正しくは旧字体の廣紀(ひろき)
2020年4月12日 5時00分
人工知能(AI)による自動車の運転支援を研究するかたわら、1日付で将棋の棋士になった。3月、プロ入りを決めた後の会見で「うれしい。やっとか、という思いです」。東京大出身の棋士は片上大輔七段(38)以来2人目だ。
東京都中央区出身。6歳ごろに祖父から将棋を教わり、夢中になる。中1で棋士養成機関「奨励会」に入り、難関の「三段リーグ戦」に高3の秋から参加した。
年2回、半年がかりのリーグには毎回約30人が参加し、上位2人がプロになれる。高卒後は「将棋一本」に道を絞る人も多い中、東大を受験して合格。並行して戦った初のリーグで11勝7敗の成績を挙げ、手応えをつかんだ。
授業をきっかけにコンピューターのプログラミングにのめり込み情報理工学を学ぶ。東大大学院の博士後期課程に在籍し、大手自動車メーカーとの共同研究にも加わる。「最近は、将棋とプログラミングを交互にする生活だった」
将棋はAIでの事前研究が今や当たり前だが、実戦の勝負に重きを置く。昨秋からの自身17回目のリーグは二つの得意戦法に絞って戦い、14勝4敗で2位になった。「自分を信じてみたら、うまくいった」。勝負師の道と研究者の道をどう両立するかは手探りだが心の中の軸は定まっている。
「自分にしかできないことで、将棋界に貢献していきたい」
(文・村瀬信也 写真・池田良)
情報源:(ひと)谷合広紀さん 将棋棋士になった東大院生:朝日新聞デジタル
村)今日の朝刊「ひと」欄の記事です。大学院では、人工知能による自動車の運転支援を研究しています。昨秋に始まった三段リーグ戦では、得意戦法に絞って戦ったことが功を奏しました。
(ひと)谷合広紀さん 将棋棋士になった東大院生:朝日新聞デジタル https://t.co/8Qf8ve5l4w— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) April 11, 2020
ほぉ・・・