当日の立会人
2021/06/19 05:02
将棋 第92期ヒューリック杯棋聖戦 五番勝負・第2局(18日、兵庫県洲本市・ホテルニューアワジ、主催・産経新聞社、特別協賛・ヒューリック)ストレート防衛に王手! タイトル初防衛を目指す藤井聡太棋聖(18)=王位=が前棋聖の渡辺明三冠(37)=名人・棋王・王将=を171手で下し、2連勝とした。持ち時間各4時間の中、昼食休憩を除くと10時間を超える大激闘を制した。最年少防衛とタイトル通算3期による史上最年少九段昇段の快挙まで、あと1勝。〝勝負〟の第3局は7月3日、静岡県沼津市内で行われる。
淡路島の決闘を、若き第一人者が制した。午後8時3分、藤井棋聖に渡辺三冠が疲れたような表情で頭を下げた。これで2連勝。初防衛に早々と王手をかけた。
「苦しいなりに頑張ることができた。2連勝の結果は良かったけど、(記録は)気にせず、ここまでの2局を反省して戦いたい」
当代トップ棋士同士の棋聖戦リマッチ第2幕。深緑の着物に白の羽織で臨んだ先手の藤井棋聖は飛車先の歩を進め、リベンジに燃える渡辺三冠もこれに応じる。第1局同様、互いに飛車先の歩を進めていく「相掛かり」の戦型となった。
第1局は先手の渡辺三冠が序盤から攻め立てたが、今回は神経戦となった。序盤に角交換の後、藤井棋聖はすかさず▲5六角。最初の配置では角が進むことのできないラインに打つ「筋違い角」だ。立会人の小林健二九段(64)も「びっくりした。あまり見たことのない手」。藤井棋聖は序盤から時間をじっくりと使い、中盤戦でもさらに角交換を行って再度▲5六角と指した。
守備重視の矢倉で玉を囲った渡辺三冠に対し、18歳は玉を定位置から動かさない堂々の「居玉」。持ち時間が残り5分を切った後はほぼ1分以内に指し続け、残り時間が減らないようキープ。守備駒の金を▲6八、▲7七と自身の玉から離す形で移動させ、相手の角を隅に追いやる。ジワジワと追いつめ、必死に抵抗を続けた渡辺三冠も観念。昼食の1時間を除くと603分に及ぶ激闘だった。
初めての淡路島で、前日は温泉に入って「リラックスした」という藤井棋聖。今年はスポンサー契約を結ぶ2社の初CMが3月から全国でオンエアされた。CMオファーは2017年、四段でプロデビュー後29連勝を飾った中学時代から複数あったが、全て断ってきた。師匠の杉本昌隆八段(52)は「『タイトルを取ってから』というのが本人の中での区切り。将棋界をアピールしなければ、という責務を自覚した表れ」と話す。
今月29、30日には王位の防衛戦も豊島将之二冠(31)=竜王・叡王=を相手に始まる。藤井棋聖の夏は、ますます熱くなる。
勝負メシ「握りずし」
お昼の勝負めしも注目を集めた。藤井棋聖は握りずしと「赤だし」を注文。ホテルニューアワジ近くの割烹店「菊水」が、前日17日に淡路島で水揚げされたハモやアナゴなど新鮮なネタを握ったすしをほおばった。一方の渡辺三冠は、ホテル内にあるレストランの人気メニュー、手延べ麺「淡路島ぬーどる」と、淡路牛と淡路島産玉ねぎがふんだんに盛られた「牛丼」を味わった。午前のおやつは藤井棋聖がカットフルーツ、渡辺三冠は淡路島ロールケーキ。午後は藤井棋聖がアイスティーとオレンジジュース、渡辺三冠はイチゴのショートケーキとアイスコーヒーで英気を養った。
データBOX
●最年少タイトル防衛の記録は1991年1月に屋敷伸之棋聖(当時)が達成した19歳0カ月7日。藤井棋聖は7月19日に19歳となるが、第3局(同3日)か第4局(同18日)に決めれば記録更新。第5局(同29日)にもつれると記録に届かない。●最年少九段の記録は2005年11月に渡辺明竜王(当時)が達成した21歳7カ月。藤井棋聖が決めれば大幅に更新する。
棋聖戦 産経新聞社主催の将棋の棋戦で、八大タイトル戦(竜王、名人、叡王、王位、王座、棋王、王将、棋聖)の一つ。五番勝負の勝者は棋聖のタイトル称号を得る。1951年に開始した一般棋戦の産経杯が源流。2018年4月からヒューリックが特別協賛に入り、正式名称は「ヒューリック杯棋聖戦」となった。
情報源:藤井聡太棋聖、最年少タイトル防衛に王手 立会人の小林九段も驚がく「あまり見たことのない手」/将棋(サンケイスポーツ) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:藤井聡太棋聖、最年少タイトル防衛に王手 立会人の小林九段も驚がく「あまり見たことのない手」/将棋 – サンスポ
— サンスポ (@SANSPOCOM) June 19, 2021
タイトル初防衛を目指す #藤井聡太 棋聖=王位が前棋聖の #渡辺明 三冠=名人・棋王・王将=を171手で下し2連勝。#サンスポ 最終版では、飯島栄治八段の解説、藤井TALK、勝負めし等1ページ使って大展開。
さて第3局は7月3日静岡県沼津市内で行われますが皆さんは次回勝負めしは何と予想しますか❓ pic.twitter.com/m5EeMxcTw5— サンケイスポーツ(サンスポ)公式 (@sankeisports) June 19, 2021
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五番勝負の日程
投了までの10分
https://www.youtube.com/watch?v=lFudR0ZXgmU
初手からの解説
https://www.youtube.com/watch?v=cfPqhoV5ZqI
▲藤井聡太棋聖-△渡辺明名人(棋譜中継)
171手 2二金打まで、▲藤井聡棋聖 の勝ち
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連勝で防衛に王手、次で決めるか?
第3局は7月3日、けど6月29日、30日に王位戦が開幕。
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