豊島将之名人VS渡辺明二冠 第78期名人戦七番勝負第5局

第78期名人戦七番勝負第五局1日目 豊島将之名人 対 渡辺明二冠
豊島将之名人の先手で、9時から対局開始
初手は、▲豊島名人 2六歩、△渡辺明二冠 3四歩


2020.08.07 09:04

将棋の名人戦七番勝負第5局が8月7日、東京都渋谷区の将棋会館で始まった。豊島将之名人(竜王、30)と渡辺明二冠(36)の戦いは、ここまで2勝2敗の五分。名人の座に王手をかけるのはどちらか。

タイトルを2つ持つ者同士、将棋界の”頂上決戦”とも言われる今回のシリーズだが、名人戦にふさわしい熱戦に。第1局を渡辺二冠、第2・3局を豊島名人が勝利して迎えた第4局は、3連勝に近づいた豊島名人の一手を境に形勢が一気に逆転。渡辺二冠が勝利を収める、将棋の魅力と怖さを表現する一局にもなった。

豊島名人は、ここまでタイトル4期の実績があるが、その全てが奪取によるもの。現在は並行して叡王のタイトルにも挑戦中だが、防衛は2連続で失敗。受けて立つ方が難しいと言われる中で、初防衛に向けて大きな勝利を手に入れられるか。

渡辺二冠は、歴代5位、現役3位のタイトル25期を誇るが、名人挑戦は今回が初めて。竜王、棋王で永世称号の資格も持つ超一流棋士が、歴史ある名人にあと一歩と迫れるか。

本局の持ち時間は各9時間の2日制で、先手は豊島名人。両者の過去の対戦成績は、32回あり19勝13敗で渡辺二冠がリードしている。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

情報源:王手をかけるのはどっちだ 豊島将之名人 対 渡辺明二冠 注目の第5局開始/将棋・名人戦七番勝負(ABEMA TIMES)

情報源:王手をかけるのはどっちだ 豊島将之名人 対 渡辺明二冠 注目の第5局開始/将棋・名人戦七番勝負 | ABEMA TIMES


9:00

名人の初手は2六歩

対局室には渡辺挑戦者、豊島名人の順に入室。盤側の記録机には立会人の屋敷伸之九段、副立会人の飯島栄治七段、戸辺誠七段が座る。午前9時、屋敷九段が「定刻になりましたので、豊島名人の先手番でお願いいたします」と開始を宣言した。

名人戦第5局、初手を指す豊島名人=迫和義撮影
名人戦第5局、初手を指す豊島名人=迫和義撮影

豊島名人は▲2六歩、渡辺挑戦者は△3四歩と応じて第5局は始まった。

以下、▲7六歩に△4四歩と渡辺挑戦者が角道を止め、▲2五歩△3三角と進んで第3局と同じ出だしとなった。(村上耕司)

対局前日

両対局者が意気込み

両対局者は対局前日の夕方、東京・将棋会館近くのホテルに入った。

短いインタビューに対し、豊島名人は、いつもどおり、まじめな表情で対応してくれた。一方の渡辺挑戦者は、ざっくばらんな雰囲気で、快活に答えてくれた。こちらも、いつもどおり、という感じだった。

主なやりとりを、詳しめに紹介する。

インタビューに応じる豊島名人(左)と渡辺挑戦者=迫和義撮影
インタビューに応じる豊島名人(左)と渡辺挑戦者=迫和義撮影

〈豊島名人〉

――両者2勝2敗で第5局を迎えます。

「タイになったので、改めて、仕切り直しで三番勝負という形になって、より一局一局が重要になってくるかな、といったところですかね」

――どんな心境で臨みますか。

「普段どおり指せたら、いいかな、というふうに……。(公式戦では)連敗が続いてたんですけど、この前、(第5期)叡王戦(第6局)で(公式戦での連敗を)止めることが出来たので、上向いた状態で臨めるかな、と思います」

――日本将棋連盟のホームページによると、豊島名人は直近の対局で、4連勝した後、5連敗を喫して、その後、1勝、でした。直近の成績について、受け止めは。

「6月は、ちょっと、負けててもおかしくない将棋で勝てたケースが多かったので、それで連勝となってましたけど、そこまで内容が良かったわけじゃないので。運が良かったところが、(本来に)戻った、というか。そういうことですかね」

――直近の1勝で、気持ちは変わりましたか。

「気分的には、だいぶ変わったと思います」

――名人初防衛への意気込みを。

「防衛するうえでは(第5局は)重要な対局になってくるので、まず、目の前の第5局を頑張りたいと思います」

〈渡辺挑戦者〉

――2勝2敗で迎える第5局に、どんな心境で臨みますか。

「特段変わったことはないんですけど……。七番勝負の5局目となると、結構、煮詰まってきてるので。その辺りで、いやが応でも緊張感は高まってくると思いますけどね」

――ここまでの4局を振り返ると。

「4局指すと、いろんなことがありましたけど……。星としては五分なんで。今までの4局というより、後半戦、最後、頑張りたいという気持ちですかね」

――対局のスケジュールや体調について。

「6月とか7月に比べると、(8月は)日程的には、だいぶん楽になってきました。8月は、そんなに対局でたてこんでるわけではないので……。(これからの対局は)一局ごとのコンディションとしては良い状態で迎えられるかな、という日程にはなってますけどねえ」

――初の名人奪取への意気込みを、ひとこと、お願いします。

「ここまで五分の星で、残り3局に名人位をかける状態にはなっているので……。最後、後半戦でラストスパートをかけられるように、張り切って頑張りたいと思います」(佐藤圭司)

情報源:【速報】名人の初手は2六歩:朝日新聞デジタル


豊島将之名人に渡辺明二冠が挑戦する第78期名人戦七番勝負は、第5局が8月7・8日(金・土)に東京・将棋会館で行われます。

両者はこれまでに32回対戦があり、渡辺三冠の19勝13敗です。今期名人戦では第1、4局を挑戦者の渡辺二冠が制し、第2、3局を豊島名人が勝っています。

名人戦七番勝負の模様は、ABEMA名人戦棋譜速報及び日本将棋連盟ライブ中継でご覧いただくことができます。

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豊島将之名人 vs △渡辺明二冠

豊島将之名人の先手

初手は、▲豊島名人 2六歩、△渡辺明二冠 3四歩


 



どちらが封じるかな・・・