141手 1四銀打まで、▲桐山九段 の勝ち、現役続行
2021.5.14 18:11
将棋界の現役最年長、桐山清澄(きよずみ)九段(73)は14日、大阪市福島区の関西将棋会館で行われた第34期竜王戦5組残留決定戦で、上村亘(かみむら・わたる)五段(34)に勝ち、現役続行を決めた。負ければ引退となる対局を制し、歴代棋士で9人しか達成していない千勝まであと4勝に迫った。
将棋界では、60歳以上の棋士が名人戦の予選・順位戦で、最も下のC級2組からフリークラスに陥落し、残る他棋戦で規定の成績を満たさないと引退となる。桐山九段は昨年にフリークラスとなったが、規定に達した竜王戦のみ参加できた。
この日の対局は、桐山九段にとって規定を満たす5組の残留を懸けた対局だったが、勝利して残留を決めた。来期は上位の4組に昇級しなければ引退となる。
情報源:将棋界最年長の桐山九段が勝利、現役続行 – 産経ニュース
2021年5月14日 23時39分
将棋の現役最年長棋士・桐山清澄九段(73)が14日、大阪市福島区の関西将棋会館で行われた第34期竜王戦5組残留決定戦で上村亘五段(34)に先手の141手で勝利した。桐山九段は敗れれば引退となる一局だったが、現役続行を決めた。
1966年に四段としてデビューした桐山九段はタイトル戦10度登場、タイトル獲得4期(棋聖3、棋王1)、棋戦優勝7回、順位戦A級在位14期などの棋歴を誇る大棋士。局後は「負ければ引退の一番なので、悔いの残らないよう思い切って指したいと思いました」と勝負に臨む上での心境を語りながら、大きな勝利を挙げて現役を続ける権利を得たことについて「うれしいの一言。なんとか勝って現役を続行したいと思っていましたので。勝負できることが幸せです。公式戦(対局)が無くなるのは寂しいので、勝負を続けたい気持ちが強いです。勝てればいちばんいいですね」と前を見据え、勝負すること、勝つことへの飽くなき情熱を発した。
通算996勝目(955敗)を挙げ、歴代10人目となる通算1000勝の大台に残り4勝と迫った。相手の上村五段は昨年7月、桐山九段の弟子である豊島将之竜王(31)=叡王=に勝っている。タイトルホルダーである弟子に土を付けた若武者に、師匠自らが「敵討ち」をした形になった。
将棋界は、定年の60歳を超えて順位戦の最下級であるC級2組から陥落した上、他棋戦で各規定の成績を残さないと引退しなくてはならない。桐山九段は一昨年度に順位戦から陥落したが、竜王戦のみ規定の成績を残していた。
本局の勝利で5組残留。竜王戦の「〈1〉4組以上に在籍〈2〉5組は2期のみ参加可能」という規定の〈2〉を満たし、現役続行が確定した。ただし、来期は2期目の5組のため、4級昇級を果たして〈1〉を満たさない限り引退となる。
情報源:73歳の元棋聖・桐山清澄九段が敗れれば引退の対局に勝利して通算996勝。「勝負できるのが幸せ」(スポーツ報知) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:73歳の元棋聖・桐山清澄九段が敗れれば引退の対局に勝利して通算996勝。「勝負できるのが幸せ」 : スポーツ報知
2021年5月14日 20:51
現役最年長棋士の桐山清澄九段(73)が14日、大阪・関西将棋会館で第34期竜王戦5組残留決定戦に臨み、上村亘五段(34)に141手で勝利した。負ければ引退の将棋に勝利した桐山は、74歳で迎える来期の現役続行を決めた。
「悔いの残らないように指そうと思った。お互い1分将棋だったのではっきり読み切るのは難しかった」。大ベテランでも、終盤は駒を指す指先が震える緊張の一局だった。
振り駒で先手になった桐山が選んだ戦型は三間飛車。初手でいきなり飛車を振り、積極的に攻撃態勢を整えた。
先に飛車を成り、側面と縦からは銀を打ち込んで上村玉に迫った。86手目からは両者1分将棋。即断即決を迫られる1分将棋は一般的に若手に有利だが、73歳が有利な形勢を譲る局面は最後までなかった。
桐山は大阪府高槻市在住で棋王1期、棋聖3期を獲得した。名人挑戦権を争うA級順位戦14期、王将リーグには3期参戦した。豊島将之竜王(31)=叡王との2冠=の師匠としても知られ、通算勝利はこの日の1勝で996勝と「特別将棋栄誉賞」が授与される大台まであと4勝。1483勝の羽生善治九段(50)を1位とする歴代の勝数記録では10位にランキングされる。
「のめり込むというか、他のことが考えられない勝負ができるのは幸せ。勝負を続けたい気持ちは強い」
規定により、竜王戦のみ出場資格がある桐山が来期、さらに現役続行を決めるには5組から4組へ昇級する必要がある。トーナメント戦となる5組ランキング戦、そこで負ければ転戦する昇級者決定戦。いずれも勝ち抜くには4勝が求められる。歴代10人目の1000勝を見据えた2022年シーズンへ74歳が挑む。
情報源:桐山清澄九段 現役最年長棋士が74歳の来期も現役確定 竜王戦残留決定戦で上村五段に勝利(スポニチアネックス) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:桐山清澄九段 現役最年長棋士が74歳の来期も現役確定 竜王戦残留決定戦で上村五段に勝利― スポニチ Sponichi Annex 芸能
2021-05-14 第34期竜王戦残留決定戦
桐山清澄九段のインタビュー
■対局終了後の桐山清澄九段へのインタビュー
── 大一番を勝利で終えた感想を。
桐山 負ければ引退の一番でしたので、悔いの残らないよう、思いきって指そうと思っていました。途中、うまくいったかな思う局面はありましたが、一分将棋ではっきりと読みきれなかったですし、最後に詰みが見えて「勝ちになったかな」と思いました。勝ちが決まったときは「うれしい」の一言ですね。
── 本局の三間飛車は予定の作戦ですか?
桐山 たぶん私の記憶では、公式戦で2局目だと思いますが、振り駒で先手になれば初手☗7八飛をやろうと決めていました。やっぱり四間飛車だと、なかなか先手の得を生かすのが難しくて、前期(残留決定戦・井出準平四段戦)は千日手になったので、それは避けたいなと。
── 前期の竜王戦のあと、将棋の勉強法は何か変わりましたか?
桐山 特別変わったところはないですが、いちばんはタイトル戦の将棋をパソコンで研究する。それはずっと時間がある限り、続けています。ソフトも使いますが序盤が独特なので、どちらかと言えば中盤の模様の取り方とか、終盤の寄せ方とかが参考になりますね。
── 近年の将棋の流れについて。
桐山 近年の将棋は、私が四段で若手だった頃の考え方を根本から変えないといけない。それは相当大変なことだと思います。せっかく一生懸命、勉強したことを捨てないといけないのは厳しいものがありますね。
── 通算996勝になり、1000勝まであと4勝です。
桐山 あと4勝なので、来期は(ランキング戦5組で)決勝までいかないと駄目なのかな? とりあえず初戦をクリアできないと苦しくなりますね。来期は4組に昇級しないと駄目なので、全力を尽くして昇級できるように頑張りたいと思います。
以上で本局の中継を終了いたします。ご観戦ありがとうございました。
5組残留者決定戦
情報源:第34期竜王戦 5組ランキング戦
【第34期竜王戦5組残留決定戦・桐山清澄九段-上村亘五段】
「いぶし銀」の指し回しで圧倒した桐山九段(73)が勝利して現役続行を決めました。上村五段は6組降級です。
現役最年長棋士・桐山九段の2期連続引退回避は、ひそかな快挙です。
写真は日本将棋連盟提供 #竜王戦 #桐山清澄 #上村亘 pic.twitter.com/w2jRPyl3cw
— 読売竜王戦【公式】 (@yomiuri_ryuo) May 14, 2021
【第34期竜王戦5組残留決定戦・桐山清澄九段-上村亘五段】
桐山九段の996勝目は現役続行を決める勝利で「悔いが残らぬよう戦った。ただ嬉しい」と。
豊島将之竜王は日頃から「師匠の1000勝を見たい」と期待しています。
終局後写真は日本将棋連盟提供 #竜王戦 #桐山清澄 #上村亘 #豊島将之 pic.twitter.com/NGGYPxAbqb
— 読売竜王戦【公式】 (@yomiuri_ryuo) May 14, 2021
73歳の元棋聖・桐山清澄九段が敗れれば引退の対局に勝利して通算996勝。「勝負できるのが幸せ」 https://t.co/0661LEVzzA #芸能ニュース #ニュース
— スポーツ報知 (@SportsHochi) May 14, 2021
73歳で現役最年長の桐山清澄九段が竜王戦5組残留決定戦で上村亘五段に勝ち、来期の現役続行が決まりました(出場できる棋戦は竜王戦のみ)。通算成績は996勝955敗となり、史上10人目の1000勝まであと4勝です。
— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) May 14, 2021
村)竜王戦5組の残留決定戦、桐山清澄九段(73)が上村亘五段(34)に勝ちました。桐山九段は「負ければ引退」という大勝負でしたが、見事な勝利でした。来期の竜王戦にも出場することになります。通算996勝目で、1千勝まであと4勝としました。
— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) May 14, 2021
負ければ引退となる大一番。
竜王戦第5組残留決定戦は、現役最年長棋士の桐山清澄九段(73)が141手で上村亘五段(34)に勝ちました。現役続行です。
おめでとうございます。— 中日新聞 東京新聞 将棋【公式】 (@chunichishogi) May 14, 2021
・(近年の将棋について)若手時代とは根本から考え方を変えないといけない。一生懸命勉強してきたことを捨てないといけない
・(顔の紅潮は)1分将棋ですから本当にもうのめり込むというか、他を全く考えられない状態。そういう勝負をできるのは、すごく幸せだと思います— 中日新聞 東京新聞 将棋【公式】 (@chunichishogi) May 14, 2021
桐山清澄九段 現役最年長棋士が74歳の来期も現役確定 竜王戦残留決定戦で上村五段に勝利― スポニチ Sponichi Annex 芸能 https://t.co/cQkhuGEfRG
— スポニチ王将戦【公式】 (@sponichi_ohsho) May 14, 2021
最年長73歳、将棋の桐山九段が現役続行を勝ち取る https://t.co/JNBo4JZM1T
— 朝日新聞文化部 (@asahi_bunka) May 14, 2021
桐山九段と上村六段の棋譜と棋譜コメント、何度でも見直したくなる。
桐山九段の指の震え、悩ましげに額に手をあてる仕草。敗北を悟って天井を見上げた思い。棋士人生をかけた対局に向かう桐山九段と、負けたら引退を知りながら勝ちにいった上村六段の姿が、2人の感情の揺れと一緒に浮かんでくる。
— 高津祐典 (@yusuketakatsu) May 14, 2021
最年長73歳・桐山九段が現役続行決める 1000勝にあと4勝 https://t.co/n6NQo4nwHP
— 毎日新聞ニュース (@mainichijpnews) May 14, 2021
#ShogiLive #第34期竜王戦5組残留決定戦 #桐山上村 #142手
996勝目! まさにレジェンド。— 文春将棋🐧@「読む将棋2022」は好評発売中! (@bunshun_shogi) May 14, 2021
桐山清澄九段勝利!!
これで現役続行決定!
そして通算1000勝まであと4勝!!😃😃— 将棋情報局編集部 (@mynavi_shogi) May 14, 2021
せっかくなのでモバイル中継ユーザーの皆様向けに振り返り解説します。
1~15手目
趣向の出だしから升田式石田流に。師匠は升田先生のご自宅で内弟子経験あり。
35~45手目
後手が角を手放したので、金銀を玉にくっつけて堅陣を築きました。やや作戦勝ちでしょうか。
57手目
本局の命運を懸けた角です— チーム豊島 (@abT_toyoshima) May 14, 2021
95~103手目
後手の飛車、銀、金に当てながら先手先手でポイントを稼いでいきました。最後先手が飛車を捌いたところは飛車の差で一手勝ちが見込める態勢です。
133手目
おしゃれな詰み。▲33歩成△同玉の時に51の竜が縦に利いていて詰ましやすくなっています。中継ブログのインタビューも必見です。
— チーム豊島 (@abT_toyoshima) May 14, 2021
▲桐山清澄九段-△上村亘五段(棋譜DB)
141手 1四銀打まで、▲桐山九段 の勝ち、現役続行
|
|
|
|
桐山九段、現役続行おめでとうございます。
1000勝まであと4勝。
|
|
|
|
|
|
★