池永四段が勝利し新人王戦初優勝|第51期新人王戦三番勝負第2局

119手 7三歩成まで、▲池永四段が優勝


2020年10月19日 20時10分

新人王戦で優勝した池永天志四段(日本将棋連盟提供)
新人王戦で優勝した池永天志四段(日本将棋連盟提供)

将棋の第51期新人王戦決勝3番勝負第2局が19日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、先手の池永天志(たかし)四段(27)が齊藤優希・奨励会三段(24)に119手で勝ち、2連勝で優勝を果たした。

将棋界には8大タイトル戦の他に7つの一般棋戦がある。7棋戦のうち「新人王戦」「YAMADA杯」「加古川青流戦」の3つは若手のみに参加資格を与えている(年齢や段位でそれぞれに基準がある)。新人王戦は〈1〉26歳以下〈2〉六段以下(タイトル戦未経験者)〈3〉26歳以下の成績上位女流棋士4人〈4〉アマチュア棋戦・赤旗名人戦優勝者〈5〉前期三段リーグ成績上位者が参加できる。

今期中に27歳になった池永四段は今回がラストチャンスだったが、トーナメント6連勝で昨年の加古川青流戦に続いての若手棋戦優勝を飾った。局後は「運が良かったです。強い方がたくさん出ているので優勝するイメージはありませんでした」と謙虚に振り返った。

新人王戦は羽生善治九段(50)、渡辺明名人(36)=棋王、王将=、藤井聡太2冠(18)=王位、棋聖=も優勝を経験した登竜門だけに「優勝されたのはすごいメンバーの先生方なので、自分はもっと頑張らないといけないと思います」と今後の活躍を誓った。新人王と加古川青流を同時保持するのは2012年の永瀬拓矢王座(28)以来2人目の快挙となった。

「てんし」の愛称がある池永四段。将棋用語で、桂馬が2度3度と華麗に跳ねていく手順を「天使の跳躍」と表現するが、池永四段は「自分は…まだ1回も跳んでいないのかもしれない」と己を見つめる。「一歩一歩、上を目指して頑張っていくしかないです」。ダブル若手棋戦優勝者となった若武者は、将棋界という名の盤上で「天志の跳躍」を目指す。

情報源:将棋の池永天志四段が新人王戦制覇 加古川青流戦に続く優勝も「まだ1回も跳んでないのかもしれない」ヤフコメ


第51期新人王戦三番勝負第2局、10月19日(月)は、池永天志四段VS齊藤優希三段が東京・将棋会館で行われ、池永天志四段が119手で齊藤優希三段に勝ち、優勝しました。新人王戦初優勝です。

情報源: 池永天志四段VS齊藤優希三段 第51期新人王戦三番勝負第2局 池永四段が勝利し新人王戦初優勝|将棋ニュース|日本将棋連盟


第51期新人王戦三番勝負第2局、▲池永四段-△齊藤優四段の一戦は、図の局面までで池永四段の勝ちとなりました。終局時刻は17時35分。消費時間は、▲池永四段2時間46分、△齊藤三段2時間59分。
勝った池永四段はシリーズの対戦成績を2勝0敗とし、第51期新人王戦優勝を果たしました。

情報源:池永四段が初優勝を飾


(終局直後)

(勝った池永四段。2連勝で新人王戦を初優勝)

【池永四段のインタビュー】

――お疲れさまでした。まずは池永四段、連勝で新人王獲得となりましたが、いまのお気持ちはいかがですか。

「決勝進出が決まってからは三番勝負で連勝することを目標にやってきたので、それが達成できてよかったです」

――今日の一局を振り返ってください。

「ある程度は予定通りだったのですが、昼食休憩のところは難しい将棋かなと思っていました。そのあと少しよくなったとは思いますが、うまく粘られてしまって。最後に抜け出せたのはよかったです」

――ストレートで新人王です。今後の目標を教えてください

「そうですね……具体的にはこれから考えたいですが、またこのような大きな舞台に立てるよう、活躍できたらと思います」

(敗れた齊藤三段)

【齊藤三段のインタビュー】

――齊藤三段、残念な結果でしたが、今日の一局を振り返ってください。

「序盤は想定通りだったのですが、昼食休憩以降、こちらが攻めていかなければいけなかったので。形勢はわかりませんが、苦労する展開でした」

――途中は桂香損となりました。

「速攻策を採ったのですが、逆に攻められる場面もあり、作戦として失敗してしまいました」

――三番勝負で戦ってみて、いかがでしたか。

「不甲斐ない結果とはなりましたが、このような舞台で指せることはなかなかありませんので、いい経験になりました」

情報源:終局直後





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池永天志四段 vs △齊藤優希三段(棋譜中継棋譜DB

119手 7三歩成まで、▲池永四段が優勝





池永四段が優勝。