第61期王位戦 七番勝負第1局1日目 木村一基王位 vs 藤井聡太七段
木村王位の振り歩先
2020年6月30日 22時00分
将棋の高校生棋士、藤井聡太七段(17)が木村一基王位(47)に挑戦する第61期王位戦七番勝負(新聞三社連合主催)が7月1日に開幕する。藤井七段は現在挑戦中の第91期棋聖戦五番勝負と並行して、二つのタイトル戦を戦う。木村王位は昨年、史上最年長の46歳で初タイトルを獲得。30歳年下の藤井七段を相手に、初防衛を目指す。
藤井七段は30日、代表取材に応じ、木村王位について「受けに非常に力を発揮される。それだけでなく、受けと攻めに積極的、力強い指し回しに特徴があるのかなと思っています」と話した。公式戦では初対局だが「盤上では自分の将棋をと思っています」。
王位戦は持ち時間各8時間の2日制で、第1局は1、2の両日にわたって行われる。2日制の対局について藤井七段は「初めてなのでやってみないと分からないところもありますが、2日間集中力を切らさないようにしたいと思います」と話した。
棋聖戦五番勝負で藤井七段は、渡辺明棋聖(36)=棋王、王将とあわせ三冠=に2連勝し、棋聖位奪取にあと1勝と迫っている。棋聖戦か王位戦のどちらかを制すれば、屋敷伸之九段(48)が1990年に18歳6カ月で作ったタイトル獲得最年少記録を更新する。
一方、木村王位は30日の代表取材で、藤井七段との30歳の年齢差について「いろいろ考えたんですけど、縮める手段がないんですね。やっぱり自分が持っているものをどれだけ出せるかというのが、勝ちにつながるのかなと思っています。彼は17歳ですけど、17歳の少年というとらえ方はしていない」と話した。
藤井七段については「評価は前から高かった」と指摘したうえで、「(新型コロナウイルスの影響で止まっていた)東西交流対局が6月に再開されてから、ひと月の過密日程の中での内容がすばらしく、評価をさらに上げたと思います」と見る。
前期は豊島将之名人から4勝3敗でタイトルを奪取した木村王位。初防衛を目指す今回の対局については「あまり変わらないというか、変えないようにしようと思っています。去年の豊島さんにも、どうやってぶつかっていくかと考えて臨みました。今期もすごい人ですから、むしろぶつかっていくぐらいの気持ちでないと、いいものは出せないだろうと思っています」。(村上耕司)
情報源:藤井聡太七段、タイトル戦で30歳年上に挑む 王位戦:朝日新聞デジタル
村)藤井七段は木村王位について「受けと攻めに積極的、力強い指し回しに特徴があるのかなと思っています」とコメント。木村王位は「自分が持っているものをどれだけ出せるか」「彼は17歳ですけど、17歳の少年というとらえ方はしていない」と話しました。https://t.co/nWNXkmNr2t
— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) June 30, 2020
木村一基王位 vs 藤井聡太七段(棋譜を見る)
木村王位の振り歩先
先手を取るのはどちらか・・・