初手をさす里見香奈女流名人(左は谷口由紀女流三段)(カメラ・谷口 健二)

【将棋】里見香奈女流名人が地元で単独最多V11へ王手 谷口由紀女流三段に2連勝

113手 8五歩打まで、▲里見女流名人 の勝ち


2020年1月26日 16時31分

初手をさす里見香奈女流名人(左は谷口由紀女流三段)(カメラ・谷口 健二)
初手をさす里見香奈女流名人(左は谷口由紀女流三段)(カメラ・谷口 健二)

将棋の第46期岡田美術館杯女流名人戦5番勝負の第2局(主催=報知新聞社・日本将棋連盟、出雲市、特別協賛=(株)ユニバーサルエンターテインメント)が26日、島根県出雲市の「出雲文化伝統館 松籟亭」で指され、里見香奈女流名人(27)が後手の挑戦者・谷口由紀女流三段(26)を相手に2連勝。女流棋戦歴代単独最多の11連覇に王手をかけた。

10年連続となる地元・出雲での対局。振り飛車の谷口女流三段に対し、居飛車で対抗。堅い穴熊を生かして、中盤から的確に攻め、挑戦者をカド番に追い詰めた。

第3局は2月11日、岡山県真庭市湯原温泉の「湯原国際観光ホテル 菊之湯」で行われる。

情報源:【将棋】里見香奈女流名人が地元で単独最多V11へ王手 谷口由紀女流三段に2連勝(スポーツ報知) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:【将棋】里見香奈女流名人が地元で単独最多V11へ王手 谷口由紀女流三段に2連勝 : スポーツ報知


2020年1月27日 6時0分

連敗し唇をかみしめる谷口女流三段
連敗し唇をかみしめる谷口女流三段

将棋の第46期岡田美術館杯女流名人戦5番勝負の第2局(主催=報知新聞社・日本将棋連盟、出雲市、特別協賛=(株)ユニバーサルエンターテインメント)が26日、島根県出雲市の「出雲文化伝統館 松籟亭」で行われ、先手の里見香奈女流名人(27)=清麗、女流王位、倉敷藤花=が113手で挑戦者の谷口由紀女流三段(26)に勝ち、2連勝で防衛に王手をかけた。

谷口女流三段は秒読みになるまで8分考慮した後、投了を告げた。2010年デビュー(女流2級昇級)から10年を経てつかんだ夢の女流名人戦初挑戦は、連敗でカド番に立たされた。「序中盤が長くて、ずっと難しいなと思っていました。悪手も出てしまった」。戦前から「ちょっとしたミスでも許してくれない印象」という堅実な女流名人に玉を詰まされた。

初戦を落としてから1週間。「直後は落ち込んだんですけど、吹っ切れて『やるしかない』と。アウェーも気にならない」と前のめりで臨んだ出雲決戦。「風邪をもらわないよう、外出せず、じっくり勉強した」が、振り飛車は最後まで自陣から出せずに終わった。

もう後はないが、まだ訪れたことがない関根名人記念館(千葉県野田市・第4局)で指す目標がある。「準備をしてくださっているはず。次局は絶対勝たないといけない。でも気負わず、しっかり準備したい」。建国記念の日を自身の祝日に変えるつもりだ。(筒井 政也)

情報源:谷口由紀女流三段、里見女流名人に連敗「悪手も出てしまった」次局は絶対勝つ(スポーツ報知) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:谷口由紀女流三段、里見女流名人に連敗「悪手も出てしまった」次局は絶対勝つ : スポーツ報知


2020年1月27日 6時0分

感想戦で笑顔を見せる里見香奈女流名人(カメラ・谷口 健二)
感想戦で笑顔を見せる里見香奈女流名人(カメラ・谷口 健二)

将棋の第46期岡田美術館杯女流名人戦5番勝負の第2局(主催=報知新聞社・日本将棋連盟、出雲市、特別協賛=(株)ユニバーサルエンターテインメント)が26日、島根県出雲市の「出雲文化伝統館 松籟亭」で行われ、先手の里見香奈女流名人(27)=清麗、女流王位、倉敷藤花=が113手で挑戦者の谷口由紀女流三段(26)に勝ち、2連勝で防衛に王手をかけた。穴熊の堅陣を敷き、一瞬のスキから攻撃に転じて後手陣を切り裂いた。出雲生まれの女流名人は、今年制定の「出雲(126)の日」に完勝譜を地元ファンに披露。第3局は女流棋戦歴代単独最多の11連覇の懸かる一局になる。

拍手に迎えられた里見は赤く染めた頬を少し緩ませた。終局後、大盤解説会場の壇上で220人もの地元ファンの前であいさつ。「長時間のご観戦、ありがとうございました。昨日の前夜祭から励ましていただき、出雲でよい結果を出せてよかったです」。両親や祖父、古くからの知人、応援し続けてくれるファンに感謝の思いを伝えた。

地元商店街が今月制定したばかりの「出雲の日」でも里見はいつも通り、いやいつも以上に強かった。「速い動きよりも、ゆっくりとした手の流れで自分の棋風に合っていました」。居飛車を採用し、普段は「単調になるから」と好まない穴熊に組んだ。

序盤は頼りなかった囲いを巧みな順で銀冠に組み直し、出雲大社の大鳥居のように堅牢(けんろう)な城壁へとモデルチェンジ。互いに中央で角を打ち合う中盤戦で谷口のわずかな緩手を正確にとがめると、一気に相手陣を攻略した。「読み切れてなくても、自玉が堅いので攻めに専念できました」

慣れない穴熊を的確に指しこなせた背景には、真新しい記憶がある。23日に関西将棋会館で行われた順位戦B級1組・菅井竜也八段と斎藤慎太郎七段の相穴熊戦の激闘を現地で深夜まで検討。さらに、出雲入り前日の同A級・羽生善治九段対久保利明九段戦の相穴熊戦も真夜中まで熱視線を送った。「タイトル戦やA級のような最高峰の舞台で振り飛車の先生の将棋を見るのはすごく楽しいです」。人の将棋を見たことがすぐ生きるほど甘くはない世界だが、本譜の指し回しは向上心の結晶と言える。

年末年始も帰省した。NHK紅白歌合戦では、出雲市出身で大社高の先輩でもある竹内まりやの美声に耳を澄ませた。除夜の鐘を聴いた後は、初詣で出雲大社へ。「毎年混雑するので、実は初めてだったんです。そしたら、やっぱり車が大渋滞してて…」。ならばと、兄の卓哉さん(31)、妹の咲紀女流初段(23)と一緒に実家から往復約15キロを踏破した。「山道を歩けて楽しかったです。おみくじは…末吉でしたけど…」

第3局では、1981~90年に女流王将V10を達成した林葉直子さんを超える女流棋戦歴代単独最多の11連覇を目指す。11期目の女流名人は清水市代女流六段の10期を上回る歴代最多記録にもなる。「2局とも力戦で力を出し切れたので、次局も勉強して臨みたいです」。揺るがない「出雲の大鳥居」。10代からの愛称「出雲のイナズマ」で語り切れるほど、今の里見は単純ではない。(北野 新太)

情報源:里見香奈女流名人、地元で連勝「出雲でよい結果を出せてよかった」林葉直子さん超える歴代単独最多のV11王手(スポーツ報知) – Yahoo!ニュースコメント

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2020年1月27日 8時0分

将棋の第46期岡田美術館杯女流名人戦5番勝負の第2局(主催=報知新聞社・日本将棋連盟、出雲市、特別協賛=(株)ユニバーサルエンターテインメント)が26日、島根県出雲市の「出雲文化伝統館 松籟亭」で行われ、先手の里見香奈女流名人(27)=清麗、女流王位、倉敷藤花=が113手で挑戦者の谷口由紀女流三段(26)に勝ち、2連勝で防衛に王手をかけた。穴熊の堅陣を敷き、一瞬のスキから攻撃に転じて後手陣を切り裂いた。大盤解説を務めた福崎文吾九段(60)が見た。

えっ? ボクが穴熊の名手だって? ホメても何も持ってないよ~。でも、里見さんは穴熊のツボを心得ているな~と思いましたよ。

微差なんです。微差で勝負がつくから大変。谷口さんは66手目、単に△6四角と打った局面は△4六銀▲同銀から△6四角とした方が先手陣を乱せていましたね。あとは80手目△4一飛は、あえて△8一飛と隠居させた方が荷物にならなかったです。

谷口さんは本来、踏み込みのいい将棋ですから澄み切った気持ちでストライクかガーターか切り込んだ方がいいように思います。第3局が楽しみですね~。

里見さんの将棋には青春の全てを懸けた覚悟や苦労が生きているように感じます。ボク、ずいぶん年上ですけど里見さんのストイックさを尊敬してるんですよ。しかし、今から里見門下に入門するわけにもいきません。「頑張ってね」なんて先輩風を吹かすしかないけど「お前もな!」なんて言われないかな~(笑い)。

◆福崎 文吾(ふくさき・ぶんご)1959年12月6日、大阪府守口市生まれ。60歳。78年、四段(棋士)昇段。86年、初タイトルの十段を奪取。91年、王座獲得。振り飛車穴熊の使い手で異名は「妖刀」。

◆大盤解説会で福崎九段&藤井女流1級がおやつ食リポ

対局場の敷地内での大盤解説会では、沖縄や宮城からの来場者も含む約220人が盤上に注目した。解説・福崎文吾九段(60)と聞き手・藤井奈々女流1級(21)は、対局者の午後のおやつに提供された「ルビーのいちごDAIFUKU」の“食リポ”にも挑戦。京都出身で「『京都の人には裏がある』といわれますが、それはおばあちゃん世代まで」という藤井女流1級は「すごくキレイだし、おいしかった」と素直に笑顔。福崎九段も「これは相当、高いものでしょ? 国会議員とかが食べていそう」と高級和菓子に舌鼓を打った。

情報源:里見香奈女流名人、連勝微差で勝負ついた…福崎文吾九段が見た(スポーツ報知) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:里見香奈女流名人、連勝微差で勝負ついた…福崎文吾九段が見た : スポーツ報知


第46期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負、第2局は里見女流名人が勝ち、開幕2連勝となりました。終局時刻は16時15分。消費時間は、▲里見香2時間18分、△谷口2時間59分(持ち時間は各3時間)。第3局は2月11日(火・祝)、岡山県真庭市「湯原国際観光ホテル 菊之湯」で行われます。

情報源:岡田美術館杯女流名人戦中継ブログ: 里見女流名人が開幕2連勝


対局終了後、両対局者に主催紙インタビューが行われました。まずは里見女流名人から。

(11連覇まであと1勝とした里見女流名人)

―― 本局はいかがでしたか
里見 早い段階で力戦になって、あまり経験のない形になりました。1手1手、考えながら指そうと。

―― 昼食休憩の局面(54手目△5五銀)はいかがでしたか
里見 そんなに自信はなかったです。本譜でも自信はなかったのですが、いちばん自然かなと思いました。ゆっくりとした展開にできたのはよかったかなと思います。

―― その後はいかがでしたか
里見 自玉が堅いので、攻めに専念できるようになったとは思いました。ただ、読みきれてはいなかったです。

―― 優勢になったと思ったのはどのあたりですか
里見 101手目に▲8五歩と桂を取って、後手玉が見えてきたので優勢になってるかなと。

―― 2連勝スタートとなりました
里見 2局とも力戦の形になりましたが、力は出しきれているように思います。

―― 本局は地元対局でした
里見 昨日の前夜祭から励まされていて、本局でいい結果を出すことができましたし、3局目につなげて生きたいと思います。

―― 次を勝てば11連覇となります
里見 第3局まで少しありますし、先後も決まっていますので勉強して臨みたいと思います。

(谷口女流三段にもインタビューが行われた)

―― 本局を振り返ってください
谷口 序中盤はまずまずだったと思いますが、74手目の△4八銀がよくなかったかなと。ただ、調べてみないと分からないです。

―― 66手目の△6四角では、控室では△4六銀も検討されていました
谷口 そちらでしたかね。本譜でも指せるように思って選んだのですが、そのあとに悪手を指してしまったように思います。

―― これで2連敗となりました
谷口 連敗スタートは鳴れているといえばそうなのですが、第4局の千葉県野田市の関根名人記念館でも準備を進めていただいていると思いますので、次局は絶対に勝たなければいけない一局です。ただ、気負わずに臨みたいと思います。

情報源:岡田美術館杯女流名人戦中継ブログ: 主催紙インタビュー


里見香奈女流名人VS谷口由紀女流三段 戦となった第46期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負の第2局が1月26日(日)に島根県出雲市「出雲文化伝承館 松籟亭」で行われ、里見女流名人が谷口女流三段を113手で破り2勝目をあげ、防衛に王手をかけました。

里見女流名人はあと1勝してこの五番勝負を制すると、11期連続での女流名人在位となります。

第3局は2月11日(火・祝)に岡山県真庭市「湯原国際観光ホテル 菊之湯」で行われます。

岡田美術館杯女流名人戦五番勝負の模様は、女流名人戦中継サイト日本将棋連盟ライブ中継でご覧いただくことができます。

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里見香奈女流名人 vs △谷口由紀女流三段(棋譜DB棋譜を見る

113手 8五歩打まで、▲里見女流名人 の勝ち



https://twitter.com/mainichi_shogi/status/1221337670124597249


 



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