羽生善治九段、2年ぶり“タイトル100期”挑戦に王手!丸山忠久九段との激闘制す/将棋・竜王戦挑決三番勝負

羽生善治九段、2年ぶり“タイトル100期”挑戦に王手!丸山忠久九段との激闘制す/将棋・竜王戦挑決三番勝負 | ABEMA TIMES

112手 9三桂まで、△羽生九段 の勝ち


2020.08.25 21:39

将棋の竜王戦七番勝負第2局が8月25日に行われ、羽生善治九段(49)が丸山忠久九段(49)に勝利、シリーズ成績を1勝1敗のタイに戻した。羽生九段は最終局となる第3局に勝利すれば、2018年度の竜王戦以来2年ぶりに「タイトル100期」へとつながる挑戦権を得る。第3局は9月19日。

将棋界のレジェンドが、誰もが到達できないような大記録に一歩前進した。第1局を落とし、負ければ終了の三番勝負第2局。後手番の羽生九段は、先手の丸山九段が得意とする角換わりを受けて立つと、お互いがっちり囲いあった重厚な中盤を経由。終盤に向けて丸山九段の攻めに対して確実な対応を見せると、一気に反撃を開始。優勢ながら一手間違えれば逆転される危険もある難解な終盤だったが、一直線の寄せを見せて華麗に勝ち切った。

対局後には「ちょっと序盤は失敗してしまったような、模様が悪いと思いながら指していました。終盤は結構ギリギリじゃないかと思ってやっていました。あまり読みきれなかったですね。際どいと思って指していました」と振り返ると、第3局には「ちょっと間隔が空くので、調整して次の対局に臨みたいと思います」と短く答えた。

羽生九段は2018年度の竜王戦七番勝負で、広瀬章人八段(33)を相手に3勝3敗からあと1勝すればタイトル100期を達成するところだったが惜敗し、大記録達成目前から、一転して27年ぶりの無冠となっていた。七冠独占、永世七冠、通算最多勝など、将棋界にある大記録のほとんどを持つと言われるが、このタイトル100期はあと一歩まで迫っただけに、ファンも達成を望む大記録になっている。

羽生九段が無冠になってから渡辺明名人(棋王、王将、36)、豊島将之竜王(30)、永瀬拓矢二冠(27)、藤井聡太二冠(18)と30代、20代、10代の実力者が台頭。40代以上のタイトルホルダーがいなくなっていたが、将棋界の最高峰タイトルという晴れ舞台に戻ってくる大チャンスを、レジェンドが自ら手繰り寄せた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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2020年8月26日 05:30

竜王戦出場にあと1勝と迫った羽生(日本将棋連盟提供)
竜王戦出場にあと1勝と迫った羽生(日本将棋連盟提供)

第33期竜王戦挑戦者決定3番勝負は将棋会館で第2局を行い、羽生善治九段(49)が丸山忠久九段(49)を112手で下し、対戦成績を1勝1敗のタイとした。9月19日に行われる最終第3局の勝者が10月9日開幕の7番勝負で豊島将之竜王(30)に挑む。

羽生は現在タイトルを史上最多の99期保持しており、あと1期で大台の100期に到達する。2年前の竜王戦で失冠以降はタイトル戦出場すら逃してきた。快挙達成へ重要な意味を持つ次戦に向けては「ちょっと間隔が空く。調整して次の対局に臨みたい」と静かに話した。

情報源:羽生九段、勝ってタイに あと1勝でタイトル100期への挑戦権 竜王戦挑戦者決定3番勝負(スポニチアネックス) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:羽生九段、勝ってタイに あと1勝でタイトル100期への挑戦権 竜王戦挑戦者決定3番勝負― スポニチ Sponichi Annex 芸能


2020.08.26

流れるような攻めで丸山陣を崩壊させて勝利。運命の第3局は9月19日

豊島将之竜王への挑戦権を争う、第33期竜王戦挑戦者決定三番勝負(主催:読売新聞社)の第2局、▲丸山忠久九段-△羽生善治九段戦が8月25日に東京・将棋会館で行われました。結果は112手で羽生九段の勝利。これで両者の成績は1勝1敗となり、決着は第3局へと持ち越されました。

本局は丸山九段が先手番で角換わり早繰り銀を採用。途中までは丸山九段自身が過去に指した進行をなぞりましたが、羽生九段が手を変えて未知の局面を迎えました。

序盤の小競り合いがひと段落すると、一転玉の固め合いがスタート。両者金銀を玉の周りに密集させます。先に駒組みが飽和状態になったのは、先手の丸山九段側でした。やむなく丸山九段は金を動かし、待機。49手目の▲6八金寄から、▲6九金~▲5八金~▲6八金寄と指して、自らの陣形を崩さない立ち回りです。

一方の羽生九段は、この間に5筋から開戦することに成功します。ゆっくりしていると差が広がってしまうとみた丸山九段は、1筋で香を捨てる強攻策に出ました。歩を入手して、羽生玉頭から攻め込む狙いです。

手駒を蓄えた羽生九段も玉頭攻めのお返し。自玉を守る銀冠の銀取りをなんと手抜いて踏み込んでいきます。これが流石の手順でした。銀を取られても自玉の耐久度に問題ないと見抜いているのです。歩を用いた巧みな攻めで丸山陣を一気に弱体化させることに成功。流れるような攻めが決まりました。

受けてもキリがない丸山九段は、角を打ち込んで飛車金両取りをかけて攻め合いに懸けます。厳しい攻めですが、羽生九段はすぐさま丸山九段の金を取りました。飛車を取られても、金を取られても、自らの攻めの方が早いと見切っていたのでしょう。

飛車を取った丸山九段に対し、羽生九段は丸山玉に厳しく迫ります。角で王手飛車取りをかけて羽生九段も飛車を入手。いよいよ受けのなくなった丸山九段の最後の攻撃を、羽生九段はしっかりと受けて勝負あり。最後は自陣の桂を働かせて丸山玉の退路を封鎖する、ぴったりの一着を放って羽生九段が勝利を収めました。

羽生九段が勝利したことで、三番勝負は1勝1敗のタイになりました。挑戦権を懸けた運命の第3局は9月19日に行われます。羽生九段が100期目のタイトル獲得を懸けて七番勝負に挑むことになるのか。それとも丸山九段が4度目の挑戦を決めるのか。大注目の一番です。

99期目に獲得したタイトルの竜王奪還に向け望みをつないだ羽生九段(提供:日本将棋連盟)
99期目に獲得したタイトルの竜王奪還に向け望みをつないだ羽生九段(提供:日本将棋連盟)

情報源:羽生善治九段が強烈な踏み込みで丸山忠久九段に勝利! 決着は第3局へ持ち越しへ 竜王戦挑戦者決定三番勝負第2局|将棋情報局


羽生九段が第2局を制す

挑戦者決定三番勝負第2局は羽生九段が勝ち、1勝1敗のタイとしました。終局時刻は21時32分。消費時間は▲丸山九段4時間29分、△羽生九段4時間41分。第3局は9月19日(土)、東京・将棋会館で行われます。

情報源:竜王戦中継plus : 羽生九段が第2局を制す


終局直後

(羽生善治九段が勝ち、タイに戻した)

――本局を振り返って。
羽生 序盤は失敗してしまったような気がしました。

――好転したところは。
羽生 終盤はけっこうギリギリの勝負なんじゃないかと思ってやってたんですけど、あんまり読みきれなかったですね。手が広いところなので。ずっと際どいと思って指していました。

――第3局に向けて。
羽生 ちょっと間隔が空きますけど、調整して次に臨みたいと思います。

(敗れた丸山忠久九段)

――本局を振り返って。
丸山 ちょっと▲7八金(45手目)がまずかったかなと思っていて。あとで▲5七金と出るような構想で組み立てていたので。そのあともミスが重なって、苦しくしたかなと思っていました。

――▲1六歩(65手目)と突いたところは。
丸山 あそこは苦しいと思って勝負、勝負と。やけくそ気味なんですけど。

――第3局に向けて。
丸山 本局はミスが多かった気がするので、次は調整して頑張りたいと思います。

(感想戦の前に主催者インタビューがあった)

情報源:竜王戦中継plus : 終局直後


第33期竜王戦挑戦者決定三番勝負第2局、8月25日(火)は、羽生善治九段VS丸山忠久九段 戦が東京・将棋会館で行われ、羽生九段が112手で丸山九段に勝ち、1勝1敗のタイとしました。

第3局は9月19日(土)に行われます。

情報源:羽生善治九段が丸山忠久九段に勝利 第33期竜王戦挑戦者決定戦三番勝負第2局|棋戦トピックス|日本将棋連盟


決勝トーナメント

情報源:第33期竜王戦 決勝トーナメント・七番勝負





丸山忠久九段 vs △羽生善治九段(棋譜を見る棋譜DB

112手 9三桂まで、△羽生九段 の勝ち



  



9月19日に挑戦者が決まる・・・