ほぉ・・・
2021年5月30日 13時49分
第79期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)を制し、初防衛を遂げた渡辺明名人(37)=棋王・王将と合わせ三冠=が30日朝、第5局の対局場となった神奈川県箱根町のホテル花月園で、一夜明けての心境を語った。
七番勝負では斎藤慎太郎八段(28)の挑戦を4勝1敗で退けた。「斎藤さんとのタイトル戦は初めてだったが、自分は戦法の出し方や番勝負の戦い方は普段どおりだった。第2局、第3局あたりで序盤戦がうまくいって、次第に全体のペースがつかめてきたところがあった」と振り返った。
藤井聡太棋聖(18)に挑戦する棋聖戦五番勝負が6月6日に開幕する。「(名人戦が)第6局、第7局と進んでいくと、棋聖戦と重なってきつくなるだろうなというのは意識していた。一つ終わってもう一つに専念できればいいかなと思っていたので、一番いい形になったかなと思う」と話した。
30日朝の渡辺名人の一問一答は次の通り。
――昨夜はどう過ごしましたか。
「ちょっと飲んで、だらだらと、ちょっとお風呂に行って、2、3時間寝たかなという感じです」
――ネットをチェックしたりは?
「メールとかLINEの返信をしたりとか、そんな感じです。お祝いのメッセージを見たり、返したりとかです」
――家族への連絡は?
「いつもしてないです」
――初防衛の実感はわいてきましたか。
「一晩明けて新聞とかを見て、徐々に、というところですね。今日以降、過ごしていく中でまたそういった実感も出てくると思います」
――シリーズが第5局で終わったことについては?
「6月のスケジュールでいえば、6局目、7局目と進んでいくと棋聖戦と重なってくるというところで、両方きつくなってくるだろうなというのは、意識としてあったので……。ただそればかりは描いた通りにはいかないので、そうなったらなったでとは思っていました。やっぱり一つ終わって、もう一つに専念できるという状態になればいいかなと思っていたので、そういった意味では一番いい形になったかなというのはあります」
――ほっとしていますか。
「結果もそうですし、6月も日程的に余裕をもって戦えるというところで、いいコンディションは作っていけるかなとは思います」
――今日は帰ってまず何をやりたいですか。
「とりあえずサッカーのチャンピオンズリーグの決勝を見たり、競馬を見たりして、ちょっと休憩したりする感じでしょうか」
――棋聖戦の前に、(趣味の一つの)競馬のダービーがありますが、予想は。
「全然予想してないんですよね。最近はタイトル戦が土日開催が多くて、レースとか見るんですけど、基本的にはそんなには……。ダービーもきのう阿久津(主税八段)さんとちょっと話したくらいで、個人的な予想はそんなにしていない」
――時間がとれないと、予想して買う感じにはならない?
「そうですね。やっぱり時間がかかりますからね。一つのレースで1、2時間は平気で経っちゃうので。近年は1月から3月は土日のタイトル戦が多いので、そうすると競馬もちょっと片手間に見る感じになりますね。片手間に見るものなのかもしれないですけど(笑)」
――予想するとなると、将棋だと長考くらいの時間ですね。
「まあなっちゃいますね」
――時間があればこういうことをして休みたいということはありますか。
「コロナが改善すれば、サッカーをやったり、カーリングに行ったりとか、ちょっと体を動かすことをしたいかなというのはあります。あとは普通に旅行に出かけることはしたいかな」
――名人戦七番勝負のシリーズ中、体重のコントロールはできたか。
「誤差が1キロ以内に収まるように気をつけているので。体のコンディションからという意識はありますね」
――ランニングではどれくらいの距離を走りますか。
「その日の体調によるんですけど、長いと8キロくらいで、調子が悪いと3、4キロで帰ってくる感じ。だいたい走り始めて2キロくらいしたら決める感じですかね。その日のコンディションとか気分の乗り方で決めます」
――将棋の話に戻って、シリーズの5局は満足できる内容だったか。
「斎藤さんとのタイトル戦は初めてだったので、どういったシリーズになるか、始まる前は分からなかった。自分の方は戦法の出し方や番勝負の戦い方は普段通りだった。そのあたりはうまくいって、序盤から主導権を取れる展開が多かった。2局目、3局目あたりで序盤戦がうまくいって、次第に番勝負全体のペースがつかめてきたというところもありますね」
――6局目、7局目はこれをやろうと決めていた?
「決めてないです。基本的に始まった段階で第6局くらいまでは何となく考えていますけど、具体的なプランは直前に決める感じです。やっぱり1局前の将棋を踏まえて次というのがあるので。基本的に細かいところまでずっと前から決まっているということはないです」
――6局目のためにタマを残しておいたということは?
「そこまでタマはいっぱいないので。出尽くしています。戦法はなんやかや出していきますけど、そういうのも結構ギリギリにこしらえたりしているので。だから『時間がない、時間がない』という感じになるんですけど」
――用意していても直前にだめになったりすることは?
「用意していても実際に使うまでに仕上げるってなったら結構時間がかかるので、その辺はあります。あと全部網羅することは無理なので、今回みたいに作戦負けすることもある。そういうのをどう粘っていくかとか、そういう将棋をどう減らしていくかとか、そのあたりは常に課題になっていくと思います」
――次の対局の準備をしなきゃという日々ですか?
「そうですね。やっているとずっと終わりがなくて……。だから休みたいとよく言うんですけど。飽きてきたので。まあでも仕事だからやるという感じですね。作業的には飽きてきたところはあります」
――飽きても勝っているうちは同じやり方を続ける?
「現状そういうやり方に適性があるというのがこの2、3年くらいのこと。面倒くさいけどしょうがない。現状のやり方を変えられないので、しょうがないですね」(村上耕司)
情報源:初防衛「徐々に実感」と渡辺明名人 趣味の競馬予想は:朝日新聞デジタル
村)「(対局前の研究は)飽きてきたので。まあでも仕事だからやるという感じですね」。昨夜は副立会人の阿久津主税八段とダービーの予想で盛り上がっていました。
初防衛「徐々に実感」と渡辺明名人 趣味の競馬予想は:朝日新聞デジタル https://t.co/K3bQxPY46W— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) May 30, 2021
今朝の「一夜明け会見」動画です。対局前の準備、率直に「飽きてきた」と表現しています。それでもやる意思の強さたるや……。表現方法が違うだけで、4強とも研究量が凄すぎます。
渡辺明名人、初防衛から一夜明けて会見 対局の準備「飽きてきたんで…でも仕事だからやる」 https://t.co/ywGlqx9oGj pic.twitter.com/BbXYU9GlsA
— 高津祐典 (@yusuketakatsu) May 30, 2021
渡辺明名人 初防衛「徐々に実感」名人戦一夜明け オリジナル版は→https://t.co/GSnGHVP023 pic.twitter.com/G3TB0knzKg
— 毎日新聞映像グループ (@eizo_desk) May 30, 2021
▲斎藤慎太郎八段 vs △渡辺明名人(棋譜DB)
94手 5八銀打まで
△渡辺明名人 の勝ち
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- 名人戦棋譜速報(@meijinsen)さん | Twitter
- 第78期将棋名人戦七番勝負 ライブ中継:朝日新聞デジタル
防衛成功おめでとうございます。
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