飯島栄治八段も王座戦でベスト4に進出してるし、好調だよね。
2021/06/05 10:35
将棋の「第92期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」(産経新聞社主催)が6日に開幕する。タイトル初防衛に臨む藤井聡太棋聖(18)=王位=は、前棋聖で挑戦者、渡辺明三冠(37)=名人・棋王・王将=と対局する。気合十分で大一番に挑む両雄を、ベテラン強豪棋士の飯島栄治八段(41)が分析。3勝2敗で渡辺三冠が棋聖位を奪還すると予想した。
■3勝2敗決着
ボクシングと同じく、将棋はタイトルを取るより守る方が難しい。タイトルホルダーは棋戦でシード扱いとなり、対局数が減って勢いをつけづらくなるからだ。
今期の棋聖戦で初防衛を目指す藤井棋聖も複数の棋戦でシードされた。予選出場が免除され、3、4月の対局数は2カ月連続でわずか「2」。
その影響は5月6日の王座戦挑戦者決定トーナメント1回戦で出た。深浦康市九段(49)に対し、中盤で攻撃の機会を見落とし逆転負け。公式戦連勝は「19」で止まった。順位戦B級1組では同13日、三浦弘行九段(47)に苦戦。今月3日には稲葉陽八段(32)に敗れた。
棋聖位へ初挑戦した昨年6月は、3日に1局ペースの過密日程。それを勢いに変えて初戴冠し王位も奪取。そんな藤井棋聖でも対局数が減った状況で苦戦し、勝負勘にもほころびが出た。この不安材料を渡辺三冠は見逃していないだろう。
■戦法が多彩に
渡辺三冠は、前期は1勝3敗で藤井棋聖に敗れ失冠したが、それをばねに変身。昨年8月、悲願の名人位を奪い三冠に復帰した。
最大の変化は、あまり使わなかった相居飛車で互いに飛車先の歩を交換する「相掛かり」、攻撃力が高い囲いの「雁木」戦法を多用するなど、若々しく攻撃的な将棋を指すようになったこと。藤井棋聖のほぼ倍の37歳だが新境地を開き、さらに強さを身につけた。
昨年の五番勝負では、第1局で上からの攻めに強い一方で横からの攻撃に弱い「矢倉囲い」で挑み惜敗。納得できず、この戦法に最後までこだわって棋聖位を渡した。しかし今期はそうしたこだわりを捨てるだろう。前期で勝利した第3局は経験を基にした事前研究を生かし、序中盤で優位に立った。藤井棋聖の手の内も分かっており、勝利の鍵は先行逃げ切りだ。
■令和の名勝負
両雄は2月の朝日杯オープン戦準決勝で激突。藤井棋聖がAI評価値99%負けからの大逆転で勝ったが、早指し棋戦で参考にならない。私は3勝2敗で渡辺三冠が棋聖位を奪回すると予想する。
渡辺三冠は20歳で奪った初タイトルの竜王位で9連覇した。初防衛を果たしたタイトルホルダーは、防衛戦のリズムをつかみ長期政権を築くケースが多い。藤井棋聖は防衛すれば史上最年少で九段に昇段し、王位の防衛戦へ弾みがつく。ファン待望のリマッチは令和の名勝負となりそうだ。
(談)
情報源:渡辺明三冠に勢い!藤井聡太二冠に乏しい“場数”…飯島栄治八段の棋聖戦予想/将棋(サンケイスポーツ) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:渡辺明三冠に勢い!藤井聡太二冠に乏しい“場数”…飯島栄治八段の棋聖戦予想/将棋(1/2ページ) – サンスポ
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— サンスポ (@SANSPOCOM) June 5, 2021
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6月6日 (日)9時から対局開始
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第1局の先手は?
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