へぇ
2021年4月29日 21時32分
将棋の鈴木環那女流三段(33)は今、小さな奇跡を起こしている。15歳当時の2002年にプロ入りして以降、ずっと指し分け(勝率5割)前後の成績が続いたが、30歳を迎えた17年度に勝率7割を記録。昨年度は初めて年度20勝を超えた。力ある者は必ずと言っていいほどデビュー直後から結果を残し始める世界で、なぜ自分を変え、上を向けるようになったのか。順位3位で迎える第48期女流名人リーグの初戦を前に現在の思い、過去の歩みを聞いた。(取材・北野 新太、カメラ・矢口 亨)
上昇に転じた鈴木が明確な形で結果を残しているのは女流名人戦である。2018年度に予選を突破すると、女流棋界の頂点を成す10人によって構成されるリーグで5勝4敗と勝ち越し。初めての残留を果たすと、19年度は6勝3敗で3位になった。後輩ながら、同じ居飛車党として深い敬意を払っている伊藤沙恵女流三段に勝利した一局もあった。
「沙恵さんには生涯で一度も勝てるわけがないと思うくらいだったので。努力をすると本当に結果に出ることがあるんだ、ということを学びました」
女流名人戦五番勝負では昨年から2年連続で岡田美術館での開幕局で解説の聞き手を務めた。
「完全な偶然なんですけど、岡田美術館にはすごく思いがあるんです」
2015年、がんが進行していた父・信彦さん(当時57歳)と一緒に外出した最後の場所だった。
「がんが転移して手術をして、もう食欲もなくて歩けなくなってしまっていた時、家で介護をしていたら父が言うんです。『最後に綺麗なものを見たいんだ。ほら、箱根に岡田美術館ってできただろ?』って。車イスで連れていって、最後に一緒に見て回ることができたんです」
今年1月、里見香奈女流名人対挑戦者・加藤桃子女流三段による五番勝負第1局。前日、対局室で女流名人と挑戦者らが盤駒や照明などを調べる検分が行われた。通常は解説者や聞き手ら関係者も入室するが、鈴木は部屋に入ろうとはしなかった。
「本当はとっても入りたいんですけど、後ろを向いて庭園を眺めてました」
なぜ?
「正直に言うと…私には、挑戦者としてあの対局室に入って、あの場所からの風景を見る夢があるんです。父と最後に行った場所の対局室に入って、父に見てほしいんです。本当に夢です。そんなことが叶ったなら、もう他に何もいらないなあ」
30日、前期リーグを全勝して挑戦権を得た加藤女流三段との一局を迎える。
「いちばん最初にいちばん強い人ですからね~。でも、勝つことを狙っていきますよ」
将棋界の常識、あるいは歴史における前例から冷静に分析すると、鈴木が挑戦者になることを期待する者は多くいても、予想する者は少ないだろう。
けれど、幼い日の鈴木環那が憧れたディズニーキャラクター「シンデレラ」は間違いのない真実を歌っている。
「私が夢見ることは、誰にも止められない」
◆鈴木 環那(すずき・かんな)1987年11月5日、千葉県富津市生まれ。33歳。故・原田泰夫九段門下。2002年、14歳で女流棋士に。20年9月、女流三段昇段。趣味はお笑いで、好きなコンビはサンドウィッチマン、かまいたち。愛読書はアーネスト・ヘミングウェイ「老人と海」で原文でも読破。
情報源:なぜ、憧れの対局室に入ろうとしなかったのかー将棋・鈴木環那女流三段インタビュー(下)(スポーツ報知) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:なぜ、憧れの対局室に入ろうとしなかったのかー将棋・鈴木環那女流三段インタビュー(下) : スポーツ報知
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— スポーツ報知 (@SportsHochi) April 29, 2021
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「本当の純粋は邪念を包み込めると信じています」(鈴木環那女流三段インタビューから)
明日は前期挑戦者・加藤桃子女流三段戦との一局。渡部愛女流三段対北村桂香女流初段戦も。 pic.twitter.com/8xGX5770aE
— 北野新太 (@kitano_arata) April 29, 2021
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— むろかんなチャンネル (@murokanna) April 29, 2021
ほぉ・・・
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