視聴者「鳥肌立った」「感動で涙出る」超一流の激闘、結末は“超レア”持将棋に/将棋・AbemaTVトーナメント

視聴者「鳥肌立った」「感動で涙出る」超一流の激闘、結末は“超レア”持将棋に/将棋・AbemaTVトーナメント | ABEMA TIMES

渡辺明三冠 vs佐藤天彦九段
持将棋成立で第1局は指し直しに


2020.05.10 09:21

将棋の超早指し団体戦「第3回AbemaTVトーナメント」の予選Bリーグ第2試合、チーム渡辺VSチーム天彦が5月9日に放送され、大将戦(三番勝負)で渡辺明三冠(36)と佐藤天彦九段(32)との第1局は、息詰まる激戦の末、持将棋指し直しとなった。映像として見る機会もめったにない持将棋の成立に、視聴者からも驚きと興奮の声が続出した。

プライベートでも親交が深く、公式戦でも数多く対戦している間柄の2人が、持ち時間5分・1手指すごとに5秒加算という独特な超早指し戦において、まさかの持将棋をファンに見せた。渡辺三冠の先手、戦型は相矢倉になると、両チームの棋士たちから「(指し手が)一番速い」と驚きの声があがるほどのスピードで進行。譲らぬ中盤、熾烈な終盤と、残り時間が数秒しかない中でも勝負手の応酬になると、解説を務めていた及川拓馬六段(33)から「まじっすか。すごいですね!」と声が漏れると、聞き手の渡部愛女流三段(26)からも「いや、すごい!うわぁ…」と、言葉にならない声が出続けた。

声が出たのは解説、聞き手だけではない。形勢不明の大激戦に、戦っていた渡辺三冠も頭を抱えて「ひえっ」と一言。少しでも間違えれば即敗戦という緊張をくぐり抜けると、互いの玉は敵陣にまっしぐら。渡部女流三段が「ああ、すごい…。盤上の駒がなくなっていく…」と驚く一局は、周囲の想像を遥かに超える持将棋という結末を迎えた。

3回目を迎えた同棋戦ではもちろん初、公式戦でなかなかお目にかかれない持将棋成立に、視聴者からは「こんなすごい入玉初めて見た」「世界負けず嫌い選手権」「感動で涙が出る」「鳥肌立った」と、大満足といった様子のコメントが溢れていた。

◆持将棋

互いの玉が敵陣に入り(入玉)し、詰ませる見込みがなくなった時に起こるもの。玉を除いた駒で、飛車・角を5点、その他の駒を1点と計算し、両者とも24点以上あれば引き分け、一方が24点に足りなければ負けとなる。同一局面が4回繰り返して指し直しとなる「千日手」と異なり、成立することは非常に珍しい。

◆第3回AbemaTVトーナメント

持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行い、1回の対戦は三番勝負。3人1組の12チームが、3チームずつ4つのリーグに分かれて総当たり戦を実施。1対局につき1勝を1ポイント、1敗を-1ポイントとし、トータルポイントの多い上位2チーム、計8チームが決勝トーナメントに進出する。優勝賞金1000万円。

◆出場チーム&リーダー

豊島将之竜王・名人、渡辺明三冠、永瀬拓矢二冠、木村一基王位、佐藤康光九段、三浦弘行九段、久保利明九段、佐藤天彦九段、広瀬章人八段、糸谷哲郎八段、稲葉陽八段、Abemaドリームチーム(羽生善治九段)
(ABEMA/将棋チャンネル)

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大将戦 第1局 ▲渡辺明三冠 vs △佐藤天彦九段

渡辺三冠の振り歩先、歩が4枚で渡辺明三冠の先手

初手は、▲渡辺明三冠 7六歩、△佐藤天彦九段 8四歩

持将棋成立

AbemaTVトーナメントにおける、持将棋の規定


チーム渡辺

渡辺明三冠、近藤誠也七段、石井健太郎五段


  


チーム天彦

佐藤天彦九段、斎藤慎太郎八段、阿部光瑠六段


 



持将棋きたなぁ・・・