へぇ・・・
2021年2月27日 18時00分
第79期将棋名人戦・A級順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の最終戦を勝利で飾った斎藤慎太郎八段が対局後の27日未明、報道陣の質問に答えた。初めて挑戦権を獲得した名人戦について「特別なタイトルという気持ちもある」と話した。斎藤八段の一問一答は次の通り。
――本日の将棋を振り返っての感想を。
「なかなか難しい将棋で、持ち時間を投資してしまったという感じ。途中は先が見えなかった。中飛車の構想が見えてようやく見えてきたが、ただそこから終盤はいろいろあった。最後まで気持ちを切らさずに指し切れたのはよかった」
――勝ちを意識したのはどのあたり?
「最後まで分かっていなくて、▲8二飛成の詰みが見えてようやくというところだった」
――A級を戦った感想を。
「大変な対戦相手しかいないところだが、一応、気持ちの面では臆さず、一局一局、集中して戦えたことがよかったと思う」
――今期印象に残った対局は?
「どれもですが、双方1分になったのが本局だったので、挑戦がかかった一局ということもあり、今日の一局と思います」
――渡辺明名人の印象は?
「私が奨励会の時から第一人者で、その将棋から学ぶことばかりだった。初めてタイトル戦で戦えるのは光栄なことと思っています」
――どのように戦いたいか。
「2日制のタイトル戦は初めて。名人戦を戦うのも初めてなので、気持ちの面や将棋の準備・対策は念入りに準備しないといけないと思う。今期のA級順位戦で戦えたので、そのよかった点は継続して。とはいえ持ち時間が違うので全く分かりませんが、とにかく準備をしっかりして自分の将棋を指したい」
――名人位への思いは。
「他の棋戦とは違って、順位戦を一歩ずつ積み重ねていくのが名人戦。歴史も長く、子どもの頃からずっと見てきた棋戦。特別なタイトルという気持ちもある。プロ入りしてから一歩ずつ進んでいかないと挑戦に届かないところなので、何とかここまで来られたかなと思っています」
――プロ入り9期目での挑戦は早いと思うか遅いと思うか。
「なんとも言えないところでもあるが、今期初参加のA級で挑戦権まで届いたので、精いっぱい戦えたのかなと思う」
――渡辺将棋をどうみるか。
「私が奨励会にいた時から渡辺先生はタイトル保持者。堅い玉形で細い攻めでも突破できる技術が、まねしたくなる将棋という印象がある。現代将棋がバランス型と言われるようになったこの数年はスタイルを変えられて、柔軟に対応されており、最近は違った印象もある。私としては攻めの突破力という印象がある」
――初タイトルの王座は防衛戦で3連敗。どう立て直したか。
「結果に気落ちしすぎず、一局一局やっていこうと。基本的にのんびりしているタイプなので、わりと切り替えてやっていたかなと思う。何か一つ残念な結果があっても、順位戦が残っているという状態でやっていたので、チャンスが来た棋戦に全霊を込めるスタイルもよかったかなと思う」
――A級初参加での今回の結果についてどう思うか。
「開幕の時はまず残留しないと、と思っていたので、5勝できた時にやっとホッとした。実力以上の成績になったと思う。一局一局、対策はしっかりしてこられたのかなと思う」
――どのあたりから挑戦を意識したか。
「本当に今日の将棋。1敗してからは2敗の方もいたし、順位も一番下ですし。今日の一局で自力だったので、頑張りたいなと思っていた」
――挑戦を決めたことをだれに伝えたいか。「どうしましょうかね。ここで止まったらいけないと思うんですが(笑)、師匠(畠山鎮〈まもる〉八段)かな。順位戦以外は苦戦している年だった。師匠に発破をかけてもらったこともあったので、伝えたいなと思う」
――師匠に何と言われたか。
「『将棋に悩みすぎじゃない』とフランクに言ってくださった。それですっきりした。そのお礼は言っておかないといけないなと思います」(村上耕司)
情報源:名人挑戦の斎藤慎太郎八段 苦戦の中で師匠がかけた言葉:朝日新聞デジタル
A級9回戦
七番勝負の日程
- 第一局:4月7日・8日:東京都文京区「ホテル椿山荘東京」
- 第二局:4月27日・28日:福岡県飯塚市「麻生大浦荘」
- 第三局:5月4日・5日:愛知県名古屋市「亀丘林 万松寺」
- 第四局:5月19日・20日:長野県高山村「緑霧山宿 藤井壮」
- 第五局:5月28日・29日:神奈川県箱根町「ホテル花月壮」
- 第六局:6月14日・15日:山梨県甲府市「常盤ホテル」
- 第七局:6月24日・25日:山形県天童市「天童ホテル」
投了までの10分
https://www.youtube.com/watch?v=eJXziRsHEnE&hd=1
ポイント解説
https://www.youtube.com/watch?v=EpgcHyZGL54&hd=1
名人挑戦の斎藤慎太郎八段 苦戦の中で師匠がかけた言葉 https://t.co/4kiis5hlvs
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) February 27, 2021
村)佐藤天彦九段が斎藤慎太郎八段に「斎藤さん、おめでとうございます」と声をかける場面、この動画の「6:23:50」過ぎでご覧になれます。佐藤康光九段の「強くなるしかない」は「5:10:00」過ぎに。
【対局ライブ】一番長い日、全局中継【第79期将棋名人戦・A級順位戦最終局】 https://t.co/o280e9hKx4— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) February 27, 2021
村)A級順位戦、斎藤慎太郎八段が佐藤天彦九段に勝ちました。これで8勝1敗での優勝。既に名人挑戦は決まっていましたが、有終の美を飾りました。 pic.twitter.com/CO3DSK0ADv
— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) February 26, 2021
村)A級順位戦最終局、全5局が終了しました。今年も「長い日」が終わりました。斎藤八段―佐藤天九段戦の感想戦を中継しています。
【対局ライブ】一番長い日、全局中継【第79期将棋名人戦・A級順位戦最終局】 https://t.co/o280e9hKx4 @YouTubeより pic.twitter.com/r1Owkgn9XL— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) February 26, 2021
斎藤ー佐藤天戦は斎藤八段が勝ち、8勝1敗と星を伸ばしてリーグ戦を終了。勢いを加速させて渡辺名人に挑むことになりました。佐藤天九段は4勝5敗の負け越しとなって終わりました。
— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) February 26, 2021
斎藤八段は終局後、「初めての2日制のタイトル戦なので、しっかり準備して対策を整え、雰囲気にのまれず、自分の将棋で戦いたい」と名人戦への抱負を述べました。 pic.twitter.com/2UJXnzkeOt
— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) February 26, 2021
Q)勝ちを意識した場面は?
A)最後まで分かっていなくて、8二飛車成の詰みが見えたところでようやく、というところでした。Q)8勝1敗のリーグ成績を振り返って
A)大変な対戦相手しかいないところなんですが、気持ちの面では臆しないで一局一局集中して戦えたことが良かった。— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) February 26, 2021
Q)どのような戦いをしたいか
A)2日制のタイトル戦も初めてで、名人戦で戦うのも初めてなので、気持ちの面や準備、対策は念入りにしないといけないと思っています。今期A級順位戦で良かった点は継続して、自分の将棋を指したいなと思っています。— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) February 26, 2021
Q)渡辺将棋はどんな将棋?
A)私が奨励会にいて、渡辺さんがタイトル保持者だった時は攻めの突破力、堅い玉形で細い攻めでも突破できる技術が、本当にマネしたくなる印象はすごくあった。この数年はスタイルを変えて、バランス型に柔軟に対応されていて、違う印象があります。— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) February 26, 2021
Q)挑戦権獲得を誰に伝えたいですか
A)師匠(畠山鎮八段)かな。順位戦以外はなかなか苦戦している年でもありましたので、師匠にハッパをかけてもらったこともありました。「将棋に悩みすぎじゃない」みたいにフランクに言ってくださった。そのお礼を言っておかないといけないと思います(おわり)— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) February 26, 2021
▲斎藤慎太郎八段 vs △佐藤天彦九段(棋譜DB)
0時15分
163手 5三銀打まで、▲斎藤慎八段 の勝ち
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- 名人戦・順位戦 |棋戦|日本将棋連盟
- 第79期名人戦・順位戦 七番勝負/A級
- 名人戦棋譜速報│将棋・名人戦順位戦棋譜速報サイト
- 名人戦棋譜速報(@meijinsen)さん | Twitter
- 第78期将棋名人戦七番勝負 ライブ中継:朝日新聞デジタル
斎藤慎太郎八段、挑戦権獲得おめでとうございます。
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