（大志　藤井聡太のいる時代）奮闘編：１１　ゲームソフトを監修、開発中に鋭い指摘：朝日新聞デジタル

ほぉ・・・

2020年11月15日 5時00分

監修したゲームソフトの記者発表に出席した藤井聡太七段（当時）＝２０１９年１２月

２０１９年１２月、東京・表参道。ファッションブランドの旗艦店が立ち並ぶ街の一角のイベント会場に、スーツ姿の藤井聡太二冠（１８）＝当時七段＝が姿を見せた。

「ニンテンドースイッチ」のゲームソフト「棋士・藤井聡太の将棋トレーニング」（制作・販売：ゲームスタジオ）の記者発表会。監修を務めた藤井は「自分の声が出るのは気恥ずかしい」と苦笑いしつつ、「将棋を知らない方でも駒の動かし方から学べる。将棋の楽しさを知って欲しい」と述べた。

棋士の名前がついた将棋のゲームは、これまでにも多くの作品が世に出ているが、まだタイトル戦にも出ていない１０代の棋士の起用は異例だ。藤井が対局以外の仕事をするのは珍しいが、普及につながるとあって特別に企画された。

主なターゲットは子どもたちで、人工知能（ＡＩ）と対戦しながら強くなれる仕組みだ。好手を指すと、「聡太先生」がほめてくれる。ゲームのディレクター、栗田優輔（３６）は「ゲームのおかげで、（プロの対局の）解説が理解できるようになった、という声も届いた」と話す。

開発中、ゲームをやって気づいた点を指摘するよう依頼された藤井は「（局面の優劣を判断する）評価値の設定が玄人向けなので、（ユーザーの手を）好手だと判断する幅を広げた方がいいのでは」と提案した。栗田は「プログラマーと話しているような具体的な指摘で驚いた。有名人本人の名前を冠したゲームで、これだけ関わってくれることもまれだと思う」と話す。

ゲームは今年３月に発売された。藤井のタイトル獲得に合わせて新たなデータを配信するなど、中身は進化を続けている。プロデューサーの綾部幸仁（５３）は「活躍に合わせて、今後も内容をアップデートしていきたい」。＝敬称略（村瀬信也）

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情報源：（大志　藤井聡太のいる時代）奮闘編：１１　ゲームソフトを監修、開発中に鋭い指摘：朝日新聞デジタル

村）ゲームの監修を務めた藤井二冠。「評価値の設定が玄人向けなので、（ユーザーの手を）好手だと判断する幅を広げた方がいいのでは」と提案したそうです。
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— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) November 15, 2020