三枚堂竜也七段、古森悠太五段が昇級決定|第78期 順位戦 C級2組 10回戦


竹内雄悟五段 VS △古森悠太四段

126手 9三玉まで、△古森悠太四段 の勝ち




――昇級・昇段、おめでとうございます。本局を振り返って?

古森 序盤は1週間くらい研究したのですが、27手目のタイミングで▲4八銀はあまり考えていませんでした。思った以上に分からなくて、ちぐはぐな手順を指している感じがありましたね。中盤はどこから争点を作ったらいいか難しい将棋で、あまり自信はありませんでした。好転したのは▲4七金(67手目)に△2四飛と回ったあたりで、こちらが堅いです。▲7三歩成(79手目)に△同銀でハッキリよくなった気がしましたね。

――今期を振り返って。いちばん印象に残る将棋は?

古森 逆転勝ちが多いなか、佐藤紳哉七段戦(6回戦)ですかね。いろいろウッカリしたのですが、最後に奇跡的な手(詰めろ逃れの詰めろ)があったので、それが印象に残っています。

――昇級を意識したのは?

古森 前期が4勝6敗だったので、開幕した頃は降級点争いしないように戦えればと思っていました。序盤も1勝1敗で、あまり考えていませんでしたが、(全勝を止めた)佐藤紳七段戦あたりから勢いづいてきた感じはありますね。ただ、今日でも全然、想像できていなくて。いい将棋を指していたらそのうち上がれるかなと思っていたので、あまり気にしないようにしていました。まだ全然、実感が湧かないですね。前期4勝6敗の人が上がっていいのかなという。そんな夢みたいなことが……。

――奨励会三段リーグ戦に続いての、2期目での昇級です。

古森 あ、そういえば。20歳で初段だったので、確かにびっくりですね。自分でも未知数というか、分からないところがあるので、そこが自分の強みかなとは思います。時間配分など、だいぶ戦い方に慣れてきた感じはあったんです。相手より多く時間が残るように、微妙に調整はしっかりしていましたね。それが大きかったです。

――最後に、ファンの方に向けて。

古森 自分の将棋は、終盤の競り合いを見ていただければなと思います。

【写真1~3】戦い終え、晴れやかな笑顔でインタビューに応じる古森悠太新五段

(飛龍)