将棋の木村九段、苦難の棋士人生振り返る 札幌・道政経懇で講演:北海道新聞 どうしん電子版

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2021/04/16 05:00

「今でも新しい手を発見するとうれしい」と衰えぬ向上心を見せる木村一基九段
「今でも新しい手を発見するとうれしい」と衰えぬ向上心を見せる木村一基九段

北海道政経懇話会(代表幹事・広瀬兼三北海道新聞社社長)の4月例会が15日、札幌市内で開かれた。史上最年長初タイトル記録を持つ将棋の木村一基九段(47)が「百折不撓(ひゃくせつふとう)の心」と題し、苦難に立ち向かってきた棋士生活を語った。

木村九段は2019年、自身7回目のタイトル挑戦だった第60期王位戦(北海道新聞社主催)を制し、46歳3カ月で念願の初タイトルを獲得。16年の王位戦は3勝4敗で羽生善治九段に敗れており「もう挑戦できると思っていなかった。頑張ってきたご褒美と思った」と、聞き手の久津知子・女流二段(札幌在住)を相手に当時を振り返った。

棋士養成機関の奨励会時代はプロ入り(四段)手前の三段リーグで6年半足踏み。「プラスになったのは(プロ入り後)成績が落ちたとき、『今の自分はそのときほどやっているか』と考えられたこと」。20歳前後の苦労が難局での奮起につながったと話した。

昨年の王位戦は藤井聡太二冠=王位、棋聖=に4連敗して失冠したが、今期は挑戦者決定リーグ紅組で3勝1敗と好位置につけている。

藤井二冠について「昨年挑戦者に決まった時、たまらなく嫌だった」と笑いを誘いつつ「いい勝負をできるよう頑張りたい」と決意を語った。(原田隆幸)

情報源:将棋の木村九段、苦難の棋士人生振り返る 札幌・道政経懇で講演:北海道新聞 どうしん電子版



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