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2020年3月15日 5時00分
アイマスクをした高校生棋士の藤井聡太七段(17)が、さっと右手を挙げた。
2019年3月17日。朝日新聞社と日本将棋連盟が大阪市内で開いた「朝日おやこ将棋フェスティバル」で、目隠しをした棋士による詰将棋の早解き競争でのことだった。最終の3問目。谷川浩司九段(57)が読み上げる駒の配置を聞いて、わずか4秒後、見事に正解を導いたのだ。親子連れら103組245人で埋まった会場は、驚きとざわめきの声に包まれた。
豪華な顔ぶれだった。駒の配置を読み上げた谷川は、幼少期から詰将棋で培った終盤力を武器に21歳2カ月で史上最年少名人になり、名人5期で十七世名人の資格を持つ。詰将棋3問をつくった浦野真彦八段(56)は、短手数の詰将棋作品集「ハンドブック」シリーズを出版する、自称「詰将棋指し」だ。藤井とともに早解き競争に参加したのは、谷川門下の都成竜馬(となりりゅうま)六段(30)と、藤井の姉弟子にあたる室田伊緒(むろたいお)女流二段(30)。
1問目は藤井が、2問目は都成が正解した。3問目は「玉方(ぎょくがた)、1三歩、2一飛、2二玉、4四飛。攻(せ)め方(かた)、2四角。持ち駒は金が3枚」。藤井の答えは「▲3二金、△1二玉、▲1一金、△同玉、▲3三角成、△2二金、▲2一金、△同玉、▲3二金、△同金、▲1一飛までの11手詰め」。のちに藤井は谷川の読む駒の配置を聞きながら、持ち駒や詰め手順を予想したと打ち明けた。それを聞いた都成は「そこまで自分はできなかった。さすがと思いました」。
このイベントでは、子どもが詰将棋に取り組み、その横で保護者が見守っていた。その会場を藤井はニコニコして巡り、求めに応じてヒントを出し、約3時間、笑顔を絶やさなかった。対局時の真剣な姿とはまた違った魅力があった。=敬称略(佐藤圭司)
◆毎週日曜に掲載します。
情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)鮮烈編:12 目隠し詰将棋 4秒で正解、親子連れびっくり:朝日新聞デジタル
村)駒の配置を聞いただけで、頭の中で詰将棋を解く「目隠し詰将棋」。配置が読み上げられると、アイマスクをした藤井聡太七段が、さっと右手を挙げました。
(大志 藤井聡太のいる時代)鮮烈編:12 目隠し詰将棋 4秒で正解、親子連れびっくり:朝日新聞デジタル https://t.co/R726Y48TLj— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) March 14, 2020
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