私が所有する中国の書家「王義之」書の駒

【勝負師たちの系譜】将棋用具の話 打ったときの音が素晴らしい「柘植駒」  – zakzak

高い駒は本当に高いからなぁ・・・


2020.12.20

私が所有する中国の書家「王義之」書の駒
私が所有する中国の書家「王義之」書の駒

【勝負師たちの系譜】

今回は将棋の駒の話。一口に駒と言っても、あらゆる種類や製法がある。

まず駒の材質は柘植(ツゲ)を最上とし、後は槇(まき)や桜など、どんな材質でも作れるが、柘植ほどの感触を持った駒は他にない。

同じ柘植でも、伊豆七島の御蔵島産が最高で、後は薩摩産が続き、最近では中国産も見かけるようになった。

柘植がなぜ良いかと言うと、材質が硬く、柔らかい榧(カヤ)の盤と相性が良いからで、駒を打った時の音が素晴らしい。

また柘植だけが、手入れを怠らなければ自然にツヤが出てきて、新品より何十年かたった駒の方が、味のある駒となるからだ。

駒の製法としては、彫った文字を漆で埋め、さらに盛り上げる盛り上げ駒(プロが使う)が最高で、次に埋めただけの彫埋め駒、彫駒と続く。

あとは書き駒やスタンプ駒など、昔ながらの駒があり、最近ではプラスチック駒がよく使われている。

私が子供の頃は、槇のスタンプ駒が30円で、これを使って将棋を指す他は、音をたてないように駒を引っ張ってくる「山崩し」や「回り将棋」などを楽しんだものだった。プラスチック駒になってから、これらの遊びはできなくなってしまったのが残念。

盛り上げ駒でも、材質が柾目や根杢となると高価で、これを一流の職人が作ると、100万円以上する駒もある。

良いものを作ろうとすると、仕入れた10万枚位の木地から同じ模様で揃えるためと聞いたから、高いのも当然か。

また高級駒は、昔の書家の書いた書体で彫るので、書体の好みで選ぶ人もいる。

一番人気は「巻凌湖」(まきのりょうこ)で、幻冬舎で出した廉価版木製駒でも、一番人気だったそうだ。後は「錦旗」「水無瀬」が良く見られる。

珍しい書体として私は、中国の書家「王義之」書の駒を持っている。愛知の女流作家、美玉さんの作だが、文献に載っている文字を集めて駒にしたものと思う。

駒作りと言えば、山形県天童市が有名だが、最近では静岡県富士宮市や大阪でも「駒作りの会」があり、プロの公式戦でも使われる駒も作っている。

ふるさと納税で採用している自治体もあるので、見て頂けたらと思う。

■青野照市(あおの・てるいち) 1953年1月31日、静岡県焼津市生まれ。68年に4級で故廣津久雄九段門下に入る。74年に四段に昇段し、プロ棋士となる。94年に九段。A級通算11期。これまでに勝率第一位賞や連勝賞、升田幸三賞を獲得。将棋の国際普及にも努め、2011年に外務大臣表彰を受けた。13年から17年2月まで、日本将棋連盟専務理事を務めた。

情報源:将棋用具の話 打ったときの音が素晴らしい「柘植駒」(夕刊フジ) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:【勝負師たちの系譜】将棋用具の話 打ったときの音が素晴らしい「柘植駒」 (1/2ページ) – zakzak:夕刊フジ公式サイト



本つげのくしは持ってるけど、確かに手触りとかいいよね。


  

  

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