山根ことみ女流二段(日本将棋連盟提供)

山根ことみ女流二段が挑戦権獲得|第32期女流王位戦

192手 6七馬まで、△山根女流二段 の勝ち


2021年3月2日 18時23分

山根ことみ女流二段(日本将棋連盟提供)
山根ことみ女流二段(日本将棋連盟提供)

将棋の第32期女流王位戦挑戦者決定戦が2日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、後手の山根ことみ女流二段(22)が伊藤沙恵女流三段(27)に勝ち、自身初のタイトル挑戦権を獲得した。4月27日に開幕する五番勝負で里見香奈女流王位(29)=女流名人、清麗、倉敷藤花=に挑む。

絶好調の注目株が実力者を破って初の大舞台に臨むことになった。伊藤はタイトル戦に過去7度登場、今期も本局まで勝率1位タイと常に安定した力を発揮するトップ女流棋士だが、山根が混戦の末に大きな勝利を手にした。

山根は1998年、愛媛県松山市出身。野田敬三六段門下で2014年に16歳で女流棋士デビューした。19年のYAMADA杯で一般棋戦優勝経験がある。

詰将棋の達人として知られ、抜群の終盤力を誇る。最近は雁木の採用を増やすなど芸域を広げており、今期に入ってから一気に才能を開花させた。昨年10月から先月まで女流歴代3位タイとなる公式戦17連勝を記録。今期は通算29勝9敗で対局数2位(38局)、勝数1位(29勝)、勝率3位(・763)という数字を残している。一部ファンからは「将棋界の西野七瀬」「山猫ちゃん」などの愛称で呼ばれている。

初挑戦の新鋭が絶対王者に挑む五番勝負。里見女流王位にとっては女流歴代単独1位となるタイトル通算44期を目指すシリーズになる。

情報源:将棋の山根ことみ女流二段が女流王位戦で初のタイトル挑戦 (スポーツ報知) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:将棋の山根ことみ女流二段が女流王位戦で初のタイトル挑戦  : スポーツ報知


2021年3月2日 22時41分

山根ことみ女流二段(日本将棋連盟提供)
山根ことみ女流二段(日本将棋連盟提供)

将棋の第32期女流王位戦挑戦者決定戦が2日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、後手の山根ことみ女流二段(22)が伊藤沙恵女流三段(27)に192手で勝ち、自身初のタイトル挑戦権を獲得した。4月27日に開幕する五番勝負で里見香奈女流王位(29)=女流名人、清麗、倉敷藤花=に挑む。

終盤は相入玉模様に。200手超えも見えた大激戦を制し、絶好調の新星が晴れ舞台に上がることになった。タイトル戦に過去7度登場、今期も本局まで勝率1位タイと常に安定した力を発揮するトップ女流棋士の伊藤との力勝負を制し、堂々と初挑戦を決めた。

以下、質疑応答。

―初めてタイトル戦の舞台に立つ。

「挑戦権を得られたことをすごく嬉しく思います。持ち時間4時間の将棋は指したことがないので楽しみですし、里見さんとの五番勝負なので勉強して臨みたいです」

―挑戦者決定戦がそもそも初めてでしたけど、意識は。

「緊張せずにいつも通り臨めました」

―伊藤女流三段との激闘を制しての挑戦権に。

「中盤あたりから自信がなくてずっと悪いと思っていたので、どこで逆転したのかは分からないです。いつもなら心が折れてしまうところもあったんですけど、本局は粘ろうと思った気持ちが良かったのかなと思います」

―好調の理由は。

「コロナ禍でVS(練習将棋)や研究会が減ってオンラインになって、対面で指せるのは公式戦くらいでした。大切に、大事に指そうと思いながら、一局一局が楽しみだったので、のびのびと手が伸びて(積極的な手を指すこと)います。将棋を指せる有難味を感じていることが大きいのでは、と思います。もちろんコロナ禍になってマイナス面も多いですけど、なんとかストレスをためずに生活できています」

―里見さんのイメージは。

「私が女流棋士になる前からトップにいる方で、ずっと目標にしてきました。受けが強くて厚い将棋なので、攻め将棋の私とは全く違う棋風です。過去の2局はどちらも内容の良くない将棋で、攻めを切らされて負けてしまいました。今回、少なくとも3局は指せるので、内容の良い将棋を指せるよう準備して、成長できる番勝負にしたいです」

―直前に連勝が途切れてショックは。

「もともと17連勝も積み重ねられるとは思わず、望外な結果でしたので。(連勝がストップした)甲斐(智美女流五段)さん戦では秒読み(一分将棋)で集中力が切れてしまったのですが、今日は気を引き締めて秒読みでも集中できました」

―各地を転戦する。楽しみな場所はあります?

「全部楽しみなんですけど…札幌が好きなので非常に嬉しいです」

―現在の女流棋界は女流四冠の里見さんと女流三冠の西山朋佳さんがタイトルを独占している。その中で挑戦することについては。

「かなり厚い壁だと思いますが、まずは成長することが一番なので、番勝負の中で成長してトップのお二人に少しでも近づけるように精進したいです」

―故郷・松山のファンの皆さんも喜んでいるはず。

「なかなか愛媛に帰ることも出来ていなくて良い報告ができればと思っていたので、一歩前進できたことはすごく嬉しく思います」

―女流棋界には「終盤は山根さんに聞け」という言葉もあるとか…。

「いや~、終盤力が強いとは全く思っていないです…。序盤がヘタで、すぐ悪くなるので勝つには逆転しかないんです。で、逆転勝ちが多いから終盤が強いと言われているだけかと…。直したいなと思っているので、今は序盤の研究に力を入れています」

―自分の力の手応えは変わってきているのか。

「以前なら挑戦者決定戦まで進めたら満足、実力以上だと思っていたんですけど、目標だった挑戦者になれたので、次はタイトルを取ることも見えてきたと…。チャンスへの準備をしたいです」

―五番勝負では和装されるのでしょうか。

「小学生の頃、清水(市代女流七段)さんの和服での対局姿がカッコイイと思いましたし、憧れはあるんですけど、着慣れてないので要検討ですね」

情報源:女流王位戦で初のタイトル挑戦を決めた山根ことみ女流二段「チャンスへの準備を」(スポーツ報知) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:女流王位戦で初のタイトル挑戦を決めた山根ことみ女流二段「チャンスへの準備を」 : スポーツ報知


図の局面までで山根女流二段の勝ちとなりました。終局時刻は18時21分。消費時間は、▲伊藤女流三段2時間56分、△山根女流二段2時間59分。

情報源:女流王位戦中継Blog: 山根女流二段が挑戦者に


(終局直後の対局室)
(終局直後の対局室)
(主催者のインタビューに応じる)
(主催者のインタビューに応じる)
(初のタイトル挑戦を決めた山根女流二段)
(初のタイトル挑戦を決めた山根女流二段)

◆山根女流二段の談話

――本局を振り返ってください。

山根 中盤は自信がなかったです。金(7三金)が変な位置にいてこちらの玉が堅くなく、攻められる展開になってしまいましたので。

――手応えを感じたのはどの辺りでしょうか。

山根 最後まで分かりませんでしたが、金を取るところ(178手目△2五銀)で勝ちを意識しました。

――今期は予選からの出場です。本局までで印象に残る場面がありましたら、教えてください。

山根 そうですね……。王位リーグの最終局、甲斐さん(甲斐智美女流五段)との対局が二転三転の激しい内容で……。そこで連勝が止まったこともあって印象に残っていますが、それからうまく気持ちを切り替えられたかなと思います。

――これで挑戦権獲得となりました。相手は里見香奈女流王位で、五番勝負の長丁場です。

山根 挑戦権を獲得できたことは、とてもうれしく思います。4時間の持ち時間の将棋は指したことがないので、とても楽しみです。里見さんとの五番勝負も準備をして臨みたいと思います。

(敗れた伊藤女流三段)
(敗れた伊藤女流三段)

◆伊藤女流三段の談話

――本局を振り返って、いかがですか。

伊藤 優勢だと思って指していたのですが、自玉への手の入れ方がおかしかったですね。悪手を一杯、指したと思います。

――どこかに誤算がありましたか。

伊藤 (153手目からの)▲1六玉△3六銀成のところで思わしい受けがなかったのが誤算でした。本譜△3五成銀(156手目)まで進むと、駒を取られすぎなので。それまでに何かあったとは思うのですが。

情報源:女流王位戦中継Blog: 終局直後


感想戦後、山根女流二段は報道各社による共同インタビューに応じました。

――改めまして、挑戦権を獲得されての率直な気持ちを教えてください。

山根 初めて挑戦者になれたことは、すごくうれしく思っています。

――挑戦者決定戦進出も今回が初めてでした。今日は普段通りに対局できましたか。

山根 そうですね。そんなに緊張せずに、いつも通りの気持ちで臨めました。

――1週間前の甲斐智美女流五段とのリーグ最終局、そして本局と、どちらも入玉含みの難しい戦いでした。2局を振り返っていただけますか。

山根 どちらも熱戦でした。ただ、本局は中盤からまったく自信がなくて。どこで逆転したのかは、本当に分かりません。いつもは心が折れてしまうことがあるんですけど、本局は「もう少し粘ろう」と頑張れたのがよかったのかなと思います。

――そういう前向きな気持ちが、17連勝につながったのかと思います。ご自身では好調の理由はどのように考えていらっしゃいますか。

山根 コロナ禍で研究会やVSがなくなったり、オンラインになったりして、対面で将棋を指せる機会が公式戦だけだったので、一局一局を楽しみながら、伸び伸び指せたのがよかったのかなと思います。

――五番勝負への意気込みを聞かせてください。

山根 里見さんとはいままでに2局対戦があって、どちらもあまりよくない内容で負けてしまいました。今回は絶対に3局は指せるので、将棋の内容をよくできるように準備をして、成長できる番勝負にしたいです。

――リーグ最終局の甲斐女流五段との対局で連勝が止まってしまいましたが、引きずることなく本局に望めたと終局後のインタビューでおっしゃっていました。

山根 そうですね。連勝が止まったことは、そこまで気にしていませんでした。17連勝まで積み重ねることができるとは思っていなかったので、望外な結果だと。リーグの最終局は勝っても負けても挑戦者決定戦に出られることが決まっていたんですけど、そういうことは意識せずに、一局を楽しめました。

――里見女流王位については、どのような印象を持っていますか。

山根 私が女流棋士になる前からトップにいらっしゃって、ずっと目標にしていた方です。厚い受け将棋で、攻める棋風の私とはまったく違うかなと思っています。過去に対戦した2局は、攻めを切らされる形で負けてしまいました。

――五番勝負では、兵庫、北海道、福岡、徳島と、全国を転戦することになります。どこか楽しみにしているところはありますか。

山根 全部楽しみです。今回は、北海道はどこですか。

――札幌です。

山根 札幌はすごく好きなので、うれしいです。

――番勝負ではご自身の将棋のこういうところを見てほしいということはありますか。

山根 私らしい将棋で番勝負に臨みたいです。引き続きよろしくお願いします。

――今日の将棋について教えてください。(125手目▲4一飛成で)先手の二枚竜が実現した辺りはどのように見られていましたか。

山根 全然、自信がなかったです。ただ、馬で桂香を取って、駒の損得はなくなったのと、入玉も目指せそうな形になったので、まだ粘れるかなと。もう少し前は、もっと自信がありませんでした。

――終盤は、伊藤女流三段が得意の入玉を目指す展開になりました。そこはまずい展開にしてしまったといった気持ちはありましたか。

山根 そうですね。入玉がうまい方ですから。全力で阻止しようと思っていたんですけど、かなり上にこられてしまうような形になっていたので。相入玉も選択肢としてはあったんですけど、秒読みの中で駒数の計算がすぐにできなかったので、攻めようと思いました。

――心が折れてしまうことがあると、先ほどおっしゃっていました。本局や最近の活躍の中ではそういうことがなくなってきているのは、技術的な変化ですか、精神的な変化ですか。

山根 精神的な面かなと思います。コロナ禍になってから、一局一局のありがたみを感じて、大事に指そうという思いが強まったので、そこが大きいのかなと。

――今年度の活躍は、コロナ禍の状況を力に変えたといってよいですか。

山根 コロナ禍になって、勉強の場がなくなったり、外に出られなかったりと、マイナス面も多かったんですけど、その中でストレスをためずに生活することができたのが大きかったと思います。

――二強(里見香奈女流四冠、西山朋佳女流三冠)がタイトルを独占しているいまの女流棋界でタイトル戦初登場の挑戦者が現れたことは、女流棋界全体にとっても意義のあることだと思います。そういう中でタイトルに挑戦することについては、どう感じていますか。

山根 かなり厚い壁だとは思うんですけど、まずは自分が成長することがいちばんなので、トップのお二人に少しでも近づけるように精進したいです。

――地元の愛媛県・松山の皆さんも、今日の対局を見守っていたと思います。そういうファンの皆さんに対して、一言お願いします。

山根 愛媛に帰ることもなかなかできていないので、その分、地元の皆さんにいい報告ができればと思っていました。今回、一歩前進できたことはすごくうれしく思います。

――今日の対局でいちばんつらかった局面はどの辺りでしたか。

山根 ▲5六飛(77手目)のところは後手の駒が押さえ込まれるような形になっていたので、まったく自信がなかったです。

――苦しい中で粘りの手が指せたというのは、どの辺りのことでしょうか。

山根 △5二歩(80手目)辺りですかね。悪くなると攻めていって、もっと悪くしてしまうということが多かったので。

――女流棋界では「終盤は山根に聞け」という言葉もあるそうですけれども、今日も一分将棋の中で難しい終盤を乗り切って勝たれました。ご自身の終盤力についてはどのように思われていますか。また、最近は振り飛車だけでなく雁木系の将棋も指して、変化を志向されている様子がうかがえます。なぜそのような選択をされているのですか。

山根 終盤については、自分ではまったく強いとは思っていないんですけど、序盤がへたで悪くなることが多いので、勝つときは逆転勝ちになります。それで終盤が強いということになっているのかなと思います。そこは直したい部分でもあるので、最近は序盤の研究に力を入れています。

――タイトル挑戦という結果を出すまで、いろいろな努力をされてきたと思います。タイトル戦に出るというイメージは以前から持っていましたか。上位に勝ち残ってくるようになる中で、手応えはどのように変わってきましたか。

山根 前までだったら、挑戦者決定戦まで進めれば自分の中では満足というか、実力以上の結果だと思っていました。挑戦者になるという目標を達成できて、タイトルも見えてきたので、対局が終わったばかりであまり実感はないんですけど、五番勝負はしっかり準備をして臨みたいです。

――タイトル戦となると、和服を着るかどうかなど、服装についても気になってくると思いますが。いまは何かイメージはありますか。

山根 和服を着るというのは憧れですね。小学生時代から、清水さん(清水市代女流七段)たちが和服で対局する姿を見て格好いいなと思っていたので。女流王位戦は服装の規定はあるんですか。

――ご自身がいちばん指しやすい格好で結構です。

山根 和服……憧れはありますけど、慣れてはいないので、要検討かなと思います。

情報源:女流王位戦中継Blog: 山根女流二段インタビュー


第1局 4月27日(火)兵庫県姫路市「夢乃井」
第2局 5月18日(火)北海道札幌市「京王プラザホテル札幌」
第3局 6月2日(水)福岡県飯塚市「旧伊藤伝右衛門邸」
第4局 6月8日(火)徳島県徳島市「徳島市立徳島城博物館」
第5局 日にちは未定 東京都渋谷区「東京・将棋会館」

本局の中継は以上で終了です。ご観戦ありがとうございました。

情報源:女流王位戦中継Blog: 第32期女流王位戦五番勝負 日程


第32期女流王位戦挑戦者決定戦、伊藤沙恵女流三段VS山根ことみ女流二段の対局が3月2日(火)に行われ、山根女流二段が192手で伊藤女流三段に勝ち、里見香奈女流王位と戦う五番勝負へ進出を決めました。

山根女流二段は初のタイトル挑戦です。

五番勝負第1局は4月27日(火)に兵庫県姫路市の「夢乃井」で行われます。

情報源:伊藤沙恵女流三段VS山根ことみ女流二段 第32期女流王位戦 山根ことみ女流二段の勝利|棋戦トピックス|日本将棋連盟





伊藤沙恵女流三段 vs △山根ことみ女流二段(棋譜棋譜DB

192手 6七馬まで、△山根女流二段 の勝ち




久しぶりに、新しい挑戦者が来たな。


  

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