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2021年6月7日 16時30分
将棋の第14期マイナビ女子オープン五番勝負(マイナビ主催)で、西山朋佳女王(25)=女流王座・女流王将と合わせ女流三冠=が挑戦者の伊藤沙恵女流三段(27)を3勝2敗で下し、4連覇を達成した。女流棋士に転向して初めての栄冠を手にし、さらなるタイトル獲得へ意欲を示した。
五番勝負の第5局は1日、東京・将棋会館で行われた。先手・西山の石田流三間飛車に挑戦者の伊藤は銀冠穴熊で対抗。中盤、西山がうまく手を作って飛車の成り込みに成功したが、「ちょっと攻めをいなされて、自信がなかった」という。
陣形は穴熊の方が堅く、西山は自陣に手がつく前に相手陣を攻略しなければならない。図は西山が7七にあった桂を▲6五桂と跳ねたところだ。△同歩には、歩を補充しながら▲5五角と出て攻めがつながる。西山は「この手を見つけて、勝ちやすいかなと思った」という。ただ▲5五角には△6六桂と攻め合う手があり、後手も有望だった。
図で伊藤は△5六歩。以下▲5三桂成△同金▲4一と△同銀▲同竜と進み、先手の攻めが続くことになった。最後は相手玉を受けのない形に追い込んだ西山が103手で勝った。
第1局で敗れ、第2局、第3局と連勝したものの、第4局を落として最終局にもつれ込んだ。昨年からのタイトル防衛戦では4シリーズ連続でフルセット。西山は「挑戦する側よりも防衛する側の方がきついなという意識がある。フルセットが続いている中で、勝てたのは今後の自信になるかなと思う」と話した。
西山は今年3月に棋士養成機関の奨励会を退会し、4月1日付で女流棋士に転向。女流棋士になって初めてのタイトル戦だった。
終局後の記者会見では、環境や心境の変化に触れた。「2週間に1回のペースで奨励会があった。(退会してからは)寝ても覚めても奨励会のことを考えることはなくなった」「今回の勝ち負けは今後を決めるような大きなことだと思っていたので、結果を残せてうれしく思っています」
奨励会員でも一部の女流棋戦には出られたが、現在はすべての女流棋戦に出場できる。「奨励会員として出ていた時よりもプレッシャーが大きかった」。一方で「今の方が自分のためだとか、ファンの方のために頑張れているかなと思う」と話す。今後の目標として「ずっとタイトル戦に出ていたい」「欲を言えば、出場できる棋戦は全部、上の方でタイトルにからんでいたい」と語った。
■追い込まれても最終局まで粘り 伊藤女流三段
伊藤は、今回が8度目のタイトル挑戦だった。
初挑戦は2015年の女流王座戦で、当時女流王座の加藤桃子女流三段(26)に五番勝負を挑んだが2勝3敗(1持将棋)で敗退した。以降は女流名人戦と倉敷藤花戦で各2回、女流王位戦と女流王将戦で各1回挑戦したが、すべて里見香奈女流四冠(29)に敗れた。今回、西山とは初めての番勝負。1勝2敗と追い詰められながらもカド番をしのいで最終局に持ち込んだが、初戴冠(たいかん)はならなかった。
終局後は「こちらがけっこう神経を使う展開だったのかなと思う。ちょっと(相手の)攻めがつながってしまったという感じですかね」と振り返った。シリーズ全体については「5局戦えてよかったです」と言葉は少なかった。
(村上耕司)
情報源:西山女王の気迫、転向後初の栄冠 女流棋士として防衛、4連覇 将棋・マイナビ女子:朝日新聞デジタル
村)「今の方が自分のためだとか、ファンの方のために頑張れているかなと思う」「欲を言えば、出場できる棋戦は全部、上の方でタイトルにからんでいたい」
西山女王の気迫、転向後初の栄冠 女流棋士として防衛、4連覇 将棋・マイナビ女子:朝日新聞デジタル https://t.co/87lVre60Us— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) June 7, 2021
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