広瀬章人竜王(右手前)に敗れ、感想戦に臨む藤井聡太七段(肩書はいずれも当時)=2019年11月19日

(大志 藤井聡太のいる時代)奮闘編:9 初のタイトル挑戦へあと1勝、ミスで逃す:朝日新聞デジタル

第69期王将戦 挑戦者決定リーグのvs広瀬八段戦


2020年11月1日 5時00分

広瀬章人竜王(右手前)に敗れ、感想戦に臨む藤井聡太七段(肩書はいずれも当時)=2019年11月19日
広瀬章人竜王(右手前)に敗れ、感想戦に臨む藤井聡太七段(肩書はいずれも当時)=2019年11月19日

「今まで『あと1勝で挑戦』というところまでは来たことがなかったので、そういう状況になったことはうれしく思う」

プロ入りから3年1カ月。藤井聡太二冠(18)=当時七段=は、7人総当たりの第69期王将戦挑戦者決定リーグ戦で4勝1敗の成績を挙げ、初のタイトル挑戦まであと一歩と迫った。

リーグ最終戦は2019年11月19日、東京・将棋会館で行われた。藤井は同じ4勝1敗の広瀬章人八段(33)=当時竜王=と対戦。他に3勝2敗の羽生善治九段(50)と1勝4敗の糸谷哲郎八段(32)、1勝4敗同士の久保利明九段(45)と三浦弘行九段(46)が戦う。抜け番の豊島将之竜王(30)=当時名人=は4勝2敗でリーグを終えていた。つまり藤井か広瀬の勝った方が、渡辺明王将(36)への挑戦権を獲得する。最年少でのタイトル挑戦がかかるとあって、朝から多くの報道陣が詰めかけた。

戦型は藤井の先手で相矢倉になった。終盤、先に1分将棋になった藤井は「苦しくなった」と感じていたが、まだ残り時間が十分にあった広瀬が誤り、逆転模様に。追い詰められた広瀬は藤井玉に激しく迫る。そんな中で「事件」は起きた。広瀬がかけた飛車成りの王手に、藤井が合駒を打った。この瞬間、AIが示す評価値が広瀬側に大きく反転した。藤井玉に詰みがあるという判定だった。

まだ20分近く残していた広瀬は、あぐらに座り直して少考。連続王手で藤井玉を即詰みに討ち取った。詰将棋が得意な藤井にとって信じられないようなミス。合駒ではなく玉を逃がしていれば詰まず、藤井の勝ちが濃厚だった。終局後、広瀬は「最後は負けにしたかなと思っていた。運がよかった」。藤井は「最後に間違えてしまったのは残念ですが、それが実力かなと思う」と話した。=敬称略(村上耕司)

◆毎週日曜に掲載します。

情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)奮闘編:9 初のタイトル挑戦へあと1勝、ミスで逃す:朝日新聞デジタル



へぇ・・・


  

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

写真で追う 藤井聡太 最年少二冠までの軌跡 (将棋世界Special) [ 将棋世界編集部 ]
価格:1320円(税別、送料別)(2020/11/13時点)

 

楽天で購入

 

 

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

藤井聡太全局集 令和元年度版 [ 書籍編集部 ]
価格:2706円(税別、送料別)(2020/11/13時点)

 

楽天で購入