渡辺明棋聖(左)と感想戦で対局を振り返る藤井聡太七段(代表撮影・日本将棋連盟)

【西川六段の分棋点】藤井七段の3一銀は「不思議な感覚」「老練ともいえる」/芸能/デイリースポーツ online

90手 9七銀打まで、△藤井聡七段 の勝ち、タイトルに王手


2020.06.29

渡辺明棋聖(左)と感想戦で対局を振り返る藤井聡太七段(代表撮影・日本将棋連盟)
渡辺明棋聖(左)と感想戦で対局を振り返る藤井聡太七段(代表撮影・日本将棋連盟)

将棋の藤井聡太七段(17)が渡辺明三冠(36=棋聖、棋王、王将)に挑戦する第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第2局が28日、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で指され、藤井七段が90手で勝利。2連勝とし、史上最年少でのタイトル獲得に王手をかけた。西川和宏六段(34)が対局を分析した。

◇  ◇

藤井七段の将棋には驚かされました。当初、渡辺棋聖の急戦矢倉に防戦を余儀なくされそうでした。ところが、とても17歳とは思えない、老練ともいえる将棋で勝利をもぎ取りました。

一番驚かされたのは、持ち駒を受けに使った58手目の△3一銀です。一見、粘りにいくような手で、形勢がいいときに指す手にはみえなかったのですが、進んでいくと形勢がよくなっており、不思議な感覚でした。藤井七段は深く読んでいたのでしょう。対局をみていた私もなかなか思い描けなかった手です。でも、その後、自陣に相手を入れることなく勝利したことを考えれば、効果的な指し手だったと思います。

また、積極的な攻めにもうならされました。自ら囲いを崩して、△5四金と上がった42手目です。本来ならあまりみない手です。その2手後に将棋の格言にある「玉飛接近すべからず」というのとは反対ともいえる△4二飛もそうです。藤井七段らしい深い読みに裏付けされた、積極的な攻めでしたね。

これで藤井七段が連勝。史上最年少タイトルに王手をかけましたが、相手は百戦錬磨の渡辺棋聖です。このまま、すんなりいくとは思えません。まだまだ3局以降の対局からは目が離せません。

◆西川和宏(にしかわ かずひろ)1986年4月2日生まれ、神戸市出身。父の西川慶二八段に師事し、2008年、四段昇段。親子で現役のプロ棋士になったのは戦後初。16年11月、六段昇段。14年、NHK杯で谷川浩司九段、郷田真隆九段を撃破し4強入り。棋界きっての酒豪。

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シリーズ成績と今後の一週間

本日(2020/6/29)は棋士総会なので対局なし


渡辺明棋聖 vs △藤井聡太七段(棋譜を見る

90手 9七銀打まで、△藤井聡七段 の勝ち



 



このまま、ストレート勝ちなるか?