ほぉ・・・
2020年12月28日 16時30分
タイトル戦の開幕延期、アマ大会の相次ぐ中止……。未曽有のコロナ禍は将棋界全体に大きな打撃を与えた。その一方、タイトル戦を始めとして多彩な顔ぶれの活躍が目立ち、群雄割拠の現状を改めて印象づける一年となった。
将棋界の枠を超えて話題をさらったのが藤井聡太だ。緊急事態宣言に伴って対局ができない期間があったが、6月に棋聖戦で初めてタイトル挑戦権をつかむと、翌月には渡辺明を破ってタイトルを奪取した。17歳11カ月での初タイトル獲得は最年少記録だ。
藤井は普段、あまり感情を表に出さないが、対局後の記者会見では「非常にうれしい結果」と述べて白い歯を見せた。敗れた渡辺が「負け方がどれも想像を超えている」とブログで明かしたように、藤井の卓越した中終盤の力が光った。藤井は8月、王位も獲得し、一気に二冠になった。
渡辺は棋聖戦こそ敗れたものの、並行して行われた名人戦で強さを見せた。豊島将之に挑戦した七番勝負は2カ月遅れで開幕。棋聖を失った後だったが、1勝2敗から3連勝して初の名人獲得を果たした。年間を通しての安定感と立ち直りの早さは見事と言える。10月の就位式では「よく『悲願』という言葉が使われるが、そんな簡単なものじゃない」とあいさつし、聴衆の胸を打った。
豊島は名人の座を明け渡したが、永瀬拓矢から叡王を奪取して二冠に復帰。持将棋が2局生じ、決着が第9局にもつれ込む異例のシリーズだった。豊島はその後、竜王戦で羽生善治を破り連覇。防衛のかかったタイトル戦では4回目で初めて防衛に成功し、大きな自信になっただろう。
その羽生は、「あと1期」に迫るタイトル獲得100期にまたしても届かなかった。しかし、50代でのタイトル戦出場は快挙で、復調を感じさせた。45歳の久保利明も王座戦で挑戦者になり、「振り飛車健在」をアピールした。
昨年度末には、プロ入りを巡る熱い戦いに注目が集まった。2月には「将棋ユーチューバー」の折田翔吾が棋士編入試験に合格し、4月から棋士になった。3月に最終日を迎えた奨励会の三段リーグでは、西山朋佳が女性初のプロ入りに「あと一歩」のところまで迫った。同リーグには今期から中七海(なかななみ)も参加し、女性が2人に。「女性棋士」の誕生が現実味を帯びている。
女流棋界は西山が女流三冠を、里見香奈が女流四冠をそれぞれ守った。新タイトル「白玲」が誕生し、11月から女流順位戦がスタート。対局数の増加とモチベーションのアップに伴うレベルの向上が期待される。(村瀬信也)
情報源:(回顧2020)将棋 若手・ベテラン、群雄割拠 藤井、一気に二冠 渡辺が初の名人位:朝日新聞デジタル
村)「非常にうれしい結果」「よく『悲願』という言葉が使われるが、そんな簡単なものじゃない」。色々と大変な一年でしたが、印象深い勝負が数多く繰り広げられた一年でした。
(回顧2020)将棋 若手・ベテラン、群雄割拠 藤井、一気に二冠 渡辺が初の名人位 https://t.co/yXvPXIt160— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) December 28, 2020
へぇ・・・
|
|
|
|
|
★