笑顔でインタビューに応じる藤井棋聖。18歳の素顔もみせてくれた=20日、東京都新宿区(撮影・川口良介)

特別インタビュー 藤井棋聖が18歳の誓い「自然体で臨む」大好きな将棋さらなる進化を – 芸能社会 – SANSPO.COM(サンスポ)

サンスポ版


2020.7.22 10:08

笑顔でインタビューに応じる藤井棋聖。18歳の素顔もみせてくれた=20日、東京都新宿区(撮影・川口良介)
笑顔でインタビューに応じる藤井棋聖。18歳の素顔もみせてくれた=20日、東京都新宿区(撮影・川口良介)

将棋の第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負(産経新聞社主催)で、今月16日に初タイトルを獲得した高校生棋士、藤井聡太棋聖(18)が21日、産経新聞のインタビューに応じ、新棋聖として「面白いと思っていただけるよう、よりよい将棋を指したい」と誓った。19日には18歳の誕生日を迎えたが、「今までと変わらず、自然体で臨みたい」と心境を明かした。

--19日に18歳になった

「今までとそんなに変わるとは思いません。自然体で臨みたい」

--新棋聖としては

「近いところで王位戦(七番勝負第3局、8月4~5日)があります。ここまで第1局、第2局で木村先生(一基王位、47)の指し手で勉強になったので、第3局以降にいかしたいなと。師匠(杉本昌隆八段、51)から『竜王戦もがんばってほしい』といわれたので、がんばりたいなと思います」

--王位を獲得するとタイトル獲得2期で、規定で八段に昇格する。さらに最年少で18歳3カ月の記録を更新するが

「知りませんでした(笑)。(記録保持者は)加藤さん(一二三・九段、80)ですか。自分としては全く意識していないですね」

--29連勝を成し遂げた2017年、「自分のピークは18歳から25歳」と語っていたが、その18歳に差し掛かった

「当時は若かったと思います。羽生先生(善治九段、49)が七冠独占を達成したのが25歳。今の自分の感覚としては、ピークは24歳から30歳ぐらいではないかと」

--コロナ禍で対局がなかった4、5月は、どういう取り組みを

「大きく変えたわけじゃない。公式戦の対局があると、それを意識せざるをえない。より時間をかけて自分の将棋を見直すことができたのが、よかったのかな」

--見直した課題は

「自分が負けた対局を振り返ると、中盤でバランスを崩してしまったり、中盤から終盤に差し掛かる局面で指し手を間違えてしまう。そのあたりを改善できればと思いました」

--将棋ソフト(AI)を研究に取り入れたのは?

「三段リーグに上がりリーグが始まる前」

--三段リーグは13勝5敗。プロでは29連勝。その期間の研究は?

「当初はやり方を変えたわけではなかったと思います。連勝に関しては幸運が大きかったなと思っています」

--棋聖戦後の会見でAIについて「盤上の物語の価値は不変」と話したが、具体的には

「対局については指し手だけでなくて、対局者の考えであったり、あるいは食事もそうですけど、指し手だけでなく、そういったことも含めてストーリーというか。見ている方が、そういったところを含めて楽しんでいただければ」

--研究がしんどくならないか

「研究といってもまあ、自然にやるのが一番かなと思ってます。自分としても、それを意識してやろうと思ってやる感じではない」

--生活の一部?

「そうですね。日によりますけど、詰め将棋は最近解いていない。詰めパラ(月刊誌『詰将棋パラダイス』)ぐらいですかね」

--AIを参考にしての研究のほうが多い?

「そうですね」

--最近はゆっくりする時間はあった?

「対局は多かったですが、合間にはしっかり休めたと思います」

--対局前後で、眠れないことは?

「対局の前はないですが、あとは微妙」

--誕生日では、何かプレゼントをもらった?

「いや、家族からは5年くらい前から、そういうのはないので」

--パソコンを作ったりしているとか

「2月にパソコンを新しくしたので。それは(自分で)組み立てました。それで研究しています」

--活躍が報じられている第2次藤井フィーバー。ファンに向けては

「最近は対局が映像で中継されることが増えていて、手軽に楽しんでいただける面はあるかな、と。おうちでじっくり楽しんでいただければ。面白いと思っていただける将棋を指したい」

--将棋を始める子供たちに対して

「将棋は勝ち負けがはっきりして、気持ちの上で大変なところがありますが、受け入れて指した将棋を振り返ることで成長できると思います。何より楽しんで指すことが一番です」

--東海地方に悲願のタイトルを持ち帰った

「(1988年、47歳の若さで急逝した)板谷先生(進九段)の代からの悲願でした。それは達成できて非常によかったと思っています」

--師匠の杉本八段はそういうことを結構言ったりしていた

「棋聖戦の第3局後、『東海にタイトルを持ち帰るという話だが、板谷一門ではタイトル挑戦がなかったので、リラックスしてほしい』というメールをいただいて初めて知ったんですけど」

--記録更新へのプレッシャーは

「とくに今回は番勝負だったので、リラックスして臨めたかな。複数回できる貴重な機会でもあった」

--気分転換の仕方は

「将棋を見るというのが趣味の一つ。まずはそれですね」

--「藤井棋聖」と呼ばれるようになったが

「獲得した当初はなかなか実感が湧かなかった。そう呼んでいただくこともあって、なんとか実感が湧いてきた」

--慣れてきた?

「あとは色紙を書くときに間違えなければいいんですけど(笑)」

★注目の対決続く藤井棋聖、夢の今期中4冠達成も

藤井聡太棋聖(18)は、2020年度に四冠達成の可能性がある。10代での複数タイトル獲得となれば初めてで、注目の対局が続く。

木村一基王位(47)に挑戦中の第61期王位戦七番勝負では、2勝0敗と優位に立っている。さらに竜王戦では決勝トーナメントに進み、王将戦では挑戦者を決める王将リーグに在籍中。タイトルを増やすことが可能だ。

王位戦では、有利な立場にいるのは明らか。残り5局を2勝3敗でも二冠にたどり着く。木村王位は粘りが身上で、昨年も初戦から2連敗の後、逆転で初タイトルをつかんだ。その執念は決して侮れないが、第3局に勝てば「藤井二冠」の実現は大きく膨らむ。

ドリーム棋戦といわれる竜王戦では、挑戦者決定3番勝負に進むと将棋界の顔、羽生善治九段(49)との対決も期待できる。ファン注目の好カードだ。

王将戦では前期、あと一歩でタイトル初挑戦を逃した苦い経験がある。その反省を生かし、トップ棋士7人によるリーグ勝ち抜けを狙う。

情報源:【特別インタビュー】藤井棋聖が18歳の誓い「自然体で臨む」大好きな将棋さらなる進化を(サンケイスポーツ) – Yahoo!ニュースコメント

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