公認会計士試験の合格証書を手に、笑顔の船江恒平六段=2021年3月1日、大阪市福島区、佐藤圭司撮影

船江恒平六段が公認会計士試験に合格

おめでとうございます。


2021年3月7日 13時00分

公認会計士試験の合格証書を手に、笑顔の船江恒平六段=2021年3月1日、大阪市福島区、佐藤圭司撮影
公認会計士試験の合格証書を手に、笑顔の船江恒平六段=2021年3月1日、大阪市福島区、佐藤圭司撮影

将棋の現役プロ棋士が、難関の公認会計士試験に合格した。日本将棋連盟関西本部(大阪市)所属で、兵庫県加古川市在住の船江恒平六段(33)。将棋の公式戦の対局を重ねながら、専門学校に通い、試験勉強に取り組んだ1年8カ月の努力が実った。連盟常務理事の井上慶太九段(57)は「将棋棋士の公認会計士試験合格は聞いたことがない」と驚く。

船江六段は井上九段門下で、関西の人気棋士の1人。兵庫県立加古川東高校を卒業後、大学には進まず、将棋修業に打ち込み、2010年10月にプロ棋士になった。

公認会計士の受験を考え始めたのは18年秋ごろ。「将棋以外のことを勉強してみたかった」という。19年3月、第77期名人戦・C級1組順位戦の最終戦を終えた翌朝から専門学校へ通い始めた。当初は1週間のうち5~6日、授業を受けた。「最初の日は対局の後、寝ないまま授業を受けたのをよく覚えています。最初の3カ月がつらかった」

1万人を超える願書提出者のうち最終的な合格者は1割程度の難関だが、試験は2段階のどちらも一発合格。2月16日付の合格証書を手にした。「将棋の知識が直接、役に立つことはありませんでしたが、プロになる直前に将棋を猛勉強した時の『やれば、できる』という成功体験は生きたと思います」

「対戦相手の棋士が気分を悪くするかもしれない」と受験に取り組んでいることは、親しい棋士以外には明かさなかったという。だが、受験勉強中だった時期も、プロ公式戦「第28期銀河戦」(囲碁・将棋チャンネル主催)の決勝トーナメントで渡辺明名人(36)に勝ったり、第14回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)で谷川浩司九段(58)らに連勝し、本戦トーナメント入りにつなげたり。20年度の公式戦の成績は22勝11敗、勝率は6割6分7厘(21年3月5日現在)。受験勉強中も好調だった。「少し将棋から離れた分、公式戦で以前より丁寧に指せるようになったのもプラスに働いた」

公認会計士試験の合格者は、2年以上の実務経験や修了考査合格などの条件を満たせば、公認会計士になれる。「いつかは公認会計士になりたいという希望はあります」と言いながら、受験で得たものを「今度は将棋にぶつけてみたい。もっと勝てる気がする」と将棋への熱意も高まる。船江六段の挑戦は続く。(佐藤圭司)

情報源:将棋の棋士が難関の公認会計士試験に合格 船江恒平六段(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:将棋の棋士が難関の公認会計士試験に合格 船江恒平六段:朝日新聞デジタル



情報源:船江恒平|棋士データベース|日本将棋連盟



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