ほぉ・・・
2020年5月31日 7時30分
第78期将棋名人戦(朝日新聞社、毎日新聞社、日本将棋連盟でつくる名人戦実行委員会主催)の第1局が6月10、11両日、三重県鳥羽市の「戸田家」で行われる。新型コロナウイルスの影響で過去に例がない長期の休業を余儀なくされ、5月30日から営業を再開する老舗旅館は、急ピッチで準備を進めている。
戸田家は1830(天保元)年、同県伊勢市で創業した。第2次世界大戦で伊勢市が空襲に見舞われた際も同県松阪市の三井家別宅で営業を続け、1946年に現在の鳥羽市に移転した。
過去には将棋や囲碁のタイトル戦を何度も経験してきた。将棋の王将戦は8回行われ、囲碁の本因坊戦も8回を数える。将棋の名人戦は2007年の第65期以来6回目だが、第1局の舞台に選ばれたのは01年の題59期に続き2回目のことだ。
今回の名人戦は、竜王と合わせて二冠の豊島将之名人に、渡辺明三冠が挑むファン注目の対局。当初、第3局が予定されていたが、コロナ禍の影響で延期が続き、5月中旬に日本将棋連盟から日程が知らされた。ただ、対局は無観客で行われ、前夜祭や大盤解説会は開かれない。
8代目社長の寺田順三郎さん(68)は「全国から注目されるイベントの第1局を任され、身が引き締まる思いだった」と話す。
そんな老舗旅館もコロナ禍には苦しんだ。3月は通常営業したものの、4月は13日間の営業にとどまり、5月は4日間しか営業できなかった。3月の売り上げは前年同月比で4割程度で、4月以降は1割にも満たなかった。
戸田家は2018年、耐震改修工事のため4日間休館したが、創業以来、最も長い休みだった。寺田社長は「観光業界そのものが大きな打撃を受けた」としたうえで、「無観客とはいえ、名人戦を開けるまで日常が回復した。これからようやく色々なことができる」と期待を寄せる。
今回の対局は、皇族も宿泊したことがある「嬉春亭(きしゅんてい)」の最上階の15階にある特別室で行われる。和室と洋室、露天ぶろなどがある150平方メートルの部屋からは美しい鳥羽湾を一望できる。
新型コロナウイルスに対応するため、換気に気を配るとともに、調理人や配膳などを担当する従業員はマスクとフェースシールドを併用する予定だ。
着々と準備が進むなか、「会場に選ばれたのはうれしいが、それ以上に緊張している」という女将(おかみ)の寺田まりさん(46)は、一抹の不安を抱えている。
「渡辺三冠は大の『虫嫌い』と聞いている。集中力を乱さないよう小さな虫の侵入も許されないが、特別室には網戸がない」と悩むまりさんに、寺田社長は「早急に目の細かな網戸をつけないと」と笑いながら指示をした。(安田琢典)
情報源:コロナ禍の将棋名人戦、幕開けを待つ老舗旅館の思い [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
村)「渡辺三冠は大の『虫嫌い』と聞いている。集中力を乱さないよう小さな虫の侵入も許されないが、特別室には網戸がない」「早急に目の細かな網戸をつけないと」
コロナ禍の将棋名人戦、幕開けを待つ老舗旅館の思い:朝日新聞デジタル https://t.co/mk4BDt2Ud7 #新型コロナウイルス— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) May 31, 2020
振り駒はどうなるか・・・
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- 第79期名人戦・順位戦 七番勝負/A級
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