超頭脳集団で過ごした日々 増田康宏六段、藤井聡太王位・棋聖、永瀬拓矢王座とのチーム戦で得た刺激的な経験「すごく貴重でした」

超頭脳集団で過ごした日々 増田康宏六段、藤井聡太王位・棋聖、永瀬拓矢王座とのチーム戦で得た刺激的な経験「すごく貴重でした」 【ABEMA TIMES】

へぇ・・・


2021.02.23 11:00

この3人が集まっての将棋談義は、おそらく神の領域にも近いようなものだっただろう。若手実力者・増田康宏六段(23)が2月18日、竜王戦2組ランキング戦で藤井聡太王位・棋聖(18)の対局で解説を担当。永瀬拓矢王座(28)をリーダーとして3人で戦った団体戦「第3回AbemaTVトーナメント」の思い出を振り返った。熱心な研究と、若いひらめきが合わさったこのチーム。増田六段にとっても実に刺激的だったようだ。当時の戦い、控室での様子、おもしろエピソードなど、当時は明かされなかったものを一気に紹介した。

※聞き手は宮宗紫野女流二段

【動画】藤井王位・棋聖、永瀬王座との思い出を語る増田六段(5時間2分ごろ~)

――AbemaTVトーナメントでのチーム戦はいい刺激になりましたか。

そうですね。すごかったですよ。本戦(決勝トーナメント)は、3時間前ぐらいに楽屋入りだったんですよ。その3時間ずっと暇で、一緒に研究したりできたんで、すごく貴重でしたね。決勝の時とかも、ずっと矢倉の研究をしていました。

フィッシャールールでは、広瀬章人八段も強かったですね。藤井さんに連勝されて、その後も強くて。フィッシャーの適正がすごいんだなと思いました。こちらのチームが予選でかなり追い込まれて、青ざめていました。広瀬チームに負けた後、10分ぐらい休憩があって、すぐに次だったんですけど、永瀬王座と自分の緊張感が半端なかったですね。

――(優勝候補で予選敗退の危機は)プレッシャーありますよね。

「まずい、予選敗退する!」って思って、かなり緊張感を持って、オーダー決めていましたね。その中で藤井王位・棋聖は、普通だったんで。やっぱり動じないんだなって驚きました。動じたところを見たことがないですね。いつも平常心ですよね。藤井王位・棋聖は。

(藤井王位・棋聖が)広瀬八段に連敗した時、フィッシャーの三番勝負で初めて負けたんです。こっちはダメージを受けていたんですが、戻ってきたら(本人は)全然そんな感じがなくて。連敗しても大丈夫って感じだったんですかね。

広瀬チームはすごかったですね。作戦練ってきていました。オーダーも読まれていたので。そのへん、準備が足りなかったですね。永瀬さんと反省しましたよ。

予選で戦っている最中、お互いの作戦会議室が近かったんです。青嶋(未来)さんの低い笑い声が聞こえてくるんですよね。「ははは」って(笑)。「あー、向こう楽しそうだなぁ」と。

藤井王位・棋聖の場合は、(公式戦の)対局の翌日が、AbemaTVトーナメントの対戦だったんです。決勝がタイトル戦を戦った後だったんじゃないかな。永瀬さんと自分で「疲れていたらどうしよう…」「初戦は使えないから」みたいなことを話していたんですが、本人が来たら全然問題なく戦ってくれたので、助かりました。

永瀬さんと自分はフィシャールールの対局の前日にVS(1対1の練習将棋)をしたんですよ。昼とか食べながら1時間半ぐらい。「明日どうしようか」とか話していましたね。作戦を練っていたんですけど、準々決勝で佐藤天彦(九段)先生のチームと戦う時に、「天彦先生には藤井さんを当てましょう」と言っていたんです。そうなるのかと思っていたんですけど、始まったら僕が天彦さんと3連戦で「話が違うな」と…(笑)。全然違うことになっていて、あれはなんだったんですかね。

あと永瀬さんから「増田さんには先手番で行ってもらうので、準備しておいてください」と言われていたんですけど、夜の11時ぐらいにメールが来て「先手で行くって言っていたんですけど、後手番になるかもしれないので、そちらもお願いします」と。律儀な方だなと思いましたね。

――今でも研究会はされていますか。

していますね。(ドラフト)指名をしていただいた後は。永瀬さんが厳しい?そうでもないですよ。こちらがひどい将棋を指して、終わった後「失礼しました」と言っても、「そんなことないです」って言われるので(笑)。

3人のうち2人はタイトルホルダー、それを追う増田六段も今年度の勝率は6割を超え、順位戦ではB級2組への昇級を決めた。近い将来、この3人がタイトル戦線の中心になっていたら、このチームでの日々が糧になったと、きっと思い出す。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

情報源:超頭脳集団で過ごした日々 増田康宏六段、藤井聡太王位・棋聖、永瀬拓矢王座とのチーム戦で得た刺激的な経験「すごく貴重でした」(ABEMA TIMES) – Yahoo!ニュースコメント

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