七番勝負開幕局は、4月7日・8日:東京都文京区「ホテル椿山荘東京」
2021年2月27日 13時00分
第79期将棋名人戦・A級順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の最終戦が26日に行われ、斎藤慎太郎八段(27)が勝って首位をキープし、名人挑戦者に決まった。4月からの七番勝負で挑戦を受ける渡辺明名人(36)は同日、大盤解説会に出演し、斎藤八段らの対局を見ていた。斎藤八段の印象など、渡辺名人が報道陣の取材に答えた。
――斎藤八段が挑戦者になったことについての感想を。
「きょう始まる時点では、斎藤さんはかなり有力な立場だったので、そういうイメージはもうありました。いざ決まって、これから4月の開幕に向けてイメージもだんだん膨らんでくると思いますし、具体的な傾向など分析して、対策を練っていきたいと思います」
――斎藤八段とは過去の対戦成績が2勝2敗で、久々の対戦です。
「対戦も多くないですし、この2年戦っていないので、最初は手探りなところで始まると思います。お互いの将棋はふだんから見ていると思いますが、実際にやるとなると違いますから、やっぱり最初は手探りで始まって、早い段階で相手の感触をつかめればいいかなと思います」
――斎藤八段の将棋はどういう将棋だと思いますか。
「本格的な居飛車党で、非常に丁寧な将棋という印象があります。一手一手、丁寧に考えて、指し手も丁寧というか。終盤は、詰将棋を得意にされているので非常に強いという印象ですね」
――相居飛車の戦いのシリーズになりそうですね。
「基本的にはそうなるかなと思います」
――斎藤八段はA級1期目での挑戦。その勢いをどう見ますか。
「A級1期目の挑戦は結構あることだとは思います。ただ、豊島(将之)さんや佐藤天彦さんとか、斎藤さんから見てちょっと年上の棋士がいっぱいいる中で、そのへんを負かしてきたというのは自信にもなるでしょうし、そういう勢いは警戒しなくてはいけないと思います」
――A級開幕前と今とで印象は変わりましたか。
「(挑戦者候補は)やっぱりどうしても実績を重視して、タイトル獲得数が多い人から名前が挙がっていく。その中で初参加の斎藤さんが挑戦というのは、長い持ち時間の適性もあると思う。(名人戦の)2日制の長い持ち時間というのは斎藤さんにとっていい条件じゃないかと思うので、そのへんがどうなるか、焦点になりそうです」
――初めての2日制での対戦です。
「始まっていかないとなかなかイメージもつかめない、そういった新しい七番勝負になるかなと思います」
――棋聖戦でも本戦1回戦であたります。
「ほかの棋戦で対戦しますけど、それはそれで重要な一局ですが、それが名人戦に向けての何かという意識ではないです」
――初防衛への思いは。
「今はタイトル戦を二つやっているので、その結果次第で4月を迎える心境は全然違ってくると思います。まずはその結果が出て、そこから名人戦に向けてどういう気持ちで臨むかということになってくると思います。今やっているタイトル戦のことを考えて、なかなか先のことを考える余裕は今はないので、それをやってからどういう気持ちで臨むかとなると思います」(村上耕司)
情報源:挑戦者・斎藤八段の「勢い警戒」 渡辺名人の防衛策は?:朝日新聞デジタル
A級9回戦
七番勝負の日程
- 第一局:4月7日・8日:東京都文京区「ホテル椿山荘東京」
- 第二局:4月27日・28日:福岡県飯塚市「麻生大浦荘」
- 第三局:5月4日・5日:愛知県名古屋市「亀丘林 万松寺」
- 第四局:5月19日・20日:長野県高山村「緑霧山宿 藤井壮」
- 第五局:5月28日・29日:神奈川県箱根町「ホテル花月壮」
- 第六局:6月14日・15日:山梨県甲府市「常盤ホテル」
- 第七局:6月24日・25日:山形県天童市「天童ホテル」
村)斎藤八段にとって、2日制は初めての舞台となります→「2日制の長い持ち時間というのは斎藤さんにとっていい条件じゃないかと思うので、そのへんがどうなるか、焦点になりそうです」
挑戦者・斎藤八段の「勢い警戒」 渡辺名人の防衛策は?:朝日新聞デジタル https://t.co/I4PDHKBtcW— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) February 27, 2021
一番長い日、渡辺名人インタビューと控室でタクトを振る羽生九段の動画をアップして、とりあえず完了です。ありがとうございました!
渡辺名人に聞く挑戦者・斎藤八段「勢い、警戒しないと」https://t.co/7GPM2kforE
対局後、控室に来た羽生九段 指を動かし検討の輪にhttps://t.co/uD62b0KG3v pic.twitter.com/aGi5hKXU3m
— 高津祐典 (@yusuketakatsu) February 26, 2021
※音が左からしか聞こえません
斎藤八段が名人戦の挑戦者に決まり、渡辺名人が囲み取材に応じました。
きょう始まる時点では斎藤さん、かなり有力な立場だったんで、いざ決まって、これから4月の開幕に向けてイメージもどんどん膨らんでくると思いますし、具体的な傾向も分析して対策を練っていきたい。(つづく) pic.twitter.com/cjFVSONCN2
— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) February 26, 2021
Q 斎藤将棋はどんな将棋?
本格的な居飛車党で、非常に丁寧な将棋という印象がありますね。一手一手丁寧に考えて、指し手も丁寧というか。詰め将棋を得意にされているので、終盤は非常に強いという印象ですかね。基本的には相居飛車のシリーズになるかなと思います。(つづく)
— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) February 26, 2021
長い持ち時間への適性もあると思うんですけど、2日制で長い持ち時間は斎藤さんにとってはいい条件だと思うんで、その辺がどうなるかというのが焦点にはなりそうですね。始まっていかないとなかなかイメージもつかめない、そういった新しい七番勝負になるかなと思います。(おわり)
— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) February 26, 2021
4月7日 9時から対局開始
渡辺明名人の振り歩先
|
|
|
- 名人戦・順位戦 |棋戦|日本将棋連盟
- 第79期名人戦・順位戦 七番勝負/A級
- 名人戦棋譜速報│将棋・名人戦順位戦棋譜速報サイト
- 名人戦棋譜速報(@meijinsen)さん | Twitter
- 第78期将棋名人戦七番勝負 ライブ中継:朝日新聞デジタル
まずは、どちらが先手を取るか・・・
|
|
|
|
|
★