ほぉ・・・
開幕式
2021年5月18日 21時30分
渡辺明名人(37)=棋王・王将と合わせ三冠=に斎藤慎太郎八段(28)が挑戦している第79期将棋名人戦七番勝負第4局(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛、藤井荘協力)は19日、長野県高山村の旅館「藤井荘」で始まる。ここまで2勝1敗とリードする渡辺名人が勝って初防衛にあと1勝と迫るか、斎藤挑戦者がタイに戻すか、注目の一番だ。
斎藤挑戦者の先勝後、渡辺名人が2勝して迎える第4局。両者は18日、対局場で検分に臨み、使用する将棋盤や駒などを確認した。その後のインタビューで斎藤挑戦者は「踏ん張りどころで、タイに戻さないと大変だと思うが、あまり気負いすぎず、原点に返って自分らしい戦い方で終盤の熱戦に持ち込みたい」、渡辺名人は「シリーズも中盤戦から後半戦というところで、ここからより一局一局が厳しくなる。2局目、3局目といい形で来られているので、継続できるようにしたい」と話した。
対局は持ち時間各9時間の2日制。渡辺名人の先手番で19日午前9時に始まり、夕方に封じ手を行う。20日午前9時に再開し、夜までに決着する見込み。立会人は青野照市九段(68)が務める。(村上耕司)
渡辺名人「流れ、つかめてきた」
第4局の対局を前にした18日、午後4時10分から藤井荘で対局室の検分が行われた。将棋盤と駒は将棋連盟が用意したもので、3分ほどで終了した。
その後、両対局者にインタビューが行われた。
渡辺名人の一問一答は次の通り。
――今回の対局場の印象を。
「このあたりには初めて来た。昨年、こちらの会場がエントリーされていたんですけれども、(コロナ禍の影響で日程や会場が変更になったため)来られなくて、ちょっと残念だった。今年、来ることができてよかったと思っています。非常に静かな場所で、対局室からも自然の音しか聞こえない。新緑がきれいで、将棋を指すのにいい場所を用意していただきました」
――前局から2週間、どのように過ごしてきましたか。
「対局をしていたので、あっという間にここまで来てしまったという感じです」
――少し暑くなってきた。季節の変わり目、体調管理は。
「ちょっと暑くなってきたので、体を動かしたり、そういうことをしていこうかなと。汗をかきやすい季節になってきたので、体を動かしていこうかなという意識はちょっとありますね」
――和服は冬物か夏物か、どうしているのでしょうか。
「基本、お任せしてるんですけれども、あまり変わってないと思う。6月以降、もう少し蒸し暑くなってから変わっていくと思います」
――これまでの戦いを振り返って。
「2局目、3局目、いい形で来られた。ちょっと間があきましたけれども、ここから4局目、5局目と、また間をおかずに続いていきますし、シリーズも中盤戦から後半戦というところなので、ここからはより一局一局が厳しくなっていくかなという心構えでいます」
――これまで戦ってみて斎藤八段の印象、変わったところは?
「大きく変わることはないですけれども、(斎藤八段との)2日制というところでの時間の流れとか、だいぶつかめてきたかなというか、そのあたりを継続して4局目、臨んでいきたい」
――第4局に向けての抱負を。
「4局目となるとだいぶ煮詰まってきた印象があるので、2局目、3局目といい形でこられているので、それを継続できるようにしていきたいと考えています」
――以前、就位式にあわせて床屋さんに行かれたという話がありましたが、今後も継続されますか。
「ちょっと自分でバリカンをあてるのが飽きてきたので、いまはそういう気分ですね。また夏になるとどうなるか分からないですけど。そういう感じです」(村上耕司)
斎藤八段、持ち物「楽しんでる」
挑戦者の斎藤慎太郎八段へのインタビューでの、一問一答は以下の通り。
――これまでとは違った感じの対局場。印象は?
「森林に囲まれて自然豊かな所に来たな、と言いますか。気持ちの良い対局場所になっているかなと思います」
――前局から2週間。どのように過ごされた?
「対局は2局ほどあって、それが終わってから4、5日といったところで。なにか、こう、切り替えるタイミングといいますか。第4局、勝負どころかなというところで、いろいろ反省点を見直したというようなところでした」
――梅雨に入り、季節も変わってきた。体調管理は?
「やっぱり、気を付けて過ごしている、といいますか。季節の変わり目というのもありますし、このような(コロナ禍の)情勢というのもありますので、割と慎重に過ごしているかなあ、と思います」
――和服は夏物?
「もう、そろそろ、暑くなってくる頃とは思うんですが、こちらが結構、涼しい所といいますか。そういうふうに事前に聞いていましたので、まだ変わらず、というか。まだ夏物には早いかな、というところです」
――これまでの戦いを振り返って感想を。
「なかなか序盤から中盤というのを乗り切れずに、2局目、3局目は終盤戦に持ち込めなかったというところが残念でした。本局は、まず、そこを切り抜けて、終盤のせめぎ合いに持ち込まないといけない、というふうに考えています」
――(ここまで名人戦で戦ってみて)渡辺名人の印象は変わった?
「やはり、策を練られているというか。序盤でもさまざまなストックを持たれている、というか。新しい指し方というのを先に見せられて、こちらが対応できるかどうかというところに苦戦させられている、というか。用意の段階での強さというのも見せられているような気がします」
――第4局に向けて抱負を
「こちらとしては1勝2敗というところで、踏ん張りどころといいますか。ここで、まずタイに戻さないと大変、というふうに思っています。ただ、その中であまり気負いすぎずと言いますか、原点に返って自分らしい戦い方というか、慌てずやっていきたい、というか。終盤の熱戦に持ち込みたいと思っています」
――第1局の鹿のマスクケースなど、持ち物が(中継などで映し出されて)話題になっている。今回も、また、なにか楽しませていただける?
「今回も、また違うものを用意した覚えがありますので。自分自身の気持ちの変化を楽しんでいるところもあるんですが、見ている方もそう感じていただけるなら、なにか良いことなのかな、と。縁起をかつぐ、というのもありますし。2局目、3局目で連敗してしまったんで、さらに新たなアイテムも模索している、といったところです」(佐藤圭司)
情報源:防衛にあと1勝か、タイか 渡辺名人「煮詰まってきた」:朝日新聞デジタル
渡辺明名人に斎藤慎太郎八段が挑戦する、第79期名人戦七番勝負第4局が、5月19・20日(水・木)に、長野県上高井郡「緑霞山宿 藤井荘」にて行われます。
第3局は渡辺名人が勝ち、渡辺名人の2勝1敗で迎えます。
渡辺名人VS斎藤八段は、過去8回対戦し、渡辺名人の5勝3敗です。
名人戦七番勝負の模様は、ABEMA、名人戦棋譜速報及び日本将棋連盟ライブ中継でご覧いただくことができます。
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情報源:渡辺明名人VS斎藤慎太郎八段 第79期名人戦七番勝負第4局|将棋ニュース|日本将棋連盟
村)インタビューの一問一答もあります。
防衛にあと1勝か、タイか 渡辺名人「煮詰まってきた」:朝日新聞デジタル https://t.co/lDGjS0BZyd— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) May 18, 2021
対局室検分
▲渡辺明名人 vs △斎藤慎太郎八段
9時から対局開始
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- 名人戦・順位戦 |棋戦|日本将棋連盟
- 第79期名人戦・順位戦 七番勝負/A級
- 名人戦棋譜速報│将棋・名人戦順位戦棋譜速報サイト
- 名人戦棋譜速報(@meijinsen)さん | Twitter
- 第78期将棋名人戦七番勝負 ライブ中継:朝日新聞デジタル
防衛に王手か、タイに戻すか?
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