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2021年3月6日 16時30分
第79期将棋名人戦・B級2組順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の10回戦が2月9日、東京と大阪の将棋会館で一斉に指され、藤井聡太二冠が勝って開幕から9連勝とし、最終戦を残してB級1組への昇級を決めた。藤井と一緒にC級1組から昇級した佐々木勇気七段も8勝1敗の成績で昇級が決まった。
■絶好の犠打、9連勝 藤井二冠
今期のB級2組は25人が各10戦し、成績上位3人がB級1組に昇級する。10回戦を迎えた時点で藤井は無傷の8連勝。7勝1敗は佐々木勇だけで、横山泰明七段と中田宏樹八段、大石直嗣七段の3人が6勝2敗。藤井は残り2戦で1勝でもすれば昇級が決まる状況だった。
藤井―窪田義行七段戦は、窪田の先手四間飛車に藤井は変則的な銀冠から速攻を仕掛けた。飛車角交換から、互いに飛車を敵陣に打ち込み、と金を作り合って、どちらの攻めが速いかという展開になった。
玉形は窪田の方が堅く、藤井は駒得しているという状況。そこで藤井は相手のと金が利いているにもかかわらず、△8二香(図1)と角取りに香車を打った。これが絶好の犠打だった。窪田は仕方なく▲同とと取ったが、と金が後手玉から離れることになった。
以下、△6七と▲6三飛成△6六馬▲同角△同と▲6四竜△5七桂成と進み、藤井が優位に立った。一局を通して藤井は「一手一手難しい展開だった」と振り返ったが、その後は自陣に手を付けさせずに窪田陣を攻略し、午後9時46分、100手で快勝した。
終局後、藤井は「昇級する可能性が高い状況ではありましたが、勝って決められたのはよかった」。来期参加するB級1組については「トップクラスの実力のある方ばかりの印象がある。自分もさらに力をつけて戦っていきたい」と話した。(村上耕司)
■踏み込みが奏功 佐々木勇七段
藤井の昇級決定後、中田が敗れた。大石と対局中だった2番手の佐々木勇は、これで自身が勝てば3位以内が確定し、昇級が決まる状況になった。
後手の大石が採用した雁木(がんぎ)模様の作戦に対し佐々木勇が急戦を仕掛けたが、その後はじっくりとした応酬が繰り広げられ、夜戦に突入した。
図2は▲4四歩の突き出しに、4三の銀が3二に逃げた局面。ここで佐々木勇は▲7二飛成と踏み込んだ。△同金▲4三銀△同銀▲同歩成△同玉に▲5一飛の打ち込みが厳しい。この決断が功を奏し、午後10時52分、佐々木勇が109手で勝利を収めた。既に横山が敗れており、2位が確定。2期連続の昇級が決まった。
感想戦を終えた佐々木勇は「師匠(石田和雄九段)が扇子や色紙に書いている『盤上没我』の気持ちで臨んだ。比較的集中できた」と振り返った。B級1組は13人による総当たりのため、より厳しい戦いが予想される。「悪い手は指したくない。全力を出して、完全燃焼できるような将棋を指したい」。今期、1回戦で敗れた藤井との対戦もある。「もし、また最初に当たったら」ということに話題が及ぶと、「初戦は嫌ですねえ」と言って苦笑した。
残る昇級枠は一つ。6勝3敗の横山が勝てば昇級となる。澤田真吾七段、村山慈明七段、中田、大石、中村太地七段にも可能性が残されている。畠山成幸八段には2回目の降級点がつき、降級が決まった。(村瀬信也)
情報源:(月刊将棋)攻めた2人、最終戦待たず昇級 将棋名人戦・B級2組順位戦:朝日新聞デジタル
村)藤井聡太二冠は「自分もさらに力をつけて戦っていきたい」。佐々木勇気七段は、「もし来期も初戦で藤井二冠に当たったら」という話題になると、「嫌ですねえ」と言って苦笑いしました。
(月刊将棋)攻めた2人、最終戦待たず昇級 将棋名人戦・B級2組順位戦 https://t.co/j57hWeku9i— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) March 6, 2021
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