第33期竜王戦3組ランキング戦決勝
2021年5月23日 5時00分
藤井聡太(18)と杉本昌隆(52)の2度目の師弟戦が2020年6月20日、大阪市福島区の関西将棋会館で実現した。第33期竜王戦の3組ランキング戦の決勝という大勝負だった。
16人によるトーナメントで、藤井は畠山鎮(まもる)(51)、高橋道雄(61)、千田(ちだ)翔太(27)を連破しての決勝進出。杉本は村山慈明(やすあき)(37)、行方(なめかた)尚史(47)、菅井竜也(たつや)(29)に3連勝。「50代の自分が、20~40代を代表するような3棋士相手に勝ち進んだことに誇りも感じ、決勝に臨んだ」と杉本は振り返る。
決勝当日、杉本は和服姿で対局室に現れ、関係者を驚かせた。和服はタイトル戦など重要な対局で棋士が着る勝負服だ。「弟子相手の大勝負で、自分にとってはタイトル戦のようなもの。気合を入れました」と杉本。「少し驚きはしたんですけど、今日の将棋への思い入れ、気迫のようなものを感じました」と局後に藤井。
対局は藤井が杉本の四間飛車を攻略し、師弟戦2連勝を飾った。終局後、別室で両対局者の記者会見が行われた。藤井は3日後に第61期王位戦の挑戦者決定戦、8日後に第91期棋聖戦五番勝負第2局を控え、重要対局が目白押し。好調の理由を聞かれた藤井は「(コロナ禍で)2カ月弱、対局がない状況が続きましたけど、その間に自分の将棋を見つめ直すことが出来たのが良かったのかなと感じています」と答えた。
敗れた杉本は「将棋で指導することは、もう、だいぶ前からありませんけど、後で和服のたたみ方などアドバイスしようかなと思っています」とユーモアたっぷりに話した。藤井は棋聖戦第2局で和服を着る予定だった。「自分の和服姿での所作を見て、もしも弟子が学んでくれるところがあれば、と願った」と後日に杉本。これが、杉本が和服姿で師弟戦に臨んだ、もう一つの理由だった。=敬称略(佐藤圭司)
◆次週は「名人戦ニュース」です。次回の「大志」は6月6日に掲載します。
情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)戴冠編:4 2度目の師弟戦、和服姿に込めた師匠の思い:朝日新聞デジタル
村)「藤井は棋聖戦第2局で和服を着る予定だった。『自分の和服姿での所作を見て、もしも弟子が学んでくれるところがあれば、と願った』」
(大志 藤井聡太のいる時代)戴冠編:4 2度目の師弟戦、和服姿に込めた師匠の思い:朝日新聞デジタル https://t.co/vTAsL6xoDH— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) May 23, 2021
ほぉ・・・
|
|
|
|
|
|
★