101手 4七玉まで、▲里見香女流王位 の勝ち
2021/05/18 20:45 更新
将棋の里見香奈女流王位(29)=清麗、女流名人、倉敷藤花=に山根ことみ女流二段(23)が挑む第32期女流王位戦5番勝負(北海道新聞社主催)の第2局が18日、札幌市中央区の京王プラザホテル札幌で指され、午後6時27分、先手番の里見が101手で勝った。連勝の里見は、単独最多となる通算44期目の女流タイトル獲得に王手をかけた。
持ち時間各4時間のうち、残りは里見が13分、山根が10分。第3局は6月2日、福岡県飯塚市の「旧伊藤伝右衛門邸」で指される。
初戦を制し勢いに乗る里見と、女流タイトル戦初挑戦の山根。第1局と同じ相振り飛車の戦型となった。
昼食休憩後、山根が3四金(72手目)と飛車筋を通したのに対し、里見は1時間14分の長考の末、4七金左(73手目)と備えたのが冷静な対応。山根が3五金(74手目)と出ると、里見は8四歩(75手目)と攻め合った。里見は終盤、8筋から敵玉を追い込んだ。山根も粘ったが、里見の7二歩(93手目)が急所の一着となり、押し切った。
立会人の屋敷伸之九段(49)=札幌出身=は「里見女流王位が終始主導権を渡さず、山根女流二段の攻勢に対応した。際どい攻防もあり、迫力のある終盤戦だった」と話した。(原田隆幸)
情報源:里見が連勝、防衛へ王手 女流王位戦第2局:北海道新聞 どうしん電子版
里見香奈女流王位に山根ことみ女流二段が挑戦する、第32期女流王位戦五番勝負第2局が、5月18日(火)に北海道札幌市「京王プラザホテル札幌」で行われ、里見女流王位が101手で山根女流二段に勝って2勝0敗とし、防衛に王手をかけました。
第3局は、6月2日(水)福岡県飯塚市「旧伊藤伝右衛門邸」にて行われます。
情報源:里見香奈女流王位VS山根ことみ女流二段 第32期女流王位戦五番勝負第2局 里見香奈女流王位の勝利|将棋ニュース|日本将棋連盟
101手で里見女流王位が勝ち、開幕2連勝。終局時刻は18時27分。消費時間は、▲里見女流王位3時間47分、△山根女流二段3時間50分。第3局は6月2日(水)福岡県飯塚市「旧伊藤伝右衛門邸」で行われます。
【勝った里見女流王位のコメント】
――相振り飛車になりました。里見女流王位の中飛車から5六~6五と早めに銀を繰り出す珍しい構想だったと思います。
里見 考えてはいたんですけど、早々に離れてしまって。一手一手考えるような展開でした。――▲9七角(31手目)と上がって真ん中のほうで力をためていきました。手応えはいかがでしたか。
里見 なかなかいける形ではないので。自玉もけっこう薄いですし、神経を使う将棋かなと思いました。――△5二飛(32手目)と相中飛車で対抗されました。昼食休憩あたり△3五歩と突っかけられたあたりはどう見ていましたか。
里見 △5二飛と回ってもらえて、こちらの主張が通ったかなと思っていました。難しいとは思うんですけど、指せるのかなと。もっと強気に指されてもと思っていました。――後手が4筋に飛車を回る間に8筋の歩を伸ばして継ぎ歩攻めに出ました。そのあたりはいかがでしたか。
里見 ただ、こちらも矢倉というか、自然に指したつもりだったんですけど、進めてみると思わしくないのかなと。本譜がそうとう怖い順だったので、成算があって指せていたわけではないです。――後手から△3四金(72手目)と上がられて4筋の飛車を通される形に。▲4七金左(73手目)は1時間14分の大長考になりました。
里見 こちらが1手勝っていると思って進めていたのですが、いざ読んでみると具体的に勝ちの順が見当たらなくて少し焦っていました。――守ってから攻める展開になりました。
――こちらも▲3七歩(81手目)と打ったところは相手に委ねているようなところもあって。具体的にどう指されるか見えていなかったのですが、そうとう怖かったです。
――△2七歩(82手目)とたたかれてから△4九飛でした。
里見 何か寄せがあってもおかしくないと思っていたのですが、他の順では苦しくなってしまうかと思って。直前で切り合いに進むと思っていたのですが、後手に決め手があれば負けで仕方がないのかなと。――▲7二歩(93手目)と打ったあたりはいかがですか。
里見 こちらの玉が詰まない形になったので勝ちになっていると思いました。――連勝で福岡に行きます。第3局に向けて抱負をお願いします。
里見 先後が決まっているので、体調に気をつけてコンディションを整えたいと思います。【敗れた山根女流二段のコメント】
――里見女流王位の作戦について、序盤戦をどう見ていましたか。
山根 △5二飛(32手目)と回ってしまったのがちょっと弱気だったかなと思って。作戦負けになったのかなと。――△4一飛(52手目)~△4三金と慎重に時間を使うような駒組みでした。
山根 2歩切られて。こちらは1歩もないので、形勢が悪いと思っていて。指し手も難しかったですし、悪いのかなと思っていました。――△3四金(72手目)と飛車先を通してさばき合いに出ました。切り合いになったあたりの形勢判断はどう見ていましたか。
山根 何かあるかなと思っていたのですが。▲3七歩(81手目)のところで、こちらも角を取られる順が残っているので、それを受けながら攻めるとなると手が限られてきてしまって。ちょっとよくわからなかったです。――△2七歩(82手目)~△4九飛で追い詰める展開になったように見えましたが、いかがでしたか。
山根 こちらは元々が悪かったので仕方がないと思って指していて。最後もちょっと足りていなかったと思います。――連敗で厳しい状況になりましたが、第3局に向けて抱負をお願いします。
山根 しっかり準備をして体調に気をつけて臨みたいと思います。
女流王位戦の第2局は、先手番の里見香奈女流王位が101手で勝ち、2連勝で防衛に王手をかけました。山根女流二段の最後の追い込みは届かず。後手からの攻めをすべて読み切るかのような、終盤入り口での里見女流王位の長考が印象に残った1局でした。第3局は6月2日、福岡県飯塚市で指されます。
— 中日新聞 東京新聞 将棋【公式】 (@chunichishogi) May 18, 2021
女流王位戦の第2局は中盤戦から終盤戦に差しかかろうというところ。先手の里見香奈女流王位がやや局面をリードしているかと思われましたが、山根ことみ女流二段も反撃の筋を用意し、里見女流王位が1時間14分という大長考に沈みました。勝負は佳境を迎えています。(写真は日本将棋連盟提供) pic.twitter.com/H8RCsATmR8
— 中日新聞 東京新聞 将棋【公式】 (@chunichishogi) May 18, 2021
#里見香奈 女流王位 が勝利
【第32期 #女流王位戦 第2局】
○里見香奈女流王位 VS ●山根ことみ女流二段
第32期女流王位戦五番勝負第2局が、5月18日に北海道札幌市「京王プラザホテル札幌」で行われ、里見女流王位が101手で山根女流二段を破り防衛に王手をかけました。https://t.co/CJyMslakAJ
— 日本将棋連盟【公式】 (@shogi_jsa) May 18, 2021
▲里見香奈女流王位-△山根ことみ女流二段(棋譜中継)
101手 4七玉まで、▲里見香女流王位 の勝ち
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連勝。
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連勝か、タイか・・・
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