に3年ぶり2度目の進出を決めた。2021年は竜王戦の決勝トーナメント進出など、17勝7敗、現在公式戦5連勝と高勝率をキープ。その根基には「矢倉」の研究深化があるという。
18日に行われた渡辺大夢五段戦に勝利し、王将戦1次予選突破を決めた。採用した戦型は「矢倉」。今年10局目の戦型採用だった。勝敗の内訳は8勝2敗。竜王戦2組準決勝で渡辺明王将=名人、棋王との3冠=、王将戦1次予選準決勝では王将経験者でもある郷田真隆九段ら強豪勢を破ったことも記憶に新しい。
「そんなに勝っていましたか。上手く指せているかはわかりませんけど、結果がついてきていることは事実ですね」
星の数に意識は向いていないものの、その顔には充実感が浮かぶ。
「特にやり方を変えたということはないです。研究を深めているというのはありますね。普段勉強する中で矢倉の研究が一番深いというのもありますし、一時期に比べると出現頻度も上がってきたので、それに上手くついていけているのかなという気もします。あとは、昔から好きな戦型だったので。好きな戦型で戦えるのは嬉しいですし、充実感があります。矢倉みたいな戦型が復活してきたのが自分の好調の要因なのかもしれません」
2012年に四段昇段し、16年には全棋士参加の朝日杯で優勝も果たした。今年でプロ9年目。「近年の中では割と調子が良い方」と評価しながらも、「結果を残したいという気持ちが一番です」とまっすぐにタイトル獲得への思いも口にする。
八代が浮かべる風景は、地元・静岡県で2019年1月に行われた第68期王将戦第1局掛川対局の前夜祭。舞台上で万雷の拍手とスポットライトを浴びていた王将・久保利明と挑戦者・渡辺明の姿だった。
「毎年参加させてもらっているんですけど、その時の舞台上を見て『ああ、対局者でありたいな』と思いました。3年前は2次予選の2回戦で負けたんです。前夜祭の最中なのに、頭の中ではその将棋を振り返って『なんでそこで負けちゃったのかな』と思ってしまったり…。」
翌年には渡辺王将に広瀬章人八段が挑戦、さらに次の年には、同学年の永瀬拓矢王座がその舞台に上がった。
「タイトル戦の対局者というのは当然ながらいくつもいくつも越えなければならない壁があって大変なんですけど、『対局者でありたいという気持ちで指さなければいけない』と、掛川に行くたびに感じさせられるんですよね」
穏やかな口調ににじむ強い闘志。しかしそこに悲壮感は欠片もなく、ただただ真っすぐに頂きを望む。
「竜王戦(決勝トーナメント)は自分の中では大きな舞台なので、身構えてはいるんですけど、王将戦1次予選も厳しい将棋が多かったので突破できたのは幸運だなと思っています。3年ぶりに2次予選に行けるということで、頑張りたいですね」
まもなく訪れる暑い夏。八代が挑む大一番の数々に今から心が躍る。
??八代 弥(やしろ・わたる) 1994年(平6)3月3日生まれ、静岡県東伊豆町出身の27歳。青野照市九段門下。2005年9月、6級で奨励会入会。2012年4月、四段昇段。2016年度の朝日杯で棋戦初優勝。
情報源:八代弥七段の現在地「矢倉の復活が好調の要因なのかもしれません」(スポニチアネックス) – Yahoo!ニュース(コメント)
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二次予選
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— スポニチ王将戦【公式】 (@sponichi_ohsho) June 21, 2021
山崎八段の振り歩先
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二次予選、初戦は山崎隆之八段。
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