ほぉ・・・
2020年9月5日 16時30分
「花の55年組」。昭和55(1980)年度にプロ入りした将棋の棋士たちは、その後に相次いで目覚ましい活躍を遂げたため、そう称される。かつての俊英たちも、今や50~60代のベテランになった。時には二回り以上年の離れた棋士と将棋盤を挟みながら、戦いを続けている。
■順位戦好調、ソフトも活用 中村九段
三段リーグ戦がある現在は、原則として年間4人しかプロになれないが、以前は規定の成績さえ挙げれば何人でもプロになれた。8人いる55年組のうち、第79期将棋名人戦・順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)に参加しているのは5人。最も上のクラスにいるのが、元王将でB級2組の中村修九段(57)だ。
8月5日に指された3回戦の北浜健介八段(44)戦は、午後9時16分に千日手が成立。指し直し局は、千日手局と同様に北浜が中飛車を採用した。
後手が△4五歩と突いた図1の局面。次に△8八角成▲同銀から△2二飛と飛車交換を迫る狙いがある。中村は▲7七桂と角道を止めて、それを拒否した。形が悪くなるが、8五と6五への活用を含みにした好着想だった。この後、この桂馬を生かして9筋の攻めにも成功し、勝利した。
指し直し局の終局は6日午前0時41分。後日、中村に聞くと、「勝てば、疲れはあまり感じませんね」と振り返った。
55年組は8人のうち5人がタイトルを取るなど活躍したが、羽生善治九段(49)らの世代の勢いに徐々に押されるようになった。近年は、さらに年下の世代も台頭。中村は「同じ55年組の棋士が若手をねじ伏せているのを見ると、自分も頑張らなければと思う」と話す。若手と対等に戦うには、人工知能を搭載する将棋ソフトを使った研究も欠かせない。「ソフトの登場で将棋界全体のレベルが上がっている。私も、大駒1枚は強くならなければ」
今期順位戦はここまで2勝1敗。9戦目に藤井聡太二冠(18)、最終戦で、同学年の谷川浩司九段(58)と当たる。「強い人と当たるのは楽しい。同い年の大先輩である谷川さんと、順位戦で当たるのは初めて。その意味でも楽しみです」
■13期ぶり開幕3連勝 高橋九段
タイトル獲得5期の実績を持つ高橋道雄九段(60)は、下から二つ目のクラスのC級1組に所属する。8月11日の3回戦で豊川孝弘七段(53)と対戦した。
図2は、3九の銀で4八の飛車を取った局面。この手に構わず▲4五香が厳しい手で、高橋はここで「勝てるのでは」と感じたという。以下、△5三玉▲4四馬△6三玉▲6四銀が厳しい追撃。後に▲4八金と銀を補充する手がピッタリとなり、勝利が決まった。
順位戦の開幕3連勝は、B級1組にいた第66期以来13期ぶり。今期2回戦では元叡王の高見泰地七段(27)を破った。「高見君に勝てるとは思わなかった。3連勝スタートはありがたい」。そう喜ぶ一方、頭には「引退」の2文字が浮かぶ。フリークラスに陥落すると、65歳で引退を余儀なくされるからだ。「65歳という『定年』が現実的に近くなってきた。引退まで、どれぐらいやれるか」(村瀬信也)
情報源:(月刊将棋)花の55年組、ベテラン棋士の気概:朝日新聞デジタル
村)今日の夕刊で「55年組」について取り上げました→「ソフトの登場で将棋界全体のレベルが上がっている。私も、大駒1枚は強くならなければ」「同い年の大先輩である谷川さんと、順位戦で当たるのは初めて」
(月刊将棋)花の55年組、ベテラン棋士の気概:朝日新聞デジタル https://t.co/nnSrVFJcP6— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) September 5, 2020
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- 第78期将棋名人戦七番勝負 ライブ中継:朝日新聞デジタル
- 中村 修 九段 vs. 北浜健介 八段 第79期順位戦B級2組3回戦 – 将棋DB2
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へぇ・・・