たまに食べたくなる「南国白くま」
2020.8.23 11:00
夏真っ盛り。新型コロナウイルスの影響で例年に比べ外に出ることが少なくなった方も多いだろうし、いくつかの恒例行事がないことには寂しさも覚えるが、それでもこの暑さは普段通りの四季を感じさせてくれる。将棋のタイトル戦もようやく開催されるようになり、未だ情勢は厳しいながら日常への回帰の一歩目を踏み出せたようだ。
しかし、それにも増してこたえるのが、この暑さである。筆者の住んでいる大阪では連日30度を上回り、ちょっとした外出でも汗が止まらないほどである。こんなときに食べたくなる甘味といえば、そう、かき氷だ。
氷は世界で暑さを和ませるものとして食されており、近年では街中でもふわふわとした食感を特徴とする台湾かき氷など、各国のかき氷を見かけることが増えた。日本でも、かの源氏物語や枕草子でも夏の風物詩として語られるように、平安時代から涼しさを得ることができる珍味として楽しまれてきた。
子供の頃からかき氷に親しんでこられた方は多い。海の家で、祭りの出店で、あるいは近所の甘味店で、口いっぱいの冷たさとシロップの甘さが何よりの御馳走(ごちそう)だったのではないだろうか。近年においては、かき氷もさまざまな進化を遂げている。
昔ながらの氷を削ってその上にシロップをかけるといった懐かしのかき氷はもとより、鹿児島の名物かき氷である「しろくま」や伊勢の名物である「赤福氷」など各地の名物氷、いちごやマンゴーなどのフルーツを凍らせてその氷を削り、より素材そのものの甘さを強調したフルーツ氷など、さまざまなかき氷を味わうことができる。
暑い夏を乗り切るために、また懐かしさと新しさを味わうために、一杯のかき氷をいかがだろうか。 (将棋棋士 糸谷哲郎八段)
情報源:【ダニーの棋食徒然】猛暑乗り切る風物詩の進化 – 産経ニュース
この夏は、2リットルアイスがいくつも空になった・・・