113手 4四馬まで、▲豊島竜王 の勝ち
2021.04.08
豊島竜王、木村一基九段、澤田七段が3勝1敗。すでに直接対決は消化済みで3者プレーオフの可能性も
藤井聡太王位への挑戦を目指す、お~いお茶杯第62期王位戦(主催:新聞三社連合)の紅組、▲豊島将之竜王(2勝1敗)-△澤田真吾七段(3勝0敗)戦が4月7日に関西将棋会館で行われました。結果は113手で豊島竜王が勝利。唯一の全勝者だった澤田七段に土が付き、紅組の優勝争いは混戦模様です。
本局は澤田七段の四間飛車対豊島竜王の居飛車穴熊となりました。澤田七段は近年流行している、振り飛車ミレニアムを採用。豊島竜王は角と飛車の利きで相手の攻めを牽制し、素早い仕掛けを封じます。
攻めの手を指せない澤田七段はミレニアムから銀冠に組み替えますが、その間に豊島竜王も銀冠穴熊の堅陣へと囲いを発展させました。このやり取りによって、組み替え後の囲いの堅さが勝る豊島竜王がポイントを挙げました。
玉の守りを万全の状態にしてから、豊島竜王が満を持して仕掛けます。どんどん駒をぶつけて交換を迫り、攻め駒を蓄えていくのが穴熊流の攻め。自玉の憂いは一切ないため、攻めが切れなければ勝てるという穴熊必勝パターンに持ち込みました。
113手目、まだ終盤の入り口付近という局面で、澤田七段は投了を告げました。まだ指すことはできますが、敵陣は金銀3枚の穴熊が手つかず。一方自陣は相手の竜と馬に玉がにらまれており、攻めを食い止めることは困難。見込みなしと判断しての投了でしょう。
穴熊らしい攻めで相手を圧倒して、リーグ3勝目を挙げた豊島竜王。ここまで無敗だった澤田七段を下したことにより、優勝争いに踏みとどまりました。
また、同日に行われていた▲佐藤天彦九段-△木村一基九段戦は木村九段が勝利。この結果、3勝1敗で豊島竜王、木村九段、澤田七段が並んで最終局を迎えることになりました。
3者は三つ巴の対戦結果で直接対決を終えています。そのため、最終局の結果次第で以下のように優勝者を決めることになります。
3人とも勝利:3者プレーオフとなり、豊島竜王-澤田七段戦の勝者と木村九段が対戦して優勝決定
2人が勝利:その2人でプレーオフ
1人が勝利:その人が優勝
全員敗北:最大4人が3勝2敗で並ぶ。3人なら直接対決の結果をまずは見て、三つ巴なら前期成績で優勝者を決定(=木村九段が優勝)。4人なら直接対決の結果で優勝者を決定一方、混戦模様なのは白組も同じです。3勝0敗の羽生善治九段、2勝0敗の永瀬拓矢王座、佐々木大地五段と3人が無敗。こちらはこれから3者の直接対決が行われます。紅白どちらのリーグも面白い展開となっている王位戦。藤井二冠への挑戦権は誰が勝ち取るのか。目が離せません。
情報源:豊島将之竜王が澤田真吾七段に勝利 王位リーグ紅組は全勝者が消え、1敗で3人が並ぶ大混戦(マイナビニュース) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:豊島将之竜王が澤田真吾七段に勝利 王位リーグ紅組は全勝者が消え、1敗で3人が並ぶ大混戦|将棋情報局
紅組
豊島将之竜王が澤田真吾七段に勝利 王位リーグ紅組は全勝者が消え、1敗で3人が並ぶ大混戦 #将棋情報局 https://t.co/xcneLW1jrE
— 将棋情報局編集部 (@mynavi_shogi) April 8, 2021
澤田七段、投了しました。
114手で豊島二冠の勝ちです。— 中日新聞 東京新聞 将棋【公式】 (@chunichishogi) April 7, 2021
失礼しました、手数は113手でした。
— 中日新聞 東京新聞 将棋【公式】 (@chunichishogi) April 7, 2021
本局の結果、勝った豊島二冠と澤田七段が3勝1敗で並びました。
後ほど対局者の終局後コメントをツイートします。
東京では佐藤天彦九段と木村一基九段の対局も行われております。
紅組のトップ争い、混とんとしてまいりました。(岡)
— 中日新聞 東京新聞 将棋【公式】 (@chunichishogi) April 7, 2021
一方、東京では同じ紅組の佐藤天彦九段-木村一基九段戦が佳境を迎えています。先手中飛車を採用した佐藤九段に対し、木村九段が端から襲いかかりました。先手玉はたまらず左辺を目指して逃走すると、後手陣に飛車を打ち込んで反撃に出ています。読み勝っているのはどちらでしょうか。(樋)
— 中日新聞 東京新聞 将棋【公式】 (@chunichishogi) April 7, 2021
まもなく豊島―澤田戦の終局後コメントを動画と共にアップします。
動画は貧弱な機材と慣れない撮影で手ブレがひどく、音声も小さいです。
それでもいいという方のみ、広い心でご視聴ください。徐々にスキルアップできるよう頑張ります…(岡)
— 中日新聞 東京新聞 将棋【公式】 (@chunichishogi) April 7, 2021
豊島二冠コメント:長い序盤戦になってちょっと難しいのかなと思いながら指していました。澤田七段と対抗形の将棋は指したことがなかったので、新鮮な気持ちで指していました。最終局まで一応可能性がある状態で来られたので、また次も頑張りたいと思います。 pic.twitter.com/D1UQrTJVQu
— 中日新聞 東京新聞 将棋【公式】 (@chunichishogi) April 7, 2021
澤田七段コメント:駒組みをもう少し考えた方がよかったと思いますね(振り飛車は用意の戦法?)いや、両方考えていて出だし次第という感じだったんですけど。ちょっと振り飛車の方をやってみようかなと思いました。次は少しはましな将棋が指せるようにしたいと思います。 pic.twitter.com/GAFADxUgnN
— 中日新聞 東京新聞 将棋【公式】 (@chunichishogi) April 7, 2021
ご観戦いただいた皆様、ありがとうございました。
71手目▲57飛が変な形なのでどうか、あと73手目と89手目でどう指すか悩ましかったです。
▲57飛では▲34歩△22角▲24歩△同歩▲28飛で▲59角~▲68角を狙う方がセンスが良かったです。
あとの二つの局面は悪くない判断が出来ていたようです。(豊島)— チーム豊島 (@abT_toyoshima) April 7, 2021
▲豊島将之竜王-△澤田真吾七段(棋譜DB)
113手 4四馬まで、▲豊島竜王 の勝ち
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澤田七段に土が付いたか・・・
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