ほぉ・・・
2020年9月5日 11時00分
富山市の高校2年生、野原未蘭(みらん)さんがプロの女流棋士になった。「人の名前や顔を覚えるのは苦手」と無邪気に笑う17歳だが、将棋盤の前では勝負師の表情に変わる。同世代の藤井聡太二冠(18)に刺激を受け、「尊敬される、謙虚な棋士」を目指したいという。
5歳の頃、将棋好きの父克仁さん(50)から教わったのが出会いだった。小さな頃からピアノ、水泳、チアリーダーと習い事に励んだが、将棋は「面白い、もっとうまくなりたい」と思えた。週1回、富山市内の教室に通うようになった。同年代の10人ほどが集まり、勝ったり、負けたり。時にはかけっこをして怒られたり。楽しみながら過ごしているうちに、勝ちが増えていった。
ライバルが出現した。同い年の男の子。どの大会でも決勝で顔を合わせるようになり、そして負けた。「どうしても勝ちたい」。勝負への目覚めを見てとった克仁さんが勧めたのが、石川の強豪アマ、鈴木英春さん(70)の教室「晩成塾」だった。
教室の中学生や高校生はプロを目指すつわものぞろい。最初は圧倒されたが、すぐ「強い人にどんどん教えてもらえる環境」になじんだ。同時に、自身もプロを漠然と意識するようになった。鈴木さんは「物おじしない積極的な子でした」と振り返る。実力を見抜き、自身が編み出した戦法「英春流」を伝授。富山市の野原さん宅にも出向き、マンツーマンで教えた。
成果は1年後に出た。全国大会の県予選決勝であのライバルに勝った。「めちゃめちゃうれしかった。お父さんもひくくらい喜んでくれました」。以降、怒濤(どとう)のように優勝杯をさらった。中学生名人戦を制し、女流アマ名人戦では前人未到の3連覇を達成した。
周囲の注目が増す中、忘れられない対局も経験した。2018年12月、その年の新人王戦を制した藤井二冠との一戦。相手は「角落ち」だったが、負けた。だが、強さ以上に印象に残ったのはその人柄。藤井二冠は「のびのびと指せていました」と褒め、一手一手について丁寧に助言をくれた。「周りから尊敬される、謙虚な棋士になりたい」。目指すべきプロの姿が具体的になっていった。
将棋界もコロナ禍と無縁でいられず、今年は大会が次々となくなった。「今できることをしよう」と、家でネット将棋を重ねた。1日10局、10時間以上将棋と向き合ったこともあった。
7月末、女流タイトル戦の一つ、倉敷藤花戦で8強入りを果たし、日本将棋連盟の規定で女流棋士2級が決まった。プロになるための新しい師匠には森内俊之九段(49)が応じてくれた。8月14日にあった倉敷藤花戦の4回戦でも勝利し、快進撃は続いた。「ここまできたらタイトルをとる」。準決勝に向け、集中力を高めている。(田島知樹)
情報源:藤井二冠に刺激、高校生がプロ女流棋士に 敗北で目覚め(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:富山)17歳野原さん、女流プロ棋士 藤井二冠とも対戦:朝日新聞デジタル
村)倉敷藤花戦準決勝では、中井広恵女流六段と対戦します→「『どうしても勝ちたい』。勝負への目覚めを見てとった克仁さんが勧めたのが、石川の強豪アマ、鈴木英春さんの教室『晩成塾』だった」
藤井二冠に刺激、高校生が女流プロ棋士に 敗北で目覚め:朝日新聞デジタル https://t.co/J48GmqrAYk— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) September 5, 2020
へぇ・・・