ふむ・・・
2020年3月2日 16時30分
「将棋ユーチューバー」として活動しているアマチュア強豪の折田(おりた)翔吾さん(30)=大阪市=のプロ入りが決まった。2月25日にあった棋士編入試験五番勝負第4局で本田奎(けい)五段(22)に勝ち、3勝目を挙げて合格した。既に実績を残している若手棋士らを相手に、堂々たる戦いぶりだった。
棋士編入試験は、直近で棋士になった5人と対戦し、3勝した時点で合格となる。2005年に瀬川晶司六段(49)が特例の試験でプロ入りした後、制度化された。現行の試験を突破したのは、14年の今泉健司四段(46)だけだ。
折田さんの試験は昨年11月に始まった。第1局に勝ち、幸先のいいスタートを切る。12月の第2局では、奨励会三段の時に新人王戦で準優勝の経験がある出口若武(わかむ)四段(24)に敗れたが、今年1月の第3局で勝利。合格まであと1勝として、2月25日の第4局を迎えた。
相手の本田五段は、初めて出場した棋王戦で予選から勝ち上がって挑戦者になり、渡辺明棋王(35)と五番勝負を戦っている俊英。今回の試験で最も強敵だと目されていた。
午前10時に始まった対局は先手の折田さんが中盤でリードを奪い、終盤戦へ。折田さんが一気に勝負を決めるかとみられたが、本田五段も自陣に飛車や角を打つなどして、ぎりぎり耐える。図は本田五段が5四の角で銀を取りながら△3六角と王手をかけ、折田さんが▲6八玉と寄ったところだ。
ここで本田五段は△4九竜と金を取って先手玉に詰めろをかけたが、「これで負けになった」という。次の▲7三金が、▲6四桂を狙って「詰めろ逃れの詰めろ」となり、折田さんが勝ちを引き寄せた。
図では先手に桂を渡さないように△8五桂と跳ねる手があった。先手玉への詰めろとなり、後手有望だった。感想戦で本田五段は「▲7三金と指されて気づくんじゃあ、ひどかった」とがっかりした様子。折田さんは「なかなか決めることができず、逆転負けしてもおかしくなかった」と振り返った。
折田さんは棋士養成機関「奨励会」で三段になったが、16年に年齢制限で退会。アマとなってから、動画サイト「ユーチューブ」で自分の対局の実況を始め、「アゲアゲ将棋実況」として知られるように。アマ大会の活躍に伴って出場した銀河戦では、プロに7連勝する快進撃を見せた。昨年8月に「プロから10勝、かつ勝率6割5分以上の成績」という基準を満たして受験資格を得ていた。
対局直後、合格の感想を問われた折田さんはしばらく沈黙した後、「2、3年前の状況からしたら信じられない」と語った。記者会見では「応援がモチベーションになった」と振り返る一方、「今日でアゲアゲ物語の第1章が終わりという感じ。今後も第2章、第3章と、ストーリー性のある棋士になりたい」とユーモアたっぷりに述べた。
折田さんは4月1日付で四段になる。名人戦につながる順位戦には参加できないフリークラスで、好成績を挙げると順位戦に参加できるようになる。(村瀬信也、村上耕司)
■棋士編入試験の結果
第1局 黒田尭之(たかゆき)四段(23) ○
第2局 出口若武四段(24) ●
第3局 山本博志四段(23) ○
第4局 本田奎五段(22) ○
※池永天志(たかし)四段との第5局は3月9日に予定されていた
情報源:アゲアゲ物語、第2章へ 将棋ユーチューバー・折田翔吾さん、プロ入り:朝日新聞デジタル
村)折田さんが▲7三金と指した時は、記者室でも「おー」と声が上がりました→「アゲアゲ物語の第1章が終わりという感じ。今後も第2章、第3章と、ストーリー性のある棋士になりたい」
アゲアゲ物語、第2章へ 将棋ユーチューバー・折田翔吾さん、プロ入り:朝日新聞デジタル https://t.co/eptDJStMwc— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) March 2, 2020
プロ棋士になったおhttps://t.co/VeKr34e6rR
— おりた (@ageageshougi) February 29, 2020
へぇ・・・