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2021年4月19日 16時30分
プロアマを問わず、未来の人材育成の場として期待される日本将棋連盟の東北研修会が11日、仙台市でスタートした。昨年始まった北海道に続き、全国6カ所目の研修会設立となる。
11日朝、仙台駅近くにあるビルの貸会議室で、東北研修会の初回例会が始まった。参加した研修会員は10~14歳の7人。中川大輔八段、佐藤秀司八段、阿部健治郎七段、熊坂学五段の4人の幹事と、幹事補佐の鈴木桂一郎指導棋士三段、指導担当の加藤結李愛(ゆりあ)女流初段が会員を指導する。
朝礼で中川八段は「研修会は奨励会あるいは女流棋士につながっていく組織。入会してからは、プロをめざすという強い気持ちを持ってもらいたい」とあいさつした。さらに「全員が全員、プロになれる世界ではない。道半ばで他の道に進むことも十分に考えられるが、ここで学んだことは必ず今後の人生に役立つ。一局一局を大切に頑張っていただきたい」と話すと、部屋の雰囲気は一層引き締まった。
棋士養成機関の奨励会は直接プロにつながる組織だが、研修会はアマチュア扱い。奨励会員が出られないアマ大会にも出場でき、奨励会に進まず退会することも多い。ただ、成績がよければ奨励会に編入できたり、入会試験の1次試験が免除されたりすることから、奨励会の下部組織として位置づけられている。幹事補佐の鈴木さんは「いつ奨励会に入ってもおかしくない礼儀作法を身につけてもらいたいと、奨励会と同じように接するようにしています」と話す。
この日集まった研修会員はアマ初段から三段。初回ということで、棋士が飛車角なしで戦う「二枚落ち」で試験対局が行われた。持ち時間は各30分で使い切ると1分将棋。プロ公式戦のような緊迫した雰囲気に、会員たちも真剣な表情で盤に向かっていた。
東北研修会設立の中心になった日本将棋連盟東北統括本部長の島朗九段は「東京まで通うと時間やお金の負担が大きい。以前から東北6県で要望が強かった。東北からは首都圏にひけを取らない人材が多く出て活躍している。それをよりスピードアップできると思う」と話した。
■全体で約300人、地方の普及拠点 藤井二冠は東海出身
研修会は現在、東北のほかに関東(東京)、関西(大阪)、東海(愛知)、九州(福岡)、北海道があり、全体で300人近くの会員がいる(うち女性は約40人)。会員資格は20歳以下のアマチュア有段者か、女流棋士をめざす25歳以下のアマチュアの女性。最上位のSからFまで棋力別のクラスがあり、いずれかに在籍する。
例会は月2回あり、会員同士や棋士との対局を通して、成績次第で昇降級する。上位クラスに上がれば奨励会への編入や1次試験免除のほか、女流棋士志望者は女流2級の資格を得られる。藤井聡太二冠は東海研修会に7歳から2年半在籍し、力をつけた。
日本将棋連盟常務理事の森下卓九段は「地方では棋士が近くにいないことが多く、運営基盤が弱い。研修会は地方では大きな存在で、普及の拠点でもある」と説明する。
「本当は全国にもっとあった方がよく、まだカバーできていない」と森下九段は言い、東北研修会設立は「足がかりとしては大きな進歩だと思う」と話した。(村上耕司)
情報源:東北から未来へ、「研修会」誕生 日本将棋連盟、全国で6カ所目:朝日新聞デジタル
村)「東京まで通うと時間やお金の負担が大きい。以前から東北6県で要望が強かった。東北からは首都圏にひけを取らない人材が多く出て活躍している。それをよりスピードアップできると思う」
東北から未来へ、「研修会」誕生 日本将棋連盟、全国で6カ所目 朝日新聞デジタル https://t.co/PowMDK84Or— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) April 19, 2021
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