ほぉ・・・
2020年5月16日 11時38分(最終更新 5月16日 12時13分)
日本将棋連盟は、16日指された女流王座戦(リコー主催)1次予選で、棋譜の記録を人工知能(AI)に委ねる「記録係無人化」を公式戦で初めて導入した。この日の21対局のうち、対象となった12局では記録係の姿はなく、室内は対局者のみとなった。将棋連盟は「新型コロナウイルス対策として“3密”を避けるのに役立つのではないか」としている。
これまで全ての公式戦では、プロ棋士養成機関の「新進棋士奨励会」会員らが記録係を務め、指し手と消費時間を記録してきた。しかし学業優先で記録係を務める奨励会員が減り、記録係の不足が課題になっていた。
その解決策として森内俊之九段の発案で、リコーと新たな棋譜記録システム「リコー棋録」を共同開発。天井の据え付けカメラで盤面を常時監視し、1手進むとAIが駒の配置の変化から指し手を割り出す。対局者が指すたびに専用の「対局時計」のスイッチを押すことで、消費時間も同時に記録される。昨年7月から記録係を置いた対局で実証実験した結果、その性能が認められ、公式戦デビューに踏み切った。
対局に臨んだ女流棋士らは、将棋連盟職員による「ボタンが固いのでしっかり押してください」「勝者が対局終了ボタンを押してください」との操作方法の説明を熱心な表情で受けていた。記録係が行っていた先手番を決める振り駒は連盟職員が行い、「定刻になりました」とAIが音声で知らせ、対局が始まった。
将棋連盟は「リコー棋録の正確さが確認できれば、主催者と相談しつつ他棋戦にも広げていきたい」と話している。【丸山進】
情報源:将棋界で「AI記録係」デビュー 係務める奨励会員が減り導入 3密回避に有効 – 毎日新聞
2020年5月16日 18:34
東京都渋谷区の将棋会館で16日に行われた将棋のリコー杯女流王座戦一次予選で、AIによる棋譜自動記録システムが初めて本格稼働した。記録係不足を補う目的だが、AIに頼ることで対局場の「3密」回避効用もありそうだ。
将棋の公式戦では対局者とは別に記録係が同席し、棋譜の記入や持ち時間の経過などを棋士に伝える重責を負う。一般的にはプロ(四段)を目指す奨励会員または若手棋士が務めるが、棋戦の増加などに伴い記録係の負担が激増する現状に、日本将棋連盟は数年前からAIによる棋譜の無人作製システムをリコーに依頼。昨年7月の女流王座戦本戦で実証実験を実施し、今回からの本格運用に踏み切った。
リコーは将棋連盟が対局用に保有する駒をAIに画像認識させ、違反手や千日手などのルールをインプット。対局場に設置済みの天井カメラを通じて盤上の進行を解析し、自動的に棋譜として残す方式を完成させた。
16日に行われた対局では有線のボタン2個をタブレットにつなぎ、着手後に対局者がボタンを押すことで持ち時間の消費を計測する新システムを追加。盤面の読み取りによる棋譜の自動記録はほぼスムーズに行われたが、秒読みになると時間計測運用が不安定になるトラブルが頻出し、従来のチェスクロックを代替使用して日程を終えた。
対局を終えた本田小百合女流三段は「ボタンの位置がいつものチェスクロックと違い、手が泳ぐ感じ。慣れが必要ですね」と苦笑い。甲斐智美女流五段は「対局者にとっては(不測時の対応などで)記録係がいるほうがいいんですけど」とやや戸惑いのコメントだったが、記録係不足への対応策としては前向きな反応が多く「秒読み時の精度が高まれば大丈夫」という声もあった。
初期トラブルの発生はあったものの、記録係不在で密状態が軽減されるため、システム開発時には全く想定していなかった新型コロナ対策としてメリットも生じている。将棋連盟では他棋戦での採用も視野に入れている。
情報源:将棋“AI記録係”が本格稼働 人員不足解消、3密回避へ 対局者からは戸惑いも― スポニチ Sponichi Annex 芸能
2020年5月17日 05:30
東京都渋谷区の将棋会館で16日に行われた将棋のリコー杯女流王座戦1次予選で、AIによる棋譜自動記録システムが初めて本格稼働した。
通常はプロ(四段)を目指す奨励会員または若手棋士が記録係を務めるが、棋戦の増加などに伴い負担が激増。日本将棋連盟がリコーに棋譜の無人作成システム開発を依頼し、昨年7月の実証実験を経て本格運用に踏み切った。
対局場に設置済みの天井カメラを通じて盤上の進行を解析し、自動的に棋譜として残すシステム。この日は時間計測運用が不安定になる症状が頻発したが、一方で盤面の読み取りによる棋譜の自動記録はほぼスムーズに行われた。
初期トラブルの発生はあったものの、記録係不在で対局場の密状態が軽減されるため、開発時には全く想定していなかった新型コロナウイルス対策として利点も生まれている。鈴木大介理事は「これまで3人一組の対局が2人になる。年内には半分以上の対局で採用したい」と期待していた。
情報源:記録係いなくても…天井カメラとAIで棋譜を自動記録 3密も回避 ― スポニチ Sponichi Annex 芸能
リコー棋録による対局が始まっています。以下は概要です。
1.本システムは天井からのカメラで盤面を読み取り、棋譜を自動記録する。
2.本日の振り駒は連盟職員もしくは関係者が行う。(今後は未定)
3.対局者は着手後に手元のボタンを押す。(消費時間の計測)
4.昼夕の休憩・再開時には、タブレットが音合成声でその旨を伝え、
自動的に記録を休止・再開する。5.秒読みになると、タブレットが合成音声で秒を読む。
6.終局した際には、勝者がタブレットの「終局」ボタンを押し、
投了、千日手(自動判定あり)、持将棋、反則勝ち(負け)等を選ぶ。(対局開始前に鈴木大介常務理事や職員が説明にあたった)
(鈴木九段)
(タブレットと着手ボタンは接続されている)
(ボタンの感触を確かめる)
(画面右上の赤いボタンが終局ボタン)
情報源:リコー杯女流王座戦中継ブログ : リコー将棋AI棋譜記録システム
— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) May 16, 2020
本日開幕した女流王座戦の一部対局で、リコーの開発したAI「リコー棋録」が公式戦での記録係デビューを果たしました。記録係の席はAIが陣取っています。
振り駒は連盟職員が行い、定刻をAIが音声で知らせて対局が始まりました。チェスクロック代わりのボタンで消費時間を計ります。 pic.twitter.com/DeYom7vHAc— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) May 16, 2020
本日の対局室フロアの掲示板です。記録係の付く対局には「アナログ記録」と書かれ、AIが棋譜を取る「自動記録」と区別されています。 pic.twitter.com/qB4COruUoE
— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) May 16, 2020
AI記録での対局を終えた千葉涼子女流四段は「駒を並べ終えた時に『準備ができました』と教えてくれたり、秒を読み忘れなく冷静に読んでくれて安心感がありました。すごい機械だと思いました。あとは、延長コードで時計のボタンを利き手側に持ってこられるといいですね」と概ね満足そうでした。
— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) May 16, 2020
女流王座戦で記録係を務めている「リコー棋録」は、天井カメラからの盤上映像を解析しています。
カロリーナ・ステチェンスカ女流1級の対局では、双方秒読みの時に時計のボタンが反応せず、チェスクロックが引き継ぎました。「トラブル以外は、普通にVSをやる感じで指せました」とカロリーナ女流1級。 pic.twitter.com/zv08q9yhQf— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) May 16, 2020
ふむ・・・