糸谷哲郎八段

糸谷八段が解説 藤井2冠は冷静に手堅く…“読む力”が生んだ「飛車切り→と金の拠点」― スポニチ Sponichi Annex 芸能

ふむ・・・


2020年8月21日 05:30

糸谷哲郎八段
糸谷哲郎八段

◇第61期王位戦第4局2日目(2020年8月20日 福岡市大濠公園能楽堂)

王位戦第4局を糸谷哲郎八段(31)が解説し、封じ手の飛車切りから、と金を木村陣につくって攻めの拠点を築いた指し回しを称賛した。糸谷は名人をトップ棋士10人で争う順位戦のA級棋士で、王将戦挑戦者決定リーグにも昨年まで5期連続出場した。藤井が残留した今秋の第70期王将戦挑戦者決定リーグ入りへの意欲も見せた。(構成・筒崎 嘉一)

1日目の封じ手前、木村王位は藤井飛車の退路を断つ打ち歩へ踏み込み藤井棋聖もその飛車で木村陣の銀と刺し違える封じ手で応じました。封じ手は飛車を切るか逃げるかの2択。定刻を19分超過する考慮ですから、木村王位もこの日朝、開封された封じ手に驚きはなかったかもしれません。

印象的だったのが、切った藤井飛車を取った木村金をさらに歩で叩いてつり上げ、空いた木村陣に歩を打って桂取り、さらにと金をつくった一連の手順です。

まさに冷静。飛車切りの派手さに目が行きがちですが、敵陣につくったと金の拠点は大きかった。そして、手堅くまとめきったというのが率直な印象です。

飛車切りは見えます。やるかどうかは別ですが、考えないことはありません。ただ、その後、拠点をつくれればいけると判断できるかどうか、踏み込めるかどうか、そこが大きい。

飛車切りに印象的な手が多い藤井将棋です。一昨年の竜王戦5組ランキング戦決勝。石田直裕五段との終盤では先手石田五段の[先]7七歩に対して[後]同飛成と切り込んで勝利し、新戦法や新手を創出した棋士に贈られる升田幸三賞に輝いた。

出るか退くか、迷いそうな局面では踏み込む。そのイメージが強いのは他の棋士が読み切れない領域まで読み切る、読みの量に支えられていると感じます。限られた時間内で深く“掘る”方法は、多く読むか、不要な選択肢を手早く切り捨てるか。多く読むのは若い棋士がたけ、切る能力は経験を積むにつれて上達する。藤井棋聖の量を読む能力は、小学6年生から大人に交じって5連覇した詰将棋解答選手権で実証されています。

2次予選から出場した王将戦では、私自身、リーグ入りを懸けた対局が25日にあります。リーグでは藤井棋聖との対局もある。3連敗中でもありますし、強い方と指せるのを楽しみに頑張りたいと思います。

◆糸谷 哲郎(いとだに・てつろう)1988年(昭63)10月5日生まれ、広島県出身の31歳。森信雄七段門下で2006年四段昇段。タイトル戦登場は3回で、14年12月には竜王位を獲得した。昨年6月からは棋士会副会長を務めている。

情報源:糸谷八段が解説 藤井2冠は冷静に手堅く…“読む力”が生んだ「飛車切り→と金の拠点」(スポニチアネックス) – Yahoo!ニュースコメント

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木村一基王位 vs △藤井聡太棋聖(棋譜中継棋譜DB

80手 7七角打まで、△藤井聡棋聖 の勝ち、王位奪取で二冠、八段昇段



対戦成績


 



へぇ・・・