ほぉ・・・
2020年5月16日 10時00分
LINEで詰将棋を持ち寄って読みの力を鍛え、ゲームソフトで体力作りに励む――。新型コロナウイルスの感染拡大は、将棋の棋士たちの暮らしぶりにも影響を与えている。先行きが見通せない中、それぞれのやり方で来たるべき対局に備えている。
元王座の中村太地七段(31)は、他の棋士と練習対局をする「研究会」などを月に10回ほど行っていた。しかし、3月中旬以降は直接会うのを控えている。何人かの棋士とは、対局サイトでの対戦に切り替えた。「互いの姿を見て指した方が雰囲気は出るが、不便はそれほど感じない」
ユニークなのは、深浦康市九段(48)、伊藤真吾五段(38)、及川拓馬六段(33)とやっている「詰将棋を解く研究会」だ。互いに詰将棋を持ち寄り、制限時間内に全て解けるかを競う。4月の会では、LINEで詰将棋を共有して行った。「問題なくできた」と中村七段は話すが、「集まって解いている時の方が緊張感はあったように思う」という。
盤面を平面で表現できる将棋はネットとの相性が良く、最近はスマートフォンでも容易に対局できる。しかし、「実際に将棋盤と駒に触れて指さないと、身が入らない」という考えも根強く、「オンラインに切り替えて研究会をやろうとは思わない」という棋士も少なくない。
コロナ禍は公式戦の日程にも影響を及ぼしており、一部の対局は延期を余儀なくされた。日程が不透明な状況で、どうモチベーションを保つのかも課題だ。豊島将之名人(30)に渡辺明三冠(36)が挑戦する第78期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)は、4月に予定されていた開幕が延期になっている。渡辺三冠は4月13日、自身のブログに「次がいつなのかが分からないので、コンディション調整するにも逆算が出来ず、なかなか研究が始まらないでいます」と書き込んだ。
一方、名人3連覇の実績を持つ佐藤天彦九段(32)はイベント出演や研究会がキャンセルになったが、「現在の将棋を深掘りするいい機会だと思う」と前向きに捉えている。
近年、プロをしのぐほど強くなった人工知能の影響もあり、従来は有力視されていなかった戦法や手法が流行する例が相次いでいる。「最近の若手が指す将棋には、今までの価値観では理解できない手もある。そうした手の水面下の手順を探ろうとしている」。趣味として、絵画教室に通ったりコンサートに足を運んだりしていたが、そうした時間がなくなり、1人で将棋について考える時間が増えたという。
体力作りに気を配る棋士もいる。前竜王の広瀬章人八段(33)は、棋譜並べや詰将棋を解くといった勉強の傍ら、ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の「リングフィット アドベンチャー」というソフトで運動をしている。「筋トレができるソフトなのですが、楽しいですね。ジムに行く代わりです」(村瀬信也)
情報源:LINEで詰将棋、ゲームで運動 コロナ禍で棋士は何を [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
村)オンラインで「一緒に詰将棋を解く研究会」をしたり、現代将棋を見つめ直したり。広瀬八段は「リングフィット アドベンチャー」で体力作り。あれ、どこかで聞いた気が…
LINEで詰将棋、ゲームで運動 コロナ禍で棋士は何を:朝日新聞デジタル https://t.co/34omk0izAg #新型コロナウイルス— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) May 16, 2020
へぇ・・・