133手 7八金まで、▲渡辺明名人 の勝ち
2021.05.20 21:32
将棋の名人戦七番勝負の第4局が5月19、20日に長野県上高井郡「緑霞山宿 藤井荘」で行われ、渡辺明名人(棋王、王将、37)が斎藤慎太郎八段(28)に133手で勝利した。終盤に入り、形勢が二転三転する大激戦となったが、最後は詰むや詰まざるやの局面を読み切って勝利。シリーズ成績3勝1敗とし、初防衛に王手をかけた。
矢倉の出だしから始まった本局は、1日目は形勢互角のまま斎藤八段が封じ手をして終了。明けて2日目は早々に激しい攻め合いが始まった。中盤以降は渡辺名人がペースを握ったものの、終盤に入ったところで今度は斎藤八段が一気に優勢に。中継していたABEMAによる「SHOGI AI」でも勝率を示すグラフが大きく揺れ動く中、最終盤に入って渡辺名人が再逆転。1手間違えば大逆転という痺れる展開が続いたが、最後は両者9時間の持ち時間を使い切ったところで、渡辺名人がついに即詰みに討ち取った。
対局後、渡辺名人は1分将棋までもつれ込んだことに「スマートな勝ち方ではなくて、読み切った感じではなかったです」と苦しい勝利だったと振り返ると、次局については「来週またすぐあるので、今まで通りしっかり準備をして臨みたいと思います」と述べた。また斎藤八段は「カド番にはなりましたが、気持ちを切らさず前を向いてやっていきたいです」と次局からの巻き返しを誓っていた。
今回のシリーズは第1局を斎藤八段が逆転勝利。第2局、第3局を渡辺名人が快勝を収め、名人位の行く先を決める第4局に注目が集まったが、期待に応えるような熱戦に。渡辺名人は5月28、29日に行われる第5局(神奈川県足柄下郡「ホテル花月園」)に勝利すれば、初の防衛となる。斎藤八段は初名人には3連勝が必要と追い詰められた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:渡辺明名人、二転三転の大激戦制し3勝目 斎藤慎太郎八段下し初防衛に王手/将棋・名人戦(ABEMA TIMES) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:渡辺明名人、二転三転の大激戦制し3勝目 斎藤慎太郎八段下し初防衛に王手/将棋・名人戦 【ABEMA TIMES】
2021年5月20日 21時24分
22:00
名人「詰みが発見できてよかった」終局後、両対局者にインタビューが行われた。渡辺名人の一問一答は次の通り。
――1日目で▲6六歩(35手目)~▲5五歩(37手目)と仕掛けたあたりの手応えは?
「分からなかったが、行くところかなと。行かないと作戦として面白くないので」
――封じ手の△5五歩のあたりは?
「あんな感じかなと。△8六歩(の突き捨て)が入るかどうかくらいで、受け方は△6四角(46手目)かなと思っていた」
――中央で駒交換が行われ、先手が攻める展開になったが。
「駒の総交換になったときは、一応、1歩得が主張で少しいいかなと思った。何手か指したらあまり成算がなくなってきたので、ちょっとどこがおかしかったかなという感じ」
――斎藤八段も△4九角(58手目)と反撃した。その後▲6五銀(71手目)と桂を取った局面は?
「▲3八飛(77手目)でちょっとあましているかと思ったが、△3七銀(78手目)とされて、その後の変化が分からなくて。夕休憩以降は先手にとってどの変化も思わしくなかったので、ちょっと成算はなかったですね」
――△6九飛(86手目)のところは?
「いちばん肝の変化なんですけど。▲3四角が利けば勝ちなんですけど、金を上がられて負けかなと思った。利かないので負けかなと思ってやっていました」
――夕休憩以降は苦しいかもしれない?
「再開してちょっと考えて▲3四角を断念しているので、形勢としてはちょっと粘る感じに切り替えた。方針を変えました」
――▲5六銀上(87手目)の後、△6七金~△8七歩成と追われたが、▲3四角(103手目)と王手で打って△4三金と受けられたあたりは?
「自玉が寄らなくなってはっきり勝ちになった瞬間はあったが、そのあとちょっと寄せ方がおかしくて、最後は分からなくなってしまった」
――勝ちになったと思ったのは?
「▲2七角(111手)のあたりは勝ちだと思っていたが、最後に詰みが分からなく……。詰みが発見できてよかったなと思う」
――最後は1分将棋でぎりぎりだった?
「スマートな勝ち方ではなかった。読み切ってやっていたわけではなかった。もうちょっと何かあったかなとは思うが」
――5局目以降に向けて抱負を。
「来週またすぐにあるので、今まで通りしっかり準備して臨みたいと思います」(村上耕司)
21:45
挑戦者「一番、間違えてしまったかな」終局直後、敗れた斎藤挑戦者と主催紙記者との一問一答は以下のとおり。
――後手番で△5二玉と構える「中住まい」の作戦だった。作戦の方針や実際にやってみての手応えは?
「作戦だったんですけど、△6四角って上がる前に仕掛けられてしまったので。少し失敗してしまったかな、といいますか。中住まいっていうのが、そもそも、どうだったのか。それより、なにか急ぐべき手があったかもしれない。ちょっと(渡辺名人の)仕掛けが見えてなくて、そこからは、ずっと自信が無かったんですけど」
――慎重に時間を使って、封じ手の局面も1時間弱使うことになったんですけど、(41手目)▲5七金と上がられて、封じ手の局面はどんな印象だった?
「5五歩を取ると、争点になるというか。5五を狙われてしまうので、本当は他の手で辛抱しようかなと思ったんですけど。どれも、ちょっと苦労が大きかったかなと。本譜も自信が無いんですけど、ちょっと長く戦えそうな順を探していたっていう感じです」
――(58手目)△4九角、(59手目)▲2八飛以降、自分から攻める手も回ってきた感じだったと思うんですけど。(68手目)△8六馬、(69手目)▲8七歩に、△8七同馬とか△5九馬とかあったと思う。あの辺りの攻防は?
「やはり、まだ苦しいとは思っていたんですけど。7二金っていう形が、どこまで損になるかっていうと、結構きわどいかもしれないと(思い)、ちょっと元気が出てきたんじゃないかと一応思っていて。△8五歩の継ぎ歩が利けば、もしかしたら、なにか勝負できるかもしれない、と思っていたところでした」
――(77手目)▲3八飛と、金取りになったところで、(78手目)△3七銀と打ったところで最後の休憩に入った。△3七銀は、普通は、あまり無い手かなという感じですけど、その辺りの手応えは?
「継ぎ歩する時に長考した時に、一応見えたので。成否は分かんなかったですけど、一番きわどい変化かなと思って、やっていきました」
――その後(の応手は、79手目)▲3七同飛で、斎藤八段の方も先手玉に迫る展開になったと思うんですけど。成算というか、チャンスが来てるかな、といった手応えはあったんでしょうか?
「(86手目)△6九飛の時に、▲3四角がき利かなければ、結構、面白くなってたかな、というか。なんか攻防手みたいな手が増えてきた感じだったので、チャンスが来たような気もしていたんですけど。ただ、(95手目)▲5六銀打が見えてなかったので。そこで間違えたか、もともと、まだ悪かったのか。そこが、なんか、一番、間違えてしまったかな、というか。結局、先手玉を右に逃がしてしまったんで。そこが一番悪い手を続けてしまったかな、というところでした」
――代わりに、こうやっておいたら良かったな、という手は?
「う~ん、パッとは思い浮かばなくて(笑顔)。対局中は、結構、どの手も怖い思いをするので、指せなかったっていう感じだったんですけど。でも、どれか覚悟を決めて、やるしか無かったかもしれません。(96手目)△6六銀っていうのが、受けにいったようで、飛車の利きを止めてるんで、中途半端だったかな、と思います」
――最後までギリギリだったと思う。(122手目)△1四桂と王手するところなど。その辺りは、どうだったでしょう?
「そうですね。ちょっと厳しくなってるというか。まだ、こちらも、ちょっと詰み筋が最初、見えてなかったので、どうかなと思ったんですけど。やはり、ちょっと駒を取られすぎてるかな、と」
――この結果、1勝3敗というスコアになったんですけど、次局以降に向けて、ひとこと、お願いします。
「そうですね。カド番になりましたが、気持ちを切らさず、前を向いて、やっていければなあと思っています」(佐藤圭司)
21:30
後手玉は即詰み最後は渡辺名人が後手玉を長手数の詰みに討ち取った。終了図以下、△7六玉と逃げるのは▲7七歩△8五玉▲8四金△7五玉▲7四金△8五玉▲8六歩△同玉▲8七歩△9五玉▲9六歩△8五玉▲8四銀成までで後手玉は詰む。△8六玉でも▲8七歩△8五玉▲8四金から同様に追って詰む。
21:15
133手で名人が勝利長野県高山村の旅館「藤井荘」で19日から指されていた第79期将棋名人戦七番勝負第4局は、20日午後9時15分、渡辺明名人(37)=棋王・王将と合わせ三冠=が133手で挑戦者の斎藤慎太郎八段(28)に勝ち、対戦成績を3勝1敗とし、自身初の名人防衛まで、あと1勝と迫った。
残り時間は両者とも1分だった。第5局は28、29の両日、神奈川県箱根町の「ホテル花月園」で指される。(佐藤圭司)
情報源:【速報】挑戦者が放った渾身の勝負手 かわした名人:朝日新聞デジタル
渡辺明名人に斎藤慎太郎八段が挑戦する、第79期名人戦七番勝負第4局が、5月19・20日(水・木)に、長野県上高井郡「緑霞山宿 藤井荘」にて行われ、渡辺名人が133手で斎藤八段に勝って3勝1敗とし、タイトル防衛まであと1勝となりました。
第5局は、5月28・29日(金・土)に神奈川県足柄下郡「ホテル花月園」にて行われます。
情報源:渡辺明名人VS斎藤慎太郎八段 第79期名人戦七番勝負第4局 渡辺明名人の勝利|将棋ニュース|日本将棋連盟
対戦成績
投了までの10分
https://www.youtube.com/watch?v=hDKKmXax5CY
初手からの解説
https://www.youtube.com/watch?v=owu1Rz0orGE&hd=1
感想戦と勝利者インタビュー(1:15:30~)
渡辺明名人、二転三転の大激戦制し3勝目 斎藤慎太郎八段下し初防衛に王手/将棋・名人戦 【ABEMA TIMES】https://t.co/3Kear1DQr4
— kewpiehoney (@kewpie_honey) May 20, 2021
総手数133手、終局は午後9時15分でした。渡辺名人は「スマートな勝ち方ではなかったかな。詰みが発見できてよかったなという感じです」とほっとした表情を見せ、カド番に追い込まれた斎藤八段は「気持ちを切らさず前を向いてやっていければなと思っています」と話しました。 pic.twitter.com/B08VBXZUCy
— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) May 20, 2021
第79期名人戦七番勝負の第4局(長野県高山村・藤井荘)が渡辺明名人の勝ちで終わり、感想戦をする名人と斎藤慎太郎八段。#将棋 #名人戦 #渡辺明 #斎藤慎太郎 pic.twitter.com/dZzY5DXLOH
— 毎日新聞イベント (@mainichi_event) May 20, 2021
村)名人戦第4局、渡辺名人が勝ちました。ギリギリの1手違いになりましたが、最後は斎藤八段の玉を即詰みに討ち取りました。これで渡辺名人の3勝1敗に。防衛まであと1勝と迫りました。
【速報】挑戦者が放った渾身の勝負手 かわした名人:朝日新聞デジタル https://t.co/F0IT2Oqbqn— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) May 20, 2021
村)名人戦第4局、感想戦が終了しました。あまりに難解な終盤戦のため、はっきりとした結論が出ないまま終了。その後のインタビューで、AIの形勢判断を示された渡辺名人は「AIが間違っているんじゃないですか」。将棋の難しさ、人間同士の対局ならではの面白さが表れた熱戦でした。 pic.twitter.com/tlYsGEYi04
— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) May 20, 2021
村)感想戦は1時間超に及びましたが、とにかく難しい将棋でした。感想戦で鋭い指摘を連発した広瀬八段が、勝敗のポイントを解説します。まもなくスタートです。
互いに1分将棋の激闘、広瀬章人八段の「無双解説」【第79期将棋名人戦第4局】 https://t.co/Ps1Byo9Rpb @YouTubeより pic.twitter.com/6vi0Xy8jct— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) May 20, 2021
#渡辺明 名人、初防衛に王手 名人戦第4局 挑戦者・斎藤慎太郎八段との激戦制す https://t.co/uGJVEOa8tB #芸能ニュース #ニュース
— スポーツ報知 (@SportsHochi) May 20, 2021
名人戦第4局は渡辺明名人が挑戦者の斎藤慎太郎八段を下し、防衛まであと一勝としました。写真は日本将棋連盟提供。 pic.twitter.com/eiDSDFqsWW
— 中日新聞 東京新聞 将棋【公式】 (@chunichishogi) May 20, 2021
第79期名人戦七番勝負・第4局は渡辺名人が制して3勝1敗。名人位初防衛に王手をかけました。
第5局は5/28・29日(金・土)、神奈川県箱根町「ホテル花月園」にて行われます。ご期待ください。https://t.co/4Ewc1PD4uw #shogi #meijinsen pic.twitter.com/QbAjOEiUCx— 名人戦棋譜速報 (@meijinsen) May 20, 2021
#渡辺明 名人が勝利
【第79期 #名人戦 七番勝負第4局】
○渡辺明名人 VS ●斎藤慎太郎八段
第79期名人戦七番勝負第4局が、5月19・20日(水・木)に、長野県上高井郡「緑霞山宿 藤井荘」にて行われ、渡辺名人が133手で斎藤八段に勝ち、タイトル防衛まであと1勝としました。https://t.co/Bw3tFJojjq
— 日本将棋連盟【公式】 (@shogi_jsa) May 20, 2021
名人戦第4局は渡辺明名人の勝利!
超難解な終盤、激しく揺れ動く評価値。
これぞ将棋、これぞ名人戦という一局でした。
両先生、本当にお疲れさまでした。素晴らしい対局をありがとうございました。😭😭😭
— 将棋情報局編集部 (@mynavi_shogi) May 20, 2021
感想戦の取材を終えて、アベマさんのインタビューの準備をする渡辺明名人を見て「しまった!」ということがありました。渡辺名人、マスクケース?がつば九郎だったんです。
斎藤八段のマスクケースばかり気にしていて、取材陣一同、見落としていました……。(動画は明日アップします) pic.twitter.com/sJizlBJyLY
— 高津祐典 (@yusuketakatsu) May 20, 2021
▲渡辺明名人 vs △斎藤慎太郎八段
133手 7八金まで、▲渡辺明名人 の勝ち
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- 第79期名人戦・順位戦 七番勝負/A級
- 名人戦棋譜速報│将棋・名人戦順位戦棋譜速報サイト
- 名人戦棋譜速報(@meijinsen)さん | Twitter
- 第78期将棋名人戦七番勝負 ライブ中継:朝日新聞デジタル
これで防衛に王手、次局は5月28・29日
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