へぇ・・・
2020年12月22日 17時30分
杉本昌隆八段の棋道愛楽
早いものでもう12月です。「師走」の語源は諸説あるようですが、普段は落ち着いている師(僧侶)も走り回るぐらい忙しい月、という意味もあるそうです。
年賀状の作成やお歳暮の注文、部屋の掃除などの予定を立てていると「今年ももう少しで終わりだなあ」と実感します。
2020年の将棋界も色々なことがありました。
主役はやはり藤井聡太二冠。名人戦順位戦は10戦全勝でB級2組に昇級。竜王戦もランキング戦3組で優勝。6月に棋聖と王位の挑戦権を獲得し、そのままタイトル奪取。11月には通算200勝も達成。どれをとってもまばゆいばかりの記録です。
順風満帆のようですが、厳しい…
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情報源:包囲網と戦った藤井二冠の1年 快挙に見た「無欲」:朝日新聞デジタル
2020年12月5日 16時30分
早いものでもう12月です。「師走」の語源は諸説あるようですが、普段は落ち着いている師(僧侶)も走り回るぐらい忙しい月、という意味もあるそうです。
2020年の将棋界も色々なことがありました。主役はやはり藤井聡太二冠。名人戦順位戦は10戦全勝でB級2組に昇級。竜王戦もランキング戦3組で優勝。6月に棋聖と王位の挑戦権を獲得し、タイトル奪取。11月には通算200勝。どれをとってもまばゆいばかりの記録です。
順風満帆のようですが、厳しい敗戦もありました。思い起こせば昨年11月、王将戦の挑戦が懸かった一番で広瀬章人八段に痛恨の逆転負け。今年の2月には2連覇中の朝日杯将棋オープン戦で千田翔太七段に敗れて準決勝敗退。強豪棋士たちの本気の「藤井対策」が見ていても伝わってきました。
この敗戦の日、藤井二冠と東京から新幹線で帰りましたが、反省の弁が多かったのが印象に残っています。「今年は上位棋士たちに苦しめられるかもしれない」と少し心配したものでしたが、それは全くの杞憂(きゆう)でした。
新型コロナウイルスの影響で対局が延期になった4月と5月。周囲は「最年少タイトル挑戦絶望か」とやきもきしていましたが、本人は気にする様子もありません。もしもそれを意識していたら、重要対局の敗戦や対局延期にダメージを受けてしまい、逆に記録は達成できていなかったのでは。常に「強くなること」「成長すること」が目標の藤井二冠。無欲さが快挙を生んだのです。
さて、私の2020年は。二度目の公式戦師弟対決、6月の竜王戦ランキング戦3組決勝の藤井二冠との将棋が思い出されます。敗戦後、「自分の代わりに活躍して」と激励しました。それが良くなかったか、決勝トーナメント初戦で討ち取られてしまった藤井二冠。後日、「ああ、すみません」と謝られたものです。
4強とも言われる豊島将之竜王・渡辺明名人・永瀬拓矢王座、そして藤井二冠の激烈な戦い。タイトル通算100期を懸けた羽生善治九段も加わります。そして各クラス佳境に入った79期順位戦からも目が離せません。
私も心身の健康を保つことを目標に次の対局を戦います。
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すぎもと・まさたか 1968年、名古屋市生まれ。90年に四段に昇段し、2019年2月に八段。第20回朝日オープン将棋選手権準優勝。藤井聡太二冠の師匠でもある。
情報源:(杉本昌隆八段の棋道愛楽)弟子の2020年 動じない、無欲さで快挙:朝日新聞デジタル
村)「(師弟対決の)敗戦後、『自分の代わりに本戦でも活躍して』と激励しました。それが良くなかったか、決勝トーナメント初戦で討ち取られてしまった藤井二冠。後日会った時には、『ああ、すみません』と謝られたものです」
包囲網と戦った藤井二冠の1年 快挙に見た「無欲」https://t.co/01VeBf0RjK— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) December 22, 2020
新年あけて、まずは1月6日の順位戦で中村修九段戦、さらに17日の朝日杯。
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