へぇ・・・
2020年10月11日 5時00分
「今回の王将リーグの顔ぶれはすごいね」。2019年秋、将棋界は第69期王将戦の挑戦者決定リーグ戦(通称・王将リーグ)の話題で持ちきりだった。予選を通過した3棋士にシード棋士4人が加わり、7棋士が総当たりのリーグ戦で王将挑戦権を争う仕組み。当時は七段だった藤井聡太二冠(18)が初参戦し、他の6人は全員、A級棋士か名人。藤井の対戦順に列挙すると、三浦弘行九段(46)、豊島(とよしま)将之・当時名人(30)、糸谷(いとだに)哲郎八段(32)、羽生(はぶ)善治九段(50)、久保利明九段(45)、広瀬章人(あきひと)・当時竜王(33)。挑戦権の行方とともに、「藤井が、どこまでやれるか」が注目の的だった。
9月30日、藤井は初戦で三浦に勝ち。10月7日の2局目は豊島に大熱戦の末、負け。
3局目の対糸谷戦は10月18日、大阪市福島区の関西将棋会館で指された。元竜王の糸谷だが、本局の前までの藤井との対戦成績は0勝2敗。あらかじめ先手番と決まっていた糸谷は「連敗中でしたので、相手の得意で真っ向勝負」という気持ちで臨み、戦型は角換わり腰掛け銀の最新型に。
糸谷の予定どおりの進行だったが、「そのあとがちょっと計算外で、すぐに負けまで持っていかれてしまいました」。圧巻だったのは藤井の収束だ。最後の16手は連続王手。長手数の即詰みに討ち取った。
糸谷はデビュー直後、あまりの強さに先輩棋士から「怪物くん」と呼ばれた棋士だ。その糸谷が藤井に対し、「(長手数の詰め手順を)きっちりと読み切る力がすごい」と舌を巻いた。
藤井は快勝で、王将リーグは2勝1敗と白星先行。「藤井さんの実力は上位だと皆さん、感じておられたはずで、王将挑戦も夢ではないと、私だけでなく皆さん思っておられたと存じます」と糸谷は当時を振り返った。=敬称略(佐藤圭司)
◆毎週日曜に掲載します。
情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)奮闘編:7 圧巻の連続王手、「怪物くん」も舌を巻いた:朝日新聞デジタル
村)昨年の王将リーグに関する記事です→「藤井さんの実力は上位だと皆さん、感じておられたはずで、王将挑戦も夢ではないと、私だけでなく皆さん思っておられたと存じます」
(大志 藤井聡太のいる時代)奮闘編:7 圧巻の連続王手、「怪物くん」も舌を巻いた 朝日新聞デジタル https://t.co/fyCRqu4ezo— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) October 10, 2020
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